10年以上悩んでたボレーがたった数秒で変わった理由

突然ですが、あなたはタイトルを読んでどんなことを思い浮かべましたか?

「いったいどんなテクニックなの?」
「どんな方法!?」
手法が気になった方。

「相性のいいコーチが見つかったのかな?」
「教え方が上手いコーチだったのかな?」
コーチのスキルが気になった方。

それ以外のことを思いついた方もいるかもしれませんが、
人によって、思いついた内容が違ったと思います。

それが今あなたが見ている、感じている、
「セカイの広さ(思考の領域)」
なのです。

と、言われても…

「よくわからん!」

と思ったあなたに、
私が気づいたセカイの広さの話をしようと思います。

ボレーが大嫌いだったジュニア時代

9歳からテニスを始めた私ですが、
中学からがっつりテニスにハマり、

中学生では宮崎県でシングルスベスト4
高校生では団体準優勝(シングルス1)、新人戦ダブルス準優勝

県内では、少し成績を収められるような実力になっていました。

そんな私が好きだったショットは、ストローク。

特にバックハンドが好きで、
打てるボールは結構打ちまくっていた記憶がありますw

実は、このバックハンドにはエピソードがありまして…
社会人になって、
東京のとあるスクールに通い始めたのですが

「あのバックハンドどっかで見たことあるな。島さんか?」

と、たまたまそこで働いていた同じ宮崎県出身のコーチが
バックハンドで私だと気づいたのです。

何年経ってもバレてしまうぐらいバックハンドのイメージがあったのでしょうねw

実は、フォームがきれいと言われることが多く、
バックハンドのフォームは整っていたのかなと思います。

そんな私ですが、
ボレーが大嫌いでした。

レッスンで、

「ボレーの練習するよ〜!」

と言われるだけで、

「あ〜〜〜嫌だなぁ」

って心の中で思いながら練習。

速いボールが飛んでくると、
ラケットを引いちゃってふり遅れちゃうし、

低いボールが飛んできたら、
ラケットの頭が寝過ぎちゃうし、

なかなか腰を落とせないし、
膝を曲げれないし、
ローボレーは苦手。

ゆっくりしたチャンスボールが飛んでくると、
「よっしゃ決めよう!」
って気持ちだけが先走って、ラケット振りまくってボールはコートの外へ…

ハイボレー嫌い。
チャンスボール苦手。

ボレーできない人のお手本か!
というぐらいボレーがダメダメだったのです。

それでも、
練習はもちろんしていましたよ?

練習重ねないと打てるようにならないって思っていましたし、
ネガティブな気持ちがありながらも、
なんやかんや友達と組んでのダブルスは好きでしたから。

ボレーができるようになったら、
もっとテニスが楽しいだろうなぁって思いながら練習をしていました。

しかし…
そんな思いも虚しく、ジュニア時代には全く克服できず…

それどころか、
学生時代で辞めていたテニスを社会人で復帰し、
そこからもダブルスばっかり練習をしていたんですけど、
全然ダメでしたw

しかし、

「え〜〜〜〜〜!!!」

って叫んでしまうぐらい、
今までのテニスで感じたことのない上達を経験することになるのです。


ポンコツボレーを劇的に変えた体験レッスンでの一言


社会人になって、
実はいろんなスクールの体験レッスンに行ったり、
知り合ったコーチのレッスンにお邪魔させてもらっていました。

高校生までは宮崎県にいましたが、
社会人になり活動拠点が東京に移ったことで、
テニススクールもたくさんあるし、
全日本テニス選手権の仕事でいろんなコーチに出会えるし、と
テニスを学ぶ環境は恵まれていたと思います。

そんな中、
全日本選手権に出場している選手を教えているコーチが
「しまちゃん、今度一般のレッスン受けにきていいよ〜」
と声をかけてくださって、早速体験レッスンに参加させていただきました。

だんだん寒くなってきて、
「暗くなるのがだいぶ早くなったなぁ」
と感じる11月。
夜の6時にレッスンがスタート。

初めて訪れたテニスコートはナイターが照らすオムニコートでした。

初めましてのレッスン生の皆さんに
仕事では話したことはあるけど初めてのコーチ

いつもとは違う環境で、ちょっとソワソワしていました。

最初は、ストロークの練習。
コーチの手出しの球出しで、フォアハンドストロークから。

実はフォアハンドも苦手だったのですが…
「フォアハンド苦手でしょ?」
ってすぐバレまして。

素直に
「苦手です!!」
とアドバイスをしてもらいました。

そこでコーチは、
「鞭のようにしならせ、巻きつけるよう打つ感覚」
を教えてくれたのですが、
そこでフォアハンドの伸びがめっちゃくちゃ良くなったんです!

「やっぱり全日本クラスの選手を教えているコーチってなんか違うな〜。
こんなに急にフォアハンドが良くなったら楽しいわ!」
とソワソワしていた最初の緊張がワクワクに変わっていました。

ストロークの練習が終わって、
さあ、きました。


私の大嫌いなボレーの練習。


ここでも内心イヤイヤ病はしっかり出てきます。

「ボレーやだなー」

ネット前に1列に並び、
コーチが打つボールに順番でフォアハンドでボレーを打って行きます。

数回打ったところで、
「しまちゃん、ボールに当たる時、ちゃんと力入ってる?」
と聞かれたのです。

(自分の力が入ってるか?
入っているかと言われたら、入っていると思うけど…)

と心の中で??????ハテナがいっぱい状態。

いまいち自分のボレーがどんな感じかよく分かってもいなかったのですが、
悩んでいるうちに、

「ボールに当たるインパクトの部分。
(コーチがインパクトのところでラケットを持ってくれて)
一番ラクに力が入るところでラケット握ってごらん」

と言われたので、とりあえずスッとラケットを握りました。
すると、

「これでいいんだよ!」

と、コーチ。

私はこの時、

「え?????」

と疑問がいっぱい。

これを読んでいるあなたは、
「当たり前のことじゃ…」
と思っているかもしれません。

しかし、この時の私は、
「グリップが今までと全然違うけど…」
と思っていたんです。

実は、昔からこんな考えでテニスをしていました。

「形から入る」のが綺麗なフォームで打つために必要なこと

綺麗なフォームで打つことが一番力が伝わると思っていたんですよ。
だから、一番最初に習ったボレーのグリップで
疑うことなく、そのままず〜〜っと練習を続けていました。

そのグリップでは自分の力が伝わらないことに気づかないまま、です。

だって、綺麗なフォームってことは、
コーチから教わったフォームってことでしょ?
教えてもらった包丁グリップでしょ?

こう思ってたんですね、私。

もう、社会人になって正直意識すらしてなかったのですが、
潜在意識で
「フォーム・グリップは習ったまま」
と思い込んでいたのです。

そんな私が今、コーチの一言で、
形からじゃなくて、自分が一番らくな姿勢でラケットを持つ
ということに気付かされた瞬間でした。

そのグリップで打ってみると…

まあ、なんてラクにボレーができることでしょう!!!w

「え〜〜〜〜!!!!なんでこんなに楽に打てるの!?」

と衝撃。

これまでは、本当に

・窮屈な感覚
・力の伝わらない

ボレーを打っていたと体感しちゃったのです。

比べたら歴然。
「あ、私まじで窮屈だったw」
って笑えるぐらいw

急に、ボレーの世界が広がったような感覚でした。
そこから、ボレーを打つのが楽しくて楽しくて。

この日、私のボレーは劇的に進化したんです。

進化した理由はボレーのスキルなのか?


10年仕込みのポンコツボレーになった一番の理由は、
このグリップが正しい!という思い込みだった
という残念な結末だったのですがw

このコーチが教えてくれたのは、
方法やスキルだったと思いますか?

この時は単純に
「コーチすげ〜〜」
としか思っていなかったのですが…

今様々なビジネスや生き方を勉強をしてきて、
やっとこの理由が言葉になりました。

このコーチは、
「ボレーに対する思考の領域を広げてくれた」のです。

私は、小さい頃から
「綺麗なフォーム」を強く意識しており、
コーチに言われたフォーム、グリップは一番大事
という考えが潜在意識に刷り込まれていました。

なので、自分の力の伝わり方とか、
打っているときに窮屈であることは、
練習が足りないからだと思っていたんです。

しかし、この思考のままいくら練習しても上手くなるわけがなかった。

実際は、力が伝わらないぐらいの窮屈さを感じており、
無理して打っていたということ。
自分では正しいと思っていた思考から抜け出せなかったこと
本当の原因だったのです。

これって、
実は自分ではなかなか気づかないんですよね。

他人から見たら、

「イヤイヤ、そんなことも気づいてないの?」

って思われるようなことかもしれませんが、
私の思考の中では、練習をするということが成長する方法だとしか考えられなかったんですよ…

これって、
自転車を乗れない子どもに
「自転車なんか簡単でしょ」
って言っているようなもので。

初めての自転車はすっごく悩みながら、怖がりながら乗ってるんです。
乗れた時の感覚もわからないし、どうやって漕いだらいいか分からない。
その中で一生懸命練習している。

けど、乗れるようになった瞬間、

乗れた感覚
ペダルを踏む感覚
バランスの取り方

が分かるようになり、今までこんなに難しいと思っていたのに、
簡単にできるようになったってセカイが広がるんです。

私のボレーも、ずっと感覚が分からず、
今ある思考の中でもがき続けていました。
しかも自転車みたいに「できた!」という感覚すら
狭い思考の中では見つけ切れずに10年以上も悩み続けていたことになります。

その私の狭〜〜〜〜〜〜い思考を
広げてくれたのがコーチでした。

これって、単にスキルを教えてもらったわけじゃないので、
この思考ってずっと今でも身についていて、
ボレーの時は、無意識にできちゃうんですよ。

しかし!

レッスンの最初に教えてもらったフォアハンドストロークの打ち方
「鞭のようにしならせ、巻きつけるよう打つ感覚」
は、実はもう覚えていません。

教えてもらってから時間が経ってしまい、
その感覚も覚えていないし、
なんとなくこうだったかな?
というレベル。
テクニックを教えてもらった感じだったのですが、
結局身についてなかったんでしょうね…

私の伸びるフォアハンドはどこへやら…

この体験レッスンですが、今から約10年前の出来事だったと思います。
10年経っても私の記憶に残っているのは、
思考の領域を広げてもらった「ボレー」について。

その瞬間から、
その思考がベースになって、
テニスをするときは常にその考え方でテニスができている。

毎日のテニスの感覚が変わるようなことを気づかせてもらったということなんです。

他人から見たら小さいことかもしれませんが、
私にとっては大事件。

セカイが広がった体験レッスンでした。

セカイの差が『○○』


私のちっぽけなセカイが広がった話をさせていただきました。

A:グリップ一番!ポンコツボレーを打っていた私
B:一番打ちやすいところで握ればいいと気づいた私

このAとBの私では、
同じボレーを見ているセカイに「差」が存在しますよね。

最近、学んだのですが…
実はこれが「価値」である、と。

「価値」は、セカイの差

こういう考え方で価値を捉えている方がいるということを知った、というのが正しいかもしれません。

私が本当の価値ってこういうものなんだ!と気づき、

「今までの私の経験で、思考の領域を広げてもらったことあったかな?」

と思い返していたんですが、
結構いっぱいありました。
とくに印象に残っていたのがテニスで、

「ボレーのやつか!!」

と気づいたんです。

今までは、
・練習方法
・テクニック
・スキル
を教えてもらうことを価値提供だと思っていました。

しかし、

セカイの差を提供してもらい、
その価値は、ずっと続いていく。
そして、この思考はその時だけではなく、
日常のテニスでもベースになっていく。

これが価値だ、と。

これって、すごいことだと思いませんか?

コートで教えてもらった時だけではなく
ずっと価値提供されているという感覚。

新しいメガネをもらって、
それを通してボレーを見れるようになった感じです。

そして、
このセカイの差を体験するのに、
ボレーの具体的な打ち方や球出しをレッスンでやって頂いたということになります。

価値(セカイの差)を最初に提供し、
具体的な手法やテクニックで体験、レベルアップを行う。

今までの価値提供の考え方がガラリと変わったんです。

実は、
社会人の多くの友人からこんな声を聞いていました。

「せっかくコーチから学んでも、
その時は上手くできるけど時間が経つと忘れちゃう」

学生の頃みたいに毎日練習できない社会人。
教えてもらったテクニックとその感覚ってずっと覚えてられないんですよね…
毎日練習していても、感覚をインストールするのは本当に難しい。

しかし、

「セカイの差」を提供してもらうと、
毎日のベースが変わるので、社会人のように毎日練習できなくても変われますよね。

今回はボレーの話で

「力が伝わるボレーを打つには、楽に力が入るところでラケットを握ればいい」

と気付かされましたが、
抽象度を上げれば、

「目的のために方法を選べばいい」

ということ。

グリップの握り方やフォームという手段や方法ばかりにとらわれて、
本当に大事なところを見落としていた

ということを学んだのです。

10年前は、抽象度を全然上げれなかったので、
ボレーの価値観変わった!!としか思っておらず、
こんな風には考えられてないのですが、

今では、

・自分の経験の中で価値提供されたことを結びつけること
・抽象度を上げるとボレーやテニス以外にも応用できること

ができるようになりました。

そしたら、
私の経験を使って、
もし、私と同じことで悩んでいる方がいらっしゃれば
「価値を提供できる」ということなんですよ!

これって、自分の過去の経験がめちゃくちゃ価値になると思いませんか?

私はこの価値提供の意味を知った時、
すごく嬉しくなったんです。

なぜなら
「私の経験ってどうやったら価値になるの?」
ってずっと思っていたから。

というのも、
スキルやテクニック、手法が価値提供だと思っていたので、

「私はテニスは上手くないし、
テニスの話は戦績がある人が話した方が説得力がある。
テニス界以外で働いているからどうやったらテニス界に価値提供できるのか…」

モヤモヤ、モヤモヤしていました。

しかし、違ったんです。
そもそも価値の考え方が。

ず〜〜っと狭い世界で価値提供を考えていて全然前に進めていなかったんです。


これも価値の考え方のセカイを広げてもらったということなんですけど、
価値の考え方が変わったことで、
一気に私ができることが見えてきましたし、

「これから私の経験が全て価値提供になるじゃん!!」
とモチベーションが上がりまくってます。


今回は、体験レッスンでのボレーの話をさせていただきました。
少しでもセカイが広がった方がいたら嬉しいです。

これから、私の経験をフルに活用して、
私が経験した「価値=セカイの差」を提供していきたいと思いますので、
楽しみにしていただけたらと思います!

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