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宇宙服開発中
こんにちわ。リーマンサット・プロジェクト SpaceSuitsサークルのShimaです。
"身近なものを宇宙につなげる"をコンセプトに宇宙開発を趣味で行う団体「リーマンサット・プロジェクト(以下rsp.)」には衛星やローバー開発の他にもサークル活動があります。
そのサークル活動として宇宙服を作りたいメンバーが集まり、活動を始めました。
活動の理由
rsp.では2018年に最初の人工衛星「RSP-00」を種子島からH-IIB 7号機で国際宇宙ステーションに打ち上げていただきました。そこで関わっていたメンバーを中心にSpaceSuitsサークルが発足しました。宇宙にどんどん行く人が増えていく予想を立て、宇宙服が必要になるだろうということで開始しました。
また、日本国内で開発しているところもほとんどないようなので誰もやっていないことならこの分野に入り込める余地があるかも…とも思っています。
どんなメンバーがいるのか
自分達で作った宇宙服で船外活動をやってみたいというメンバーもいれば、宇宙服をデザインしてみたいというメンバーもいます。流体力学を勉強していたメンバーもいたり、UIを作ってみたいというメンバー等、分野も様々です。おいおいご紹介していきたいと思います。
直近の開発目標
宇宙服のシステムは主に服の部分(SSA : Space Suits ALife Support System)に分かれています。直近の開発はLSSの開発に集中します。
理由はSSAは1㎠当たり最大1Kg程度の高い内圧に耐えられるよう作らなくてはいけません。その作り方の知識が全くないためです。一方、LSSはポンプ・タンク・ファン等で構成されているので、SSAに比べ分かり易く、開発し易そうだからです。
現在のフェーズ
以下の図のように全体で3つのフェーズに分けています。
Step1 生命維持装置開発フェーズ ← 現在はここです。
Step2 宇宙服アセンブリ開発フェーズ
Step3 宇宙服全体開発フェーズ
さらに、Step1の中でも最初の「要件定義・概念設計」の段階です。
要件定義・概念設計とは
ISSで実際に使われている宇宙服(EMU : Extravehicular Mobility Unit)の設計を参考にし、そこで使われている要素を抽出しています。要素は色々あり、酸素供給・水供給・身体冷却と人間を宇宙空間で生存させるための技術が詰まっています。
主な参考としてNASAの Human Integration Designページを使用しています。 こちら https://www.nasa.gov/feature/human-integration-design
少しづつやっていることを案内できていけばと思います。興味がある方は、是非rsp.にご参加いただき一緒に開発できればと思います。
rsp.への参加はこちら https://www.rymansat.com/join