やかべパラドックス
ぼくがときどき陥る「やかべパラドックス」という現象があります!
まず、前提として、シマウマフックを上手くやっていくうえで、「やかべくんに対して真っ向から怒っても意味がない、やかべくんの悪いところも受け入れてあげないといけない」ということをぼくは念頭に置いています!
1、2年目辺りはやかべくんの態度、顔、割りと多い経験人数、そのすべてに腹が立っていました!
基本的にずっと仲はいいとは思うのですが、とはいえビジネスパートナーとして考えたときに与えてくれるものが無さすぎるのです!
ただ、3年目くらいから徐々に「やかべのそういうとこ面白くない?」と周りが気づいてきてくれて、ぼくも「まさかそうなのか!?」と思い、楽屋やトークライブなどでやかべくんのそういった部分の話をするようになるとウケるようになってきて、それをやかべくんの魅力として捉えることができるようになってきました!
とはいえ、「不器用さ」、「スペックの低さ」、「なにも考えずにヘラヘラしてる様子」が魅力となると、弊害もすごいわけで、まぁネタは飛ばすし、噛むし、前回できてた表現が今回からできなくなるし、忘れ物してやろうと思ってたコントもできなくなるし、といったことが頻繁に起こるのです!
ただ、ぼくがそれに本気で説教しても意味がないと近しい先輩に諭されたこともあり、その意図としては、「やかべは自由にさせといたほうが面白い」ということと、「やかべに注意したってどうせ直らないから時間の無駄」ということの二つが含まれているようですが、どちらにしてもぼくがやかべくんに対して向き合って説教をする意味なんてないということなので、それはやらなくなりました!
そもそも人に対して強くなにかを言うのが得意じゃないので、それをしなくていいのはぼくとしても気が楽ではあるのですが、問題は弊害です!
つい先日もライブでコントをやったとき、そのコントのバラシのボケ(そのボケをきっかけにどんな設定のコントなのかがはっきりとする一発目のでかいボケ)でやかべくんが持っている小道具を見せるところで、小道具を前後逆向きに持っていたため、そのコントのバラシが失敗するという事件がありました!
バラシはコントに置いてとても難しい部分とは聞いていましたが、ウケるかどうかじゃなく、まずバラせるかどうかが難しいなんて思いもしませんでした!
ただ、こういうのをしっかり怒っても意味がないのです!
ぼくがすべきなのは、優しく注意して次から直るように上手く導いてあげることと、この出来事をどう伝えたら面白くなるかを考えてトークライブに備えることなのです!
ただ、ここで起こるのが、お待たせしました、「やかべパラドックス」という現象です!
家に帰る電車でその日のライブを思い返しながら、「今日はコントでバラシで失敗して散々だったけど、ちゃんとなにか形にしないと!よし、あの件をどう話せば面白くなるかでも考えるか!」なんて思っていたときに、ふと我に返り思うのです!
「え?てかぼくライブのために時間空けて、エントリーのメールぼくが送って、神奈川県から県境またいで新宿までいって、エントリー費払ってライブに出て、コントやれずに帰っとるやん!」
「しかもこのことをどうやれば面白くなるかをぼくが考えるん!?はい!?」
「そんでそのことについてぼくはやかべくんに怒ったらダメっていうそもそもの前提なに!?」
ものすごいストレスです!!!
怒ってはいけないという前提も込みで怒りが沸いてくるのです!!!
結局ぼくはそのストレスの全てを自分でなんとか発散するなり塞ぎこむなりして、やかべくんには伝えずに一日を終えるのです…
なんなんだマジで!!!!!
なのでお願いです!!!
ぼくの愚痴エピソードを聞いてみなさん笑ってください!がんばって笑えるものにしますので!
そして、もし可能であれば、そのエピソードがライブでウケたときは、「ネズミさんおもしろかったです」と言ってください!
過去にぼくがやかべくんのエピソードを話したライブで、アンケート用紙に「やかべさんおもしろかったです」と書かれていたことがありましたが、その日はやかべくんはぼくのエピソードを受けて、「いやいやいやw べつにいいやろw」と言っただけでした!なにも仕事はしていません!
やかべの生態に興味あればこちらの記事を読んでいただければより知っていただけるかと思います!
https://note.com/shimadanezumi/n/ne39770f9e40f
長々と書きましたが、とりあえず、こういう苦悩と戦いながらもシマウマフックは仲良くいい感じでやっているので、これからもどうか応援してください!!!
P.S. 昨日ピンでライブに出ました!すごくやりやすかったです!