「グレーカラー」やめました。
割引あり
グレーカラーといえば聞こえはいいが、要は「白髪染め」のことである。
黒い髪を明るくするカラーから白い髪を黒くするグレーカラーに変えて14年。2割がた白くなったところで諦めの境地に達した。
カラー歴29年。もはや地の髪色が思い出せない
生まれて初めてカラーリングをしたのは25歳のとき。それまでヤンキーを分別するための目印(!)だった茶髪が「オシャレ最先端」へと舵を切り、若者の間で茶髪が流行り始めた。ミーハーだった私は、髪が痛むのも気にせず茶髪にし、以来「染めない髪色ってどんなんだったっけ?」とわからなくなるレベルに髪を染め続けた。
茶からピンクからミルクティーから金髪まで、さまざまな髪色を楽しんでいるうちに、伸びた根元から白い髪を発見した。当時アラフォーだった私はあっさりグレーカラーにチェンジした。
普通のカラー剤と白髪染めの大きな違いは「白髪までムラなく染まる」だけだ。しかし白髪がまったくわからないレベルとなると、必然的に暗めのカラーとなる。
40代からは無難にダークな茶髪を維持してきたが、一時期「白が目立たないのは明るい色では?」と衝動的に金髪(ブリーチ)にした。それはそれで評判よかったが、どう見てもカタギではない風貌になってしまった。
50代の髪は悩みだらけ
その後、再び無難なグレーカラーで数年を過ごし50代になった私は、ふと分け目の目立ち具合に気づいた。
(こ、これはまさか……!)
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