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日々育児 地震の恐怖

2月15日 こんにちは!育児精進中のshimaikuです。どんよりと曇った暗い朝、冷たい雨が降り出しています。今日の息子、しくしくと泣きそうになりながらも、幼稚園バスに乗って行きました。

あまりにも何度も「ママとはなれたくない」と言うので、なんでこんなに心配するのだろう。もしかしたら、私が事故にあったり、病気になって、会えなくなる事を予知しているのだろうか?そんな訳ないか、そんな勘のある子ではないし、と思いつつも心配していた矢先、13日の夜に大きな地震が起きた。

息子と寝ていると、がたがた、ガタガタガタと揺れはじめた。寝ている息子を抱き寄せて「大丈夫だよ、ママがいるからね」といった。

とまらない。とまらないどころか、ますます大きな揺れになって、ドアや家具やガラス戸が大きな音を立てている。ガシャンガシャン!見えない何処かで、何かが落ちたり、壊れる音が鳴り響いている。「やばい!やばいやつだ!」また来た、また来てしまった、と思った。

地震は、忘れた頃にやってくる、本当によく言い当てている言葉だと思う。今年は、東日本大震災後10年という節目である。

去年あたりから、緊急地震速報の大きな音に驚く事が何度かあった。緊急地震速報の割には、震度4とか、そんなに大きな地震ではない事があったり、全く揺れない時もあった。警報音が鳴り響くと、心臓が停まりそうになるくらい、ひどく驚いて、ドキドキと苦しくなってしまう。息子も怯えるので、私の携帯は、緊急地震速報が、鳴らないようにしていた。

この日は、珍しく早くに夫が帰ってきていた。いつもなら、家にいない時間だった。いつもの時間だったら、電車に缶詰で、家に帰ってこれなかったかもしれない。気がつくと、夫の携帯から緊急地震速報が鳴っている。よりによって、地震が来てから鳴ったのだ。本番にはめっぽう弱い緊急地震速報。あの大きな音に気付かないくらい、ガタガタと家が揺れる音の方が大きい。大きな揺れで動く事ができない、いつまで続くかわからない不安と恐怖の中、揺れがおさまるのを「家、壊れないで!」と祈りながら、息子を抱えて、ただただ待っていた。

地震がおさまっても、心臓のドキドキがおさまらない。幸い、息子は、寝ていて気がつかないくらいで、そんなに怖がってはいないようだった。子供は、赤ちゃんがゆらゆらしながら寝るように、寝ている時に揺れていても気づきにくいように思う。「大丈夫?怖かったね、ママたちがいるから大丈夫だよ」「こんど、じしんがきたら、ママのことぜったいに、はなさないからね!」息子は、カッコ良い事を言ってくれた。「ありがとう、嬉しい」部屋の中を見てみると、物が落ちて壊れたり、割れたグラスが床に散乱したりしていた。

震度6、まぁそうだろうな、久しぶりに味わう恐怖を思い出していた。震災や大きな地震にあった事がある人は、少なからず、恐怖が心に残っていると思う。緊急地震速報の音や、ガタッという地震の少しの揺れで、その記憶が思い出されて、苦しくなる。トラウマってやつなのだと思う。

以前、震度4の地震があった時、私と息子は二人きりで、部屋で絵本を読んでいた。ガタガタガタっと大きな音とともに、揺れだした。久しぶりに大きな地震だな、と思いながら「大丈夫だよ」と息子を抱きしめた。息子は、こわい、こわいと泣いて、地震がおさまった後でも、しばらく抱っこをせがみ、私から、離れられなかった。息子が生まれて初めて、こわいと感じた地震だったと思う。

今回は、息子が寝ている時で、夫がいて、本当によかった。二人だけで、震度4の時と同じ状況だったら、息子は泣きまくり、大きなトラウマとして記憶に残っただろう。

壊れた物もあるけれども、ライフラインが無事で、家族が無事だった。それだけで、十分で、生きていられる事を感謝した。

母が亡くなってから、写真とお花とお線香を供えて、仏壇のようにしている場所がある。不思議な事に、高い場所にあったにもかかわらず、写真が倒れたくらいで、何も動いていなかった。母が守ってくれたのかな、と思った。

地震のあった日の夕方に「あれ?地震雲かな?」と気になる雲を見かけた事、心配しすぎる息子の事、母の事、夫が早く帰ってきた事、お気に入りのグラスは落ちていたのに割れなかった事、気のせいかもしれないけれども、何か不思議な力はあるのかもしれない、と思ったりした。

現実的には、地震のたびに思う、部屋片付けよう問題。すっきりと何もない部屋に憧れるが、夫も私も、収集癖があり、愛着のある物をなかなか捨てられない。夫のガンプラも被害を受けていた。息子の、一向に片付かないおもちゃもある。物がなければ、壊れる事もなかろうに。

一週間は、震度6クラスの余震が起きるかもしれないそうだ。毎日、小さな地震が多発していて、ガタっとなるたびに、ドキッとして息子と顔を見合わせている。宮城県には、約30年周期で起きると言われている宮城県沖地震がある。小さい頃から、地震や津波の話を聞いていた。他の県の方よりも、地震耐性が強いし、防災意識も高いように思う。それでも、やっぱり、心に傷は受けている。息子の心の負担にならないように、気をつけたいと思う。

新型コロナで大変な時に!地震なんて!これ以上、被害が大きなくりませんように、ライフラインが復活しますように、祈るばかりです。

ここまで、貴重なお時間を!ありがとうございます。あなたが、読んで下さる事が、奇跡のように思います。くだらない話ばかりですが、笑って楽しんでくれると嬉しいです。また、来て下さいね!