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それでも..私は都心で居酒屋をやる。

 コロナウィルスの影響で世の中の仕組みが大きく変わる。変化できない企業や個人は生き残れない。最近よく耳にする言葉です。

 事実、この数ヶ月で飲食業を営む私たちの環境は激変しました。どんなにポジティブに考えても厳しい状況が続いていることに変わりはありません。

「鮪のシマハラ」も生き残るために、休業明けから様々なことに挑戦してきました。「儲からない」という理由であんなに嫌っていたランチ営業に挑戦しました。テイクアウトも始めました。自宅でもマグロを楽しんで頂けるようEC商品も開発しました。

 それでもまだ挑戦は足りていないようです。これからはゴーストレストランだ。居酒屋は定食屋への業態変更は不可避だ。居酒屋で飲むという行為自体がなくなる。などなど、いろんな意見を聞きます。

 う~ん。どうなんでしょうか。もちろん誰にも正解なんて分かりません。ただ、いろいろ挑戦してみて分かったのです。私たちは居酒屋です。マグロに特化した居酒屋なんです。お酒の席が好きなんです。マグロはお酒というパートナーを得てより輝く。そう信じています。居酒屋がやりたいのです。

 だからやっぱり居酒屋をやります。どうせなら、いま最も不利と言われる都心でやります。2号店3号店を同時に契約します。4月までに3店舗体制を整えます。あっという間に30億円企業になるのです。出店は不可避、コロナなんかにひるんでられません。

 うん。「鮪のシマハラ」はこうでなければ。コロナウィルス第3波の緊急事態宣言発令直前にこの決断をする。なにを血迷ったか都心に出店する。最高です。久しぶりにワクワク・ドキドキしています。そんな自分に酔っています。大好きです。

 どんなことにも終わりは必ずきます。人々との生活を大きく変化させたとしてもコロナ騒動にも終わりは来るでしょう。コロナがどんな爪痕を残しても都心から居酒屋がなくなることはありません。私たちのフィールドが失われることはないし、マグロの魅力は永遠です。

 やります。コロナ騒動が終わるその時に、3店舗体制で輝けるように準備を進めます。来るべきリスタート時に1店舗では寂しすぎます。世の中の仕組みの変化を甘く見ているわけではありません。コロナ前後で選ばれる居酒屋の条件は大きく変化するでしょう。「良い立地にあるから」ではなく、わざわざ訪れたい居酒屋へ。

 居酒屋でありながら居酒屋としての繁盛を狙わない。「鮪のシマハラ」の時代がきています。マグロを愛する生き様で繁盛する。おっさんが年甲斐もなく熱くなり挑戦する姿を焼き付ける。コロナは関係ありません。「鮪のシマハラ」はいつでも平常運転です。

 味もサービスもいまいち。それでも「鮪のシマハラ」が気になって仕方がない。そんなファンを獲得しながら新店舗の準備を進めていきます。

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