タイトルなし

アメフトの上級問題3問目と炭酸カルシウムの使い道4つ目


『アイシールド21』と『Dr.STONE(ドクターストーン)』
この2つの共通点はなにか?

それは、どちらの漫画も稲垣理一郎さんが原作を務めているということ。
高校アメフトのスポーツものと人類史を辿るSFファンタジーもの、毛並みは全然違うように思えるが、言われてみればどことなく同じ人から生まれた話であるということが分かる、、、ような気がする。
ギャグシーンのノリなんて、もうそっくり。

そうやって比べてみて気づいた、両作品の物語序盤の数に関する伏線と回収?(Dr.STONEはまだ回収されていないため?をつける)について書いていこうと思う。


アメフトの上級問題

まずは、『アイシールド21』から。
ちなみに私はこの漫画がものすごく好きである。小学生の時、漫画本で紹介されていた「デビルバットゴースト」を練習してたくらいには好きだ。
電信柱に向かってクルっと体を回転させて練習していたのだが、よく柱に体をぶつけてケガをしてた。セナのようにはいかなかった。

そんな『アイシールド21』の第2巻。
アメフト部の部室にて、一晩でアメフトのルールを覚えたというまもりに対して、ヒルマがアメフトの上級問題を3問出題するというシーン。

まもりが3問全部答えられなければヒルマの命令に従順に従うという条件を賭けて、ヒルマが問題を繰り出す。
1問目、2問目とまもりが正解し、さあ次が最終3問目というところで、ヒルマはアメフトの練習へと向かい、賭けの勝敗はうやむやになった。


炭酸カルシウム使い道のの4つ目

今度は『DR.STONE(ドクターストーン)』に話を移す。

紹介するのは『DR.STONE(ドクターストーン)』第1巻。千空が炭酸カルシウムの使い道を示すシーン。
農業、モルタル、せっけん、3つ目までを説明した千空であったが、司の思想の危うさを察知し、4つ目の使い道を説明せずに話を中断する。

「で!4つ目ははなんだ?」と尋ねる大樹に、「いや、3つだ」と嘘をつき、そそくさとその場を後にする。


伏線の回収

どちらの作品においても、
・物語の序盤に出てくる
・数に関係する

といった共通点があるし、なんといっても同じ原作者の作品なのだ。
作者である稲垣理一郎さんが、後々の話で活かすために意図的に描いているように思えてならない。

そうだとすれば、この2つの伏線はどんなカタチで再登場するのか、どうやって伏線が回収されるのか。

『アイシールド21』においては、こんなふうに。
第30巻になってから満を持して再び登場する。

それは関東大会決勝戦のvs白秋ダイナソーズ戦。
右腕を骨折したもののフィールドに戻ろうとするヒルマが、ケガの処置をしながらもプレー続行を拒むまもりに対して問題を出すシーン。
まもりの答えは不正解、ヒルマは件の賭けを持ち出して、まもりに最低限の応急処置を要求する。そして処置が終わると、またプレイヤーとしてフィールド上に復活する。


物語の序盤に描かれていたちょっとした1シーンが、後々の大事なシーンで再び出てくる。見事な伏線回収。
初めてこのシーンを読んだときの驚きと興奮といったらもう、、、。

ああ、また『アイシールド21』読もう。


『Dr.STONE(ドクターストーン)』においても、この『アイシールド21』のシーンと同様に描かれるとしたら、、、こんな状況で伏線が回収されるのが予想できるのではないだろうか?

・千空と司との会話の中で、
・本当は司に示そうとしていた4つ目の使い道を実践するシーンで、
・物語においてとても重要な意味を持つ話になる

『アイシールド21』ではどちらもヒルマとまもりの会話であるし、伏線を回収することでヒルマは白秋戦を続行し、その結果見事関東大会で優勝する。

この『アイシールド21』のシーンに近しい状況が、『Dr.STONE(ドクターストーン)』でも描かれるのではないか。

さらに、炭酸カルシウムの使い道の3つ目、せっけんは、千空いわく、

病気=ゲームオーバーのこの世界じゃ
バイ菌浄化するこの小せえ塊が
医者代わりの命の石 Dr.ストーンだ!

とのこと。
まさしくこの漫画のタイトル『Dr.STONE(ドクターストーン)』とは、この炭酸カルシウムのことなのだ。

漫画のタイトルにもなっているような話である、極めて大事なシーンに登場するに違いない。


だからといって、それがどんなシーンで登場し、それによって物語がどんな影響を受けるのかについては触れない。
なぜなら、私が楽しみたいからだ。

『Dr.STONE(ドクターストーン)』という作品をただ純粋に楽しみながら読み続け、いざこの話が再登場した際に誰よりも驚いて、興奮したい。

件の伏線が回収された時にこのnoteを見返して、そんなことを言ってたなーーなんて思えればそれでいい。

今はとにかく、『Dr.STONE(ドクターストーン)』を邪推せずに楽しみたい。

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