コーヒー「生豆屋」とは?④

皆さんこんにちは、
コロンビア産のコーヒー生豆屋なままめや、ロハスビーンズの島田です!
毎度です〜!コーヒー、いかがですか〜?

さて、今日は「生豆屋」って何する仕事?
と言う話の第4回【問屋・小売業者】 の話をしたいと思います。
今回で最後です!

さて、【⑤ 問屋・小売業者 】さんはどんな仕事をしているのでしょうか?
自家焙煎業者(マイクロロースター/通称; ジカバイ)さんの多くは問屋さんから購入されているかと思います。
④の商社さんとの違いは調達元が主に国内商社からである点です。

・問屋さん
 生豆販売を主としている。
 仕入元; 主に国内商社から仕入れています。/ 一部直接貿易も
 客先; 大手 〜 ジカバイさん

・小売業者さん(小分屋さん) 
 商社の子会社や焙煎業者(ロースター)が行っている事が多い。
 自社が使用する為に大量に購入した生豆を小分けして販売している。
 商品の回転が上がり、新鮮な生豆を仕入れやすくする。
 ダブつき気味の在庫を販売することができる。
 使用量が増えることで調達額の交渉がしやすくなる(かもしれない)。
 ロースター(焙煎業者)さんやジカバイさんが行っている事が多いので、
 事業規模によって同じ価格でも品質が大きく異なるケースがある。
 仕入れ元; 主に問屋から / 一部商社からも
 客先; ジカバイさん 〜 一般愛好家さん

まぁ、曖昧ですけどね。
ジカバイさんから見ると商社も問屋も小分け屋も違いはないでしょうしね。
商社さんや問屋さん同士でショートした時に融通しあったりもしますしね。
※ショート=販売する商品が無いこと

先ほども言いましたが、
基本的に問屋さんは日本の商社から調達をされています。
【問屋さん=輸入をしない(もしくは販売量に対して輸入量が少ない。)】
輸出業者とのやりとり(サンプルの確認)は自社で行い、輸入業務のみ商社に依頼するケースもありますね。色々なパターンがあります。

・商社から様々なサンプルを受け取り、品質を見て購入ロットを決める
・買い付けたロットを顧客に販売する

基本的には調達元が海外か国内かの違いで、業務内容は殆ど輸出業者も商社さんも問屋さんも同じですね。

最近はある程度まとまった量であれば商社さんから購入する事ができるようになってきましたが、基本的に「コンテナ単位」であったり「100袋以上」であったりジカバイさんだと買いづらいMOQ(最小取引単位)が設定されている事が多いと思います。
ちゃんとした統計ではないですが、ジカバイさんの大半は月の生豆使用量が100〜500kgと思われるので、60kgや70kgの麻袋で購入するのって大変ですよね…

私が商社の子会社/販社で営業している時代、飛び込み営業しに行った先で
『何で丸紅が来るんだよ!1コンテナも買えねぇよ!昔、買わせて欲しいと俺が相談しに行った時に200袋以上契約しなければ売れないって言ったじゃないか!!』って怒られた事がありますが、そんな時代もあったんですね〜。
(注; 私がお世話になっていた会社は丸紅ではなく子会社の丸紅食料です)
(注2; 販社はんしゃ=販売会社です。反社ではありません)

で、そこで登場するのが「問屋さん」です。
問屋さんも10年くらい前までは1袋(@60kg)づつの販売しかしていませんでしたが、今は多くの問屋さんが5kgや10kgの小分け販売を行っていますね。
それだけジカバイさんが増えて細かなニーズに応えなくては売り上げが厳しくなって来たと言う事でしょうけど、元々小分け業を営まれていた方達にとっては厳しい状況かもしれません。問屋が小分け業に進出して来られちゃうと問屋の方が仕入れ額が安くできるでしょうからね…。
一方、元々の小分け業者さんは更に細かい500gや200gの生豆にし、一般愛好家向けの販売も行うようにしている様です。その分売総は多くできますが、細かな問い合わせやクレームが増えたようで大変そうです。
プロにとっては暗黙の了解であっても、一般愛好家さんには暗黙の了解なんてものはないですからね。
で、更にややこしいのが、アマチュアとプロの境界線がほとんどない所ですね。副業の自家焙煎業であれば、50万円ソコソコ焙煎機に投資をすれば始められてしまいます。食品製造なんですけどね。今は焙煎豆の販売だけ行うのであれば特に許認可は不要ですからね。大型焙煎機の場合は、消防署への届出が必要ですけど。

当然小分けで購入する場合は、小分け手数料や包材代が加わりますし、量が少ない分送料も割高になってしまう訳ですが、色々な種類のコーヒーを扱いたいジカバイさんには強い味方です。

しかし、老婆心ながら儲けたいジカバイさんにアドバイスを1つ…
小分袋(10kg袋)を買っている方、早く卒業しましょう!
少なくともメインで使用するコーヒー豆だけでも正袋せいたいで買うようにしてください。
60kgや70kgだと一回に大金が出ていくので大変ですよね?
10kg袋じゃないと置き場も困りますよね?
解ります!私もそうでした。
私もかつてジカバイ時代に10kg小分袋ばかり使用していました。
高額なコーヒーは仕方ないですが、少し無理をしてでも正袋で購入し頑張ってたくさん売ってください。
さらに言うと、その次のフェーズは、
半年〜1年単位で気に入ったコーヒーの契約をしてみてください。
正袋であれば「5袋(300kg)を半年間で引き取ります」という契約ができるはずです。
そうすれば仕入れ価格も品質も安定します。
ロットを指定することで味を安定させられて、かつ正袋で仕入れられればコストを下げられます。
なので、少し無理をしてでも正袋を使用してください。
っていう話でした。

あ、ちなみに弊社の生豆は小分け販売をしておりません。
基本的に3袋以上(半年以内での引取り)の契約をお願いしています。
1袋35kgなので比較的使いやすいサイズですよ。
小分けをご希望の方は弊社の生豆をお使い頂いている小分け屋さんを紹介いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

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文責 島田ゆう

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