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日々育児 謎の生き物、男子
6月18日 こんにちは!育児修行中のshimaikuです。今日は息子の保育参観の日。晴れて良かったです。去年は新型コロナウイルスの影響で見る事ができませんでした。時間は短縮されていますが、開催してくれる幼稚園に感謝です。
息子、楽しんでいるかな?
幼稚園の息子のクラスに行くと、すぐに気がついてニコッと手を振ってくれました。今日は、折り紙での製作を頑張っていました。
わからないところがあると、すぐに先生を呼んでしまっている。なかなか作業が進まない。ハラハラドキドキしながら、見守る。
「しっぱいは せいこうのもと だよ」
そんな言葉を息子は言うけれども、失敗をとてもとても恐れている。石橋をたたいてたたいて叩いて渡る。元々の性分もあるだろうが、私の過保護も原因なのかもしれない。はじめての事や、わからない事には、自ら進んで飛び込めないところがある。
手際は悪くても、皆よりも遅くても、わからない事をきちんと先生に確認して、丁寧にキレイに、折り紙の角と角を一生懸命に合わせて折っている。
わからない事をうやむやにするよりは、良いのだろう。
年中さんの頃に比べたら、息子はとても成長している。昨日の息子より、今日の息子。他人とではなく、過去の息子と現在の息子を比べて成長を確認していきたい。
「折り紙の角と角がぴったりで、キレイに折れて素敵だったね」
息子が帰ってきたら、話してみよう。
謎の生き物、男子
カウンターキッチンの台所で洗い物をしていた時のこと。「ママ、ぼく どこにいるとおもう?」カウンターに寄りかかりながら、息子がグラグラ揺れるバランスチェアに立ち上がって、遊んでいた。「立ったら危ないよ」いうかいわないかで視界から消えた。
ズザザザ〜
「あ、落ちた」
椅子からスベり落ちたのだ。椅子の前にあった机に、耳を擦り付けたらしい。
「いたい」顔を真っ赤にして、うずくまって、小さくなっている。「大丈夫?グラグラするから、椅子の上に立ったら危ないんだよ」幸い、派手に落ちたりせず、耳の他は、どこもぶつけていなかった。こんな時、少し前だったら、直ぐに泣いたのに、泣かなくなったね。真っ赤な耳をさすりながら「いたいの痛いの飛んでいけ、大丈夫だよ」と私。「まだいたい」と息子。とりあえず、大怪我にならず、安心した。
別の日。息子が登るには、ちょうどいい高さ30センチ長さ1メートルくらいの低くて長い引き出しがある。その上を、息子が歩いて遊んでいた。何度か注意するも、やめない、諦めて受け入れた。ロックスターさながら、ステージに立った気分で、ギターの弾き真似をしたり、歌ったり、ステージの花道を歩いているかのように、遊んでいた。
ある時、片足を滑らせて、落ちた。
「うわぁー、いたいよー」さすがに、泣いた。引き出しの鋭利な縁が、内腿にくい込み、少し腫れて内出血してしまった。これは、痛い、痛いよ。痛みよりも、落ちた事にビックリして泣いたようにも思う。すぐに、泣き止んだから。しかし、これ以来、引き出しの上を、歩かなくなった。
教訓になったのだろう。
身をもって、痛い思いをする。
効果覿面である。
口で言っても、わからないのだ。
大人でもそうなのだから、子供なら尚更だ。
私の悪いところ、先々に手を出してしまう。事故を未然に防ぎたいために。経験からしか学べないのだから、よっぽどの事がないかぎり、放任するべきだろうとは思う、が、中々難しい。色々気になって、目について、気づいてしまったら、放っておけなくなるのだ。
しかし、何で、男子は登りたがるのか。
夫も、子供の頃、箪笥の引き出しを、階段のように全部引き出して、登って遊んで、怒られたと言っていた。
女子の私は、箪笥に登るなんて、考えた事もなかった。
箪笥の取っての一つが、少しカタカタ緩んでいる事に気がついた。そういえば、2歳の頃、息子も箪笥で遊んでいた。箪笥が頑丈なのをいい事に、取ってにぶら下がろうとしていた。すかさず、注意したが、あの時に、緩んだのだろうか。
男子は、いつも、見えない何かと戦っている。棒みたいなのを持つのが好きで、戦うのが好きで、高いところに登るのが好きで、くだらない事が好き。
たまたま、ふたりでゴロゴロ寝ていた時、私の顔の前で、息子がプーっと良い音でオナラをした。あまりにも、オナラらしいプーっという音、顔のまえにお尻があった事に、ふたりで大笑いしてしまった。
色々なご家庭があると思うが、我が家では、オナラはオープン。お行儀悪いかもしれないが「良い音だねー」とか「臭いねー」とか笑い合って、楽しんでいる。息子は、いつも模範オナラのような、プッと良い音が出る。そして、大抵臭くない、優秀な素敵なオナラだ。私が、面白がるからか、その日は、ずっと「ママ、きて。こっちにきて、オナラでそう」私の顔の前で待機して、プーっとオナラをする。3回目くらいには、面白いよりも、嫌な気分の方が大きくなってきて「もうやめて」と言ってしまった。
本当、くだらない事が大好きだな。
そして、何度も繰り返す。
さすがに、大人はオナラを積極的にするわけではないけれども、不意に出ててしまった時も、クスクスっと笑って皆で許しあう。もちろん、家の中限定で。ウンチも一緒。オナラやウンチは生理現象であり、あって然るべき物。恥ずかしがったり、隠したりしないようにしている。きちんと体外に出さないと、病気になる事もある。汚い、臭い、恥ずかしい、そんな言葉を過剰に浴びせていると、排泄ができなくなってしまうかもしれない。人前でしないマナーも大切だけれども、排泄物を、毎日きちんと出す、という行為が恥ずかしくない、当たり前の、とっても大切な事だと、息子には知って欲しい。
家の中では、なんでも許し合えて、さらけ出せる、ダラダラ過ごせる、逃げ場になる、そんな気を使わない家庭を目指している。ダラダラしすぎているかもしれないけれど。
職場の上司に「なんで旦那さんと結婚したの?」そんな事を聞かれた。
なんでだろ?優しいし、楽だったからかな?「気を遣わずに、無理せずに、素の自分でいられるからです」と答えた。
実のところ、夫は私の趣味とは異なるタイプの人だった。ときめいて、ドキドキする!そんな感じではなかった。その反面、緊張せずに、素の自分でいられる。すっぴんでも、ダラダラしていても、全てを受け入れてくれている。夫は言葉にしないだけで、本当は嫌だと思っているのかもしれないけれども。
家中ピカピカで、緊張感を持って、家でも毎日お化粧をして、部屋着なんて着ません。そんな人もいるだろうけれども、私は、外では頑張れても、家の中では、自由に気ままにダラダラとくつろいで過ごしていたい。幸い、夫も同じ考え方だった。
ふと、思ったけれども、こういう日々の生活が、そこはかとなく、人格に滲み出てくるのかもしれない。お上品な方は、やっぱり、こんな堕落な日々は過ごさないのだろう。こんな生活だから、私には品が足りないのかもしれない。しかし、私には、無理しないで笑って過ごせる楽しい関係が一番だなと思う。
息子も、もう少し大きくなったら、一緒にオナラで笑ってくれる事もなくなるかもしれない。
お下品でも、今だけ、今だけでも、オナラや息子の不可思議な行動を一緒に楽しみたい。
男子は、わからない。
わからない謎の生き物だな、と思う。
でも、それが面白い、とても。
その後、引き出しにも、椅子の上にも、息子は、登らなくなった。そして、私の顔の前でオナラもしなくなったのである。
寂しい、急なお別れ。
さようなら。
さよオナラ。
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