バブルな都会の名無し
私が東京の女子大に進学したときにはもうバブルは弾けていたのだろうと思う。
が、そこを去るまでの短い間に経験したいろいろなことはまさに”バブリー”なものが多かった。
田舎から上京した私は女子大生専用マンションのようなところに入居した。10余りある部屋には田舎者の私でも知っている超有名女子大に通っているお嬢様が住んでいる。私はお嬢様ではなかったがお嬢様のふりをしてそこに暮らしていた。
そこで初めて両親を”お父様、お母様” と本当に呼ぶ人間が存在することを知り、”ごきげんよう”の