私は何を書きたいのか?

 noteを始めるにあたって、自己紹介的なものやアウトライン的なものを書いておいた方が良いだろうと思うので書くことにします。

 このnoteは基本的に私が書きたいと思ったテーマについて書いていくものです。読者の対象等、細かいことはあまり考えていませんが、書きたいことを書くにしても、私的な日記として非公開にしておくよりは公開してみたら、ひょっとすると誰かの学びになったり楽しみになったりするかもしれません。そんな発想からnoteというプラットフォームを利用させてもらおうかな、というイメージです。

 簡単に自己紹介をすると、私は熊本県出身、現在は島根県の津和野町という場所で6年半暮らしており、本業(?)は観光業です。津和野町は島根県の西端に位置する人口約6400人の、いわゆる中山間地域にある町であり、過疎化が進む一方で、他方で江戸時代は津和野藩という独立した藩であり、山口から流入した京都の文化の残っている歴史のある町でもあります。この町の歴史、文化、自然、人の営みは非常に興味をそそるものが多く、それが私をこの町にとどめている理由でもあります。
 また、私の本来の専門分野は法学ですが、今は興味関心が発散していて、社会学、地理学、経済学、生態学、歴史学、文化人類学、観光学…etcといったところも吸収しているところです。
 そんな私の現状とバックグラウンドを前提として、これから書いていこうと思っているのは以下のようなものです。

1.私が住む町・島根県津和野町について
 先の自己紹介に書きましたが、津和野という町のもつさまざまなトピックについて書きたいことを書いていこうと思います。特にこの人口規模と山に囲まれた立地で文化がこれだけ保存されているのは不思議なところも多々あります。津和野町史を初めとする資料、住んでいるからこそ得られる情報に加え、実際に自分の目で見たものを組み合わせながら、自分が面白いと思えるものを紹介していきたいと思います。

2.地方からの視点で捉える社会
 津和野のことを書きたいという希望と軌を一にしているのですが、私は東京・神奈川に10年近く住んでいたため大都市生活者としての視点も持っていますし、出身地は九州にある人口3000人に満たない山村であり、そこ比べると津和野は都会という側面もあって、より人口の少ないエリアでの生活も経験しており、さらに北海道の離島や東北の地方都市にも住んでいたため、「地方」という言葉で一括りにされてしまう様々なエリアや人口規模での生活感を体験しています。そのような経験から、都市と地方という二元的な分類を超えた視点で物事を見ることができるのではないかと思っています。
 他方で、私の専門分野は法学ですが、さまざまな分野の知見も少しずつ身についているところですので、そんな自分の知識や経験や関心を組み合わせて、世の中で起きていることについて自分の考えをまとめたいと思うことがあるので、そういったものを書いていこうと思います。書籍やweb記事等を基に紐解いていくようなイメージです。

3.書籍紹介、批評等
 小学生までは読書好きな少年時代を過ごしていましたが、それ以降25歳くらいまでいわゆる教科書とか専門書くらいしか読まず、読書というものから離れていました。しかしそれ以降、世の中への興味関心が膨らんできたために多様な分野の本をたくさん買うようになりました(全部読んでいるとは言っていない)。と言っても家にある蔵書は500冊を超えない程度だと思いますが。
 それらの本を読んだ学びや感想を、自分の頭の中に収めたままにしておいてもしょうがないだろうということで、特に世の中に紹介したい本たちを紹介していきたいと思っています。
 ちなみに私は、津和野駅から徒歩1分にあるカフェ兼美容室「SALON HORN」内のシェア本棚で私の所有する書籍を販売しています。勝手に「島田蔵書」というブランド名を付けていますが、このシェア本棚も紹介しつつ、ここでの投稿を連動させていこうと思っています。
 Instagramのアカウントはこちら。

https://www.instagram.com/shimada_zosho/

4.ダークツーリズム
 私の今の本業は観光業ですが、それに関していろいろ調べる中で、特にダークツーリズムに関心を持っているところです。ダークツーリズムとは1990年代に提唱された概念で、観光の目的として悲劇の記憶の残る場所を訪れて学んだり感じたりすることを指すもので、昨今のインスタ映えに代表される観光のトレンドとは一線を画しています。しかし、負の遺産について見聞きし感じることは観光の重要な要素である一方で、明治日本の産業革命遺産を世界遺産に登録する際にICOMOSから強制労働に関する解説が不十分である等の指摘を受けているように、日本ではまだ意識されていない部分が多いところです。
 私の住む津和野という町には、明治の初めに長崎の浦上から隠れキリシタンが連行されて改宗を迫られ拷問・迫害の上37名の殉教者が出たという歴史があり、それにについてもダークツーリズムの概念から捉え直すことは重要だと思いますし、西周、森鷗外という人物を輩出した地として、近代化とそれによる歪みについて学ぶことができる町であると思っています。そういった思考を深めるためにこの場を借りようかなと思っています。
 さらに、津和野から2時間で行ける広島は原爆投下の歴史があるほか、山口県も含めた瀬戸内エリアには人間魚雷の訓練場、毒ガス工場をはじめとした太平洋戦争にまつわる戦争遺構が多く残っていて資料館も多数あり、また個人的に日本各地にあるダークツーリズムスポットを訪れていることから、各地でどのような展示がばされているか、それについて我々はどう捉えるべきかについて、実際に私が訪問した時の感想を含めて紹介していきたいと思っています。

5.旅行記
 観光を本業にしていることから、いろんな場所に出かけることは好きですが、写真をとりあえずたくさん撮るというような旅が個人的には好きではありません。文章を読むのが好きな自分としては、写真よりも、その場に降り立って感じたこと、気付いたことを文章化したいわゆる旅行記的なものの方が興味をそそられるところです。そういったものを自分でも書いてみたいと思うので書くことにします。ダークツーリズムに関連するものもこれに含むかもしれません。

6.法に関するコラム
 今は法学とは離れた日々を送っていますが、地方に住んでいると、ときどき法的に面白い出来事や、法学的には常識であっても意外と世の中に知られていないんだろうな、ということが出てきます。また世間的に話題になった裁判例とかも、一般の人が理解するには補助線が必要そうなものがあるなぁと、リーガルマインドが摩耗してほぼ素人になってしまった自分の感覚でそう思わされるものがちょこちょこあります。そういったものについて法的な分析を含めたコラム的なものが書ければと思っています。

7.その他
 思いつきでいろいろ書くことはあると思います。
 書き溜めた文章もいくらかあるので、あまり投稿間隔が空かないよう、少しずつ投下していきたいなと思っています。


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