商品の価格ってどうやって決めるのさ
苔玉の値段をいくらにするか?
集落でお母さんたちが作っている苔玉。
近くの道の駅や直売所に卸すだけ、だったけど、来年度は実演販売やイベントでの販売も積極的にやっていく。
苔玉を通して、集落を知ってもらう。
でもそれだけじゃない。
お金を稼ぐ。
ぼろ儲けしてやろうって訳じゃない。
ボランティアで作ってもらって、上澄みをぶんどるなんてありえない。
集落が生き残るために、今の楽しさが続くように、お金を稼ぐ。
きちんとした仕組みを作って、十分にお金を稼いで、そして集落の存在をアピールする。
いつまでもボランティアで続けることはできない。
今のままだと、いつか続けられなくなる時がくる。
だから、このタイミングで全うな利益を出して、未来につなげる。
んじゃ、いくら稼げばいいのか。
色々調べて、色々考えて、色々思案した。
結果として、
年間10万円の利益を出す。
ことが目標。というより2020年度の最低ライン。
この金額稼げれば、これまで通りのお楽しみも続けられる。
さらに、次年度への投資もできる。
これまでの苔玉づくりの利益は年間7万円くらい。
しかも、人件費はすべて0で。
これを適切な人件費を払った上で、10万円の利益を出す。
目指す金額が決まったところで気が付いた。
じゃあ、いくらで苔玉を売ればいいんだ?
少し調べるだけで、商品の価格の決め方に関する情報は五万と出てくる。
商品ひとつあたりにかかる原価を足していって、最後に設定した任意の利益率を付け加えるコストプラス方式とか。
商品に対して支払ってもいいとお客さんが考える価格を調べて、その額にする需要差別価格方式とか。
いくつも、いくらでも出てくる。
原価から考える価格決定は適正な人件費を払えるようになる反面、お客さんの気持ちを全然考慮できない。
需要から考える価格決定はお客さんのニーズに応えられる反面、人件費以下の商品価格になってしまったりする。
どうすればいいんだ。
悩む。とても悩む。
目標は利益を出すこと。
だとすれば原価から考えるのが妥当、、、だと思う。
その結果、そんな価格じゃ買わないってくらい商品価格が上がってしまうかもしれない。
なら、お客さんがそう感じないようないい商品を作ればいい。
素晴らしい商品を作れば、価格はいくらでも売れる。
そう思うんだけど、なかなか決断できない。
自分に出来るのか。高付加価値の商品づくりが。
う~ん。