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コロナのち、味覚嗅覚障害が治るまで。
< コロナ療養後2週間程で味覚嗅覚がほぼ復活!追記しました! >
2022年7月、コロナウイルス感染後、味覚と嗅覚が戻らず回復に向けて行なったことや、経過の記録です。同じ症状が出ている方の参考になれば幸いです。
症状
7月中旬に38.5度の発熱。頭痛と体の痛みあり、咳なし。
病院で検査して陽性、喉の腫れを抑える薬を処方され、解熱剤は常備していた生理痛用のバファリンルナiで対応。(市販のものでも大丈夫だそうです)
10日間の自宅療養。解熱剤は飲むと長引くと見たので、治療期間で4錠のみ。熱は徐々に落ち着きましたがそれでも一週間かかりました。
発熱が治まった後に、嗅覚味覚障害が発生。
▼ 嗅覚
匂いの種類に関係なく、ほとんどの匂いを感じない。香水、アロマオイル、パクチー、カレー、全て。
▼ 味覚
ソース、スパイス、旨味など、香りも兼ねるような味がわからない。塩味、甘味、苦味、辛味、はわかる。
嗅覚障害 味覚障害 治療方法
そのまま放置しておくと慢性的になる可能性もあるそうで、コロナ自宅療養終了後、耳鼻咽喉科で診察を受け、以下の治療をしました。
<1.漢方 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)を飲む>
耳鼻科などの病院処方の他にも、薬局などで市販でも売られている漢方。
コロナが起因しない嗅覚味覚障害の治療でも使用されているそうです。
薬局ではツムラの粉末漢方を処方されましたが、病院に行く前の期間で自主的に購入したものはこちら。粉末が苦手な方はこちらでも良さそうです。
<2.亜鉛を摂取する>
亜鉛不足が関係して嗅覚障害や味覚障害が出ることがあるそう。
今回はコロナ感染によるウイルス性の原因であることは間違いないが、嗅覚異常を起こさない体を整える意味では効果的。
耳鼻科では亜鉛摂取のためにも使われる胃腸薬を処方されました。
<3.香りを積極的に嗅ぐ>
アロマオイルなど香りの強いものを、寝る前など毎日自主的に嗅いで、嗅細胞の再生が促します。
味覚嗅覚障害が出て一週間くらいで、アロマオイルが少し香るようになりました。
<4.ビタミンB12摂取する>
耳鼻科ではこの薬も処方されました。菜食の方が特に不足しがちなB12、ビタミン剤冬で摂取すると良いそうです。
以上が診療後に行なった治療です。
現在と経過
発熱一週間のあとに味覚嗅覚障害が発生し、治療しながら5日くらい経ったころに少しアロマオイルが香るようになりました。
一週間くらいで、パクチーの香りなど料理の風味が少しわかるようになり、完全に治ってはいませんが回復傾向です!よかった。
また変化があればここに追記したいと思います。
現在と経過② < 2022年9月追記 >
療養2週間ほどで味覚と嗅覚がほぼ戻ってきました!
漢方と亜鉛、ビタミンは忘れずに摂取。アロマも毎日嗅いでました。
嗅覚味覚は戻りましたが、加えて鼻の奥からたまに燻製?焼けたような臭いがすることがありましたが、2ヶ月してそれも少なくなってきました。
周りではまだ症状の出ている人も多いので、初期段階から色々と試しておく事が重要なように思いました!
味覚嗅覚障害について専門家の意見
治療方法については、嗅細胞の再生を促し、嗅覚障害の症状を改善できる方法を、嗅覚障害について長年研究されている、金沢医科大学耳鼻咽喉科学 主任教授の三輪高喜先生の取材記事でも紹介されています。
「1年で8割が改善、嗅覚障害に有効な当帰芍薬散」
「当帰芍薬散を服用した群は自然治癒の群と比べ、嗅覚障害に対する高い治療効果が得られており、通常、嗅覚障害の治療で使われるステロイド薬と比較しても、当帰芍薬散のほうが高い効果を示しています。」
「においをたくさんかぐと、嗅細胞の再生が促される」
「強いにおいをたくさんかぐと、嗅細胞の再生が促され、においを感じやすくなることがわかっています。」
そのほか参考になったページ
においは、“嗅粘膜”という鼻腔にある“においのセンサー”を通じて脳へ伝わって感知しますが、この経路のどこかで炎症などの障害が起こると、においを感じにくくなったり、においがわからなくなったりするなどの嗅覚障害が起こる場合があります。
「嗅覚障害」には、病状や原因によって3つの病態に分類されています。
①気導性嗅覚障害
匂いの成分が嗅粘膜に到達できなくなることによる嗅覚障害です。多くは「副鼻腔炎」が原因とされています。
②嗅神経性嗅覚障害
新型コロナウイルス感染症の影響で発症する嗅覚障害は、このタイプだと考えられています。嗅粘膜は左右の鼻にあり、数平方センチメートルの小さな領域です。ウイルス感染や薬物・毒物などの影響により、嗅粘膜にある嗅神経がダメージを受けて、匂いを感じ取れなくなります。
③中枢性嗅覚障害
頭部のケガや病気の影響で脳がダメージを受け、匂い成分の情報を脳が受け取れなくなった結果、匂いが判別できなくなる嗅覚障害です。
【改善までの期間】
嗅覚に関して感染から回復後1週間で72.6%の方が回復したと報告しています。
「科学技術情報発信・流通総合システム」(J-STAGE)は、国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST) が運営する電子ジャーナルプラットフォームです。
日本から発表される科学技術(人文科学・社会科学を含む)情報の迅速な流通と国際情報発信力の強化、オープンアクセスの推進を目指し、学協会や研究機関等における科学技術刊行物を見ることができます。
匂いがわかるようになってきたときの感動たるや。
長い期間かかる人もいますが、いつか治るはずです。
もし参考になりましたら、ぜひハートいただけると嬉しいです◎