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″不妊″の2文字に呪われた日|不妊キロク1

20歳の頃から不妊で悩んで
29歳で顕微受精にて第一子を授かることができた。
その長い道のりと詳しい経験などキロクしていきます

『私ってもしかして不妊なのかな。』

そう初めて思ったのはいつだったろうか
気づけば自分の深いところに頑固に根付いた
その負の感情が約10年もの間
私を本当の意味で幸せになんてしてくれなかった。

私はバツイチで、再婚して今の子を授かった。
元夫とは交際含めて8年一緒だった
その間子供はずっと欲しくて
避妊はほとんどしなかった

当時の夫が八個上で、いわゆる酒乱、
おまけにヘビースモーカーだったので
当時は正直心のどこかで
″夫に原因があるんだ″
なんて責任転嫁していたけれど
薄々私に問題があるんだろうなと
直感的に思っていた。

「ねぇ、お酒飲みすぎないでよ!タバコも吸いすぎ!子供欲しくないの?」
なんてセリフを繰り返して
自分のせいじゃないと言い聞かせていた。

もうこの頃から常に頭の中には
″私は子供ができないかもしれない″
という思考に強く囚われていた

通勤時子供連れを見るのが辛かったし
妊婦さんをみては
『あの人は何歳で授かったんだろう?』
と気になったし
テレビで「子供が⚪︎⚪︎人います」
みたいに出てきたママの年齢から
いつ授かったのかを逆算したり
高齢で授かった人のエピソードを目にしては
一喜一憂してみたり。
タバコを吸っていた人でも授かっているエピソードで
ホッとしたり。
旦那さん側が年上の人で妊娠しているのをみて
希望を感じたり。

私はなかなか早くに結婚していたので
周りから「子供はまだ?」と
問いかけられることも多かった
そのたび傷つき焦り、悩んでいた。
「子供はまだいっかなーって😄、うちの親も30超えてから
産んでたし、私もそんな感じです」
なんていうのが鉄板だった

当時の夫がいわゆる″ダメなやつ″だったので
2人の間にプロポーズも
指輪も、顔合わせも、結婚式もなかった
ただ籍を入れただけ。
そんな感じだった
だからせめて子供だけは。と思っていた
子供好きな彼も少しは変わってくれるかと
淡い期待も持ちながら…
(まぁ結果的にこの彼は何一つ叶えてくれなかったんですけどね)

この頃から私は何か出来事があるたびに
『でも私子供できないしなぁ。』
と考えるようになった

自分の誕生日が来るたびに焦り
知人が結婚していくと焦り
ささやかな毎日の幸せを、本当の意味で
感じられることもなく。
誰と接していても
子供はいるのかだとかそんなことが気になってしまうし。
なんなら知人に子供が出来ようもんなら勝手に引け目を感じ。
1人でいても、人といても。
何をしてたって異常なほどに
″不妊″の二文字から逃げられなかった
何を考えていても最後には不妊に行き着くのだ。
信じられないと思うだろうが
当時の私の思考はそうだった

不妊に狂わされ、囚われ、呪われていた

【🐥】
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