音楽が連れてくる過去
学生の頃聴いていた音楽は“今”を楽しむものだった。
若い私は 今現在を楽しんだり、しんみりしたり、涙を流したり、愛を語ったりするために、この曲がふさわしいとかあのバンドのレコードをかけよう、と音楽を決める。
この歳になると音楽は過去を連れてくる。
今楽しんで聞いていたとしても、なぜか過去と直結している。
訪れた場所や、馴染みの喫茶店や、好きだった人や、私を振ったバカヤロゥなどにスルスルと繋がっている。
それは多分新しい曲を聞いたとしても、その詞であったりメロディであったり、