星のキレイなこんな夜に空を見上げよう
**「月が綺麗ですね」 **
日本で「I love you」を翻訳するときにそうとでも訳しとけ、と夏目漱石氏が語ったことがきっかけで、愛の告白の表現としても知られています。
冬に限らず、快晴の夜の空はキレイなものです。
もう、快晴という表現は気象学としては廃止されるそうですが、やはり雲ひとつない空は快晴と言いたいですね。
そんな中で、
「空にはほら星が」
「見上げてごらん」
と言いたくなるのも無理はないな、と思います。
ボクは夜が好きです。なぜかは知らないけど。
だから、夜の曲について書いてみようと思います。満月の夜に。
見上げてごらん夜の星を
見上げてごらん夜の星を
小さな星の 小さな光が
ささやかな幸せを うたってる
キレイな星が輝く夜に、つい僕が口ずさむ曲です。
この曲は、坂本九という昭和時代を彩ったスター歌手のもので、元々はミュージカルの主題歌として書かれたものなんですって。
この曲は例えの表現を含んでいます。
「小さな星の小さな光」は、文字通り空の中では小さな星だが、それを見ている自分たちのことも指しているんだとか。
ミュージカル自体が若者の群像劇のようなものであったことからも、なんとなくそんな気がします。
そんな例えを象徴するのは次のフレーズ。
見上げてごらん夜の星を
僕らのように 名もなき星が
ささやかな幸せを祈ってる
自らを、星に投影していることがここでわかる。さらにこう続きます。
手を繋ごう 僕と 追いかけよう 夢を
二人なら 苦しくなんかないさ
夜の星を一緒に見上げて、互いの夢を、「二人なら苦しくなんかないさ」と元気づける。
なんか理想の仲間像(恋人像?)だなと思っちゃったりする。
もしかしたら、夜の星っていうのはそういう効果があるのかもしれないのかなと。
この曲は、いまの3つのフレーズが繰り返されるだけだが(ホントに。)、ここまで感動させられるような、シンプルかつ強い曲なんだなぁと思います。
落ち込んだ時に見上げる空
でも、希望が見えるよ!だけが夜空を見上げる理由とは限りません。
口笛吹いて歩こう 肩落としてる友よ
いろんな事があるけど 空には星が綺麗
こちらは一気に時代が最近になって、斉藤和義さんの「空に星が綺麗」です。
とりあえず、ガッカリせんで、元気出せよ。そんな文脈の曲なんですよね。
あの頃の僕らには 守るものなどなくて
夢ばかりこぼしては いつも暇を持て余してた
なんか、帰り道をとぼとぼ歩いている感じ。若い頃はなぁ、という。
残りは愚痴みたいな歌詞なんだけど、最後はこう締めくくられます。
口笛吹いて歩こう 肩落としてる友よ
誰も悪くは無いさ そういうもんさ
口笛吹いて歩こう 空には星が綺麗
「いいんだよ、なんか起きちゃったけど、誰も悪きゃないよ。そんなもんや。ほれ、空見てみろ。星が綺麗だぞ。」
そんなノリの軽い感じで、でも「星を見ればスッキリして、元気になる」気がしてくる曲です。
今日、2020年2月8日は満月なのだそうだ。しかも快晴。
こんな夜には、空でも見上げて、ついでだから夜の曲でも聴いて、過ごしてみたいですね。
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