見出し画像

東京の旅

以前訪れた東京の旅をまとめています。

国立新美術館。

行ってみたかったんです!そもそも、展示物よりも黒川紀章氏が設計された建築に興味がありました。

画像1

画像2

画像3

ちょうどルーブル美術館より、フェルメールの天文学者の絵が初来日していました。私は、画家の中ではフェルメールが好きで、フェルメール・ブルーと呼ばれるラピスラズリの青を見てみたかったのです。

東日本大震災後、東北の地には、たくさんの美術作品が海外から来てくれていました。震災を体験した私も、たくさんの元気をもらいました。震災復興の手助けとして、2011年宮城県美術館にて「フェルメールからのラブレター展」が開催されました。

17世紀オランダの画家たちによって描かれた、さまざまな「コミュニケーション」の形を、フェルメールの作品3点をはじめ、約40点の作品により紹介します。なかでもヨハネス・フェルメールの傑作のひとつ《手紙を読む青衣の女》は、日本初出品であると同時に、このたび修復を終え、オランダに先立って世界初公開となります。
宮城県美術館 フェルメールからのラブレター展 展覧会概要より引用しています。

手紙を読む青衣の女、手紙を書く女、手紙を書く女と召使、幸い実物を見たことがありました。光の表現と優しい青がとてもとても美しかったです。

画像6

画像4

ガラス張りの建物が美しい。中に入ると、写真でよく見た光景が広がっていました。湾曲したガラスから差す光が、ゆがんだ影となり、まるで水の中にいるように、美しい光がキラキラゆらゆらと揺らめいていました。チケットカウンターでは、お目当てのルーブル美術館展の他に、とても気になるものを発見していました。「マグリット展やってる!見たい!」私は、ルネ・マグリットが大好きでした。

画像7

さすが!東京!やっぱり人が多い。「思っていたより小さいね」お目当てのフェルメールの天文学者は、人だかりの中ゆっくりじっくり見ることができませんでした。人の波に流されて、絵画の前に行くことができない。人から逃げるように出てきてしまいました。宮城県美術館の方が人が少なくてゆっくりじっくりと見れたな、東京だからって良いわけではないのかも、そんな事を思いました。

そして、マグリット展を見に行きました。

20世紀を代表する芸術家ルネ・マグリット(1898−1967)。言葉やイメージ、時間や重力といった、私たちの思考や行動を規定する 枠 を飛び越えてみせる独特の芸術世界は、シュルレアリスムの範囲にとどまらず、その後のアートやデザインにも大きな影響を与えました。
マグリット展フライヤーより引用しています。

こちらは、私達以外に数名いるくらいで、自由に気の向くまま、ゆっくりと楽しめました。1枚1枚が大きく見応えのある絵ばかりでした。

虚構と現実の狭間のような、騙し絵のような、不思議な絵。色々な所で目にする、顔を布で覆われた男女 恋人たち、荒波の中に浮かぶ大きな鳥の形の青空 大家族、昼と夜が同時にある不思議な情景 光の帝国Ⅱ、青空の街並みにコートを着て山高帽を被った大勢の男たちが空中に浮かぶ ゴルコンダ、他にもたくさんの興味深い作品と出会えました。

光の帝国Ⅱと大家族が大好きで、目の前で見れた事に、とてもとても感動しました。

光の帝国Ⅱと大家族について、マグリット展カタログより引用します。

《光の帝国Ⅱ》
白い雲が浮かぶ真昼の青空と、家々の窓に灯りが浮かび、ぽつりとひとつ街灯がともる街路の夜景という、現実にはありえない不思議な組み合わせの情景《光の帝国》は、マグリットのもっとも成功した作品のひとつである。
中略
この夜と昼との喚起は、私たちを驚かせ、魅了するような力を帯びているように、私には思われます。私はこの力を、詩(ポエジー)と呼びます。
《大家族》
空飛ぶ鳥のイメージをシルエットに、雲の浮かぶ青空を描いた作品は《帰還》《約束》《キス》《空の鳥》と、何点か存在しているが、《大家族》だけは背景となるのが夜空ではなく、黒雲が垂れ込めた暗い空である点が異なっている。
中略
《大家族》を構成している要素は、マグリットがこれまで他の作品において何度も繰り返し用いてきたものばかりであり、また作品の構成も、暗い空と海、そして鳥の形に抜かれた青空という、きわめて単純なものである。だが、その単純さゆえにこそ、普遍を獲得することに成功しており、マグリット作品の中でも際立った位置を占める傑作となっているのではないだろうか。

以前写真をつくったことがあるほど、大家族が大好きです。私には平和のイメージがあります。

平和

多分、ルネマグリット展は、地方都市へは来ないだろな。東京に来てよかったな、そんな事を思いました。

東京に行かなくても楽しめること、東京に行かなければ楽しめないこともあって、東京に行かなければ、マグリットには出会えなかったし、コキサカオウムのことも知らなかったから、やっぱり行動することが大事で、行動することで、好きに出会える可能性はぐんぐん広がっていくのだろうな。

行動あるのみ、そんな事を思った東京の旅でした。


ここまで、貴重なお時間を!ありがとうございます。あなたが、読んで下さる事が、奇跡のように思います。くだらない話ばかりですが、笑って楽しんでくれると嬉しいです。また、来て下さいね!