家の性能を知ろう!気密測定とは...
性能の良い家を建てたいけど、具体的に何を指標にしたらよいかわからない...そう思ってませんか?
今回は、住宅性能の一つの指標である気密性がわかる気密測定について解説していこうと思います。
気密測定とは
まずは機密性能について知っていきましょう。
建物の気密性能は、建物にどのくらい隙間が空いているか?を数字で表します。これを相当隙間面積(C値(㎠/㎡)といいます。単純にいうと建物全体の隙間を床面積(気密測定用の床面積の計算方法が、JISで決められています)で割った数値です。
この相当隙間面積(C値(㎠/㎡)を測定することを気密測定といいます。
気密測定の手順
①気密測定器の搬入
まずは測定器を全て搬入し、現場の中で測定ができる窓を探します。
この現場ではダイニングの窓が測定に向いていたのでここで測定していきます。
作業スペースの関係もありますが、できるだけサイズの小さい窓を探します。
②換気口への目張り(めばり)
次に住宅の換気口をすべて養生テープで目張りします。
「換気口もスキマなんじゃないの?」と思うと思いますが、これは24時間換気の換気口で「計画換気」に必要な穴です。
気密測定ではこういった計画換気に必要な箇所はすべて塞ぎ、建てる上で必要のないスキマを計測します。
換気口の目張りが完了したら、続いて測定器を設置する窓部分の目張りをします。
窓枠をすべて目張りしていっさい外気が入ってこないようにしていきます。
③気密測定器の設置
この測定器では室内の空気をすべて外にはきだして、室内と室外の圧力差をはかります。
また同時にその風量をはかることで室内、そして建物全体の正確なスキマの大きさやC値を出すことが可能です。
④家中の窓の施錠確認
最後に測定器を回す前に施錠の確認をします。
窓も施錠をおこなうことで、その本来の気密性能を発揮します。
小さな窓もすべて閉めて施錠したうえで測定をしていきます。
もしどこかひとつでも閉め忘れがあると測定時に正しい数値が出ませんので注意します。それと同時に外部から職人さん等が入ってくることも防ぎます。
隙間がないので夏はとっても室内温度が高くなります。
最後に玄関の鍵を施錠して、測定を始めます。
⑤気密測定の開始
それでは機械を動かして気密測定をおこないます。
まず実質延べ床面積を入力します。
測定器を起動すると初めに建物の性能チェックをおこないます。
圧力差が50Paまでかかるかどうかを確認します。
気密測定は10Paから50Paまで計測して、建物全体のスキマを算出します。
⑥気密測定の結果確認
これでC値を割り出すことができました。
株式会社 島田組では、「C値=0.3㎠/㎡」という数字を目指して工事をさせていただいています。
「C値=0.3㎠/㎡」は、はがき約0.3枚分の隙間が家全体であるというイメージになります。
例えば「C値=0.5」のような数字が出たら「窓の閉め忘れがないか」というようなチェックをする指針にもなります。
0.1に近ければ近いだけこの物件はもう埋められるスキマは少ないと判断でき、測定者が目安として確認することができます。
C値が良いとなにが良いのか?
①C値が小さいと「省エネ」になります。
隙間が少ないのでエアコンの風が無駄なく住宅に全体に行きわたります
エアコンで温めたかぜが外に出て行ってしまうのを防ぐことができ省エネになります。
②上手く換気ができる
隙間が大きいと「24時間換気による計画換気」ができません。
C値の大きい家では、排気する際に計画通りに設置した給気口だけではなくスキマからも給気することになるめ、給気口から入ってくる給気量が少なくなってしまうということもあります。
計画換気について詳しくはこちらで説明します。
気密測定のQ&A
Q.もしもよくない数値が出たらどうしますか
A.島田組では、建前の段階から機密性能を意識して作業しています。
ですが、もしも良くない数値が出た場合は、再度隙間がないか確認して隙間を無くす作業をさせていただきます。
Q.どの会社も気密測定はしているのですか
A.建物の気密測定は義務化されていないのでやっていない会社も多々あります。一度気密測定をしているか確認した方がよいかもしれません。
Q.気密測定は有料ですか
A.島田組では、有料でさせていただいています。
いかがでしたか?
気密測定について、聞いたことはある人も全く知らなかった人も
この記事で気密測定について知ることができたと思います。
知識をつけて良いマイホームを建てましょう!