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雪国向けの屋根素材について考察
雪国であたたかく過ごしやすい新築注文住宅を建築家と共に実現しませんか?私たち島田組は100年にわたり地域に根ざした建築を手がけお客様の個性やライフスタイルを大切にしながら、暖かく快適な住まいをご提供しています🏠❄️→詳しくはHPにて
屋根の種類・素材について
まず、屋根の種類・素材についてですが主に木造住宅で使用されている素材は、①ガルバニウム鋼板 ②ステンレス鋼板 ③瓦 が主な素材となっております。この3つの素材の中で広く普及・使用されている素材が①のガルバニウム鋼板となっております。私たち島田組で提供させて頂いております住宅も①のガルバニウム鋼板葺きの屋根が一番ポピュラーです。
次のパートで各素材のメリット・デメリットについてお話させて頂きます!
各素材のメリデリについて
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※横葺きは一定勾配以上が必要な為、主に落雪式や勾配がきつめな住宅に〇
3.5寸勾配以上が必要となるので、デザインの制限やコストアップにつながりやすい。
①ガルバニウム鋼板
メリット
・価格が他の素材に比べて安価
・凍結に強い
・瓦に比べて軽い
デメリット
・塩害に弱い
・定期的なメンテナンスが必要
・傷つきやすい
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※立平葺きは0.5寸勾配以上あればOKなので、今どきの勾配が緩い住宅や
井戸で消雪する場合などでもデザインの制限なく施工できる。
②ステンレス鋼板
メリット
・ほぼメンテナンスフリー
・瓦に比べて軽い
・凍結・塩害に強い
デメリット
・イニシャルコストが高い
・カラーが少ない
・傷つきやすい
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※こちらも一定勾配以上が必要な為、伝統的なスタイル、和風・洋風には〇
③瓦
メリット
・劣化しないのでメンテナンスフリー
・遮音性が高い
・部分補修可能
デメリット
・重い(積雪も加わると不安)
・イニシャルコストが高い
・形も複雑な為、消雪が難しい
以上が各素材についてのメリット・デメリットとなります。
簡単に要約すると
①ガルバニウム鋼板はイニシャルコストを抑えたい方、意匠的にステンレス鋼板に好みのカラーがなかった方向け。
②ステンレス鋼板は完成後のメンテナンス費を抑えたい、カラーも丁度外観のデザインと合う方向け。
③瓦、どうしても瓦でなければ外観のデザインがマッチしない、雪の処理問題が解決できそうな方向け。
まとめ
私たちが暮らしている魚沼・南魚沼地域となりますと冬季の雪の問題を一番に考慮しなければいけません。そういった中で多様な落雪・消雪方法に対応可能となりますと、屋根の素材としてはガルバニウム鋼板orステンレス鋼板葺きの選択が自然な流れです。その中でご自身に合った、イニシャルコストなのか、意匠性なのか、ランニングコストなのかを選択をして頂ければと思います。
瓦ですが、冬の雪の問題を考えると瓦葺きの住宅はあまり雪国向けとは言いにくいかもしれませんが、どうしても外観のデザインや、瓦の重厚感を取り入れたい方は積雪・雪の処理についてデメリットをよく検討して頂き採用を決めて頂ければと思います。