20220603-0604 WEAVES(Qrion)とか靭帯とか
人にあう機会が多かったので出勤前、朝駆け込みでPCR検査を受けた。結果は陰。
労はおだやか。早めに上がって早稲田。2年ぶりの街はサークル学生であふれている。茶箱にはいり、Animetic Anthemicの平日会に行った。秘密基地のような茶箱の空気はいいなあ。
Nizikawa- double Jetが好きすぎる!
帰路、フォロワーさんからお誘いあり、自宅と逆方向にメトロを乗り・・・
WOMBにQRIONさんを聴きにいきました。たいへん良かった。この大ゲストを迎えるために、すべての流れが作ってあった。
あらゆる人がいる。なんというかHIYADAMのMVに出てきそうなひとが居る。輩みたいなお兄さんもいる。一生空中パンチしてるおじさんがいる。そのひとびとにバーカンとかで平気で話しかけられてフォロワーと自分とで謎の鼎談が生える。
一階のフロアは暗い赤いボイラールーム、ひたすらかちかちのベースミュージックが流れまくる。Drillって恐ろしいくらい楽しい!こういうのがやっぱり大好き!!
もうひとつのフロアはDeep HouseやProgressive。シンプルな電子音の連なりにきこえるんだけど、よく聞き続けるとキックや和音はかなり離散的というか量子的というか、実のところ互いに全然孤立しているなと思った。これらの音が残響で後引いて、あたかも連続しているかのように聞こえさせる。wombの高い屋根でよく鳴るジャンルだ。スモークがどんどん濃くなっていくなか雨だれのようにレーザーが降る。
このじっとりとつないで揺らしていく3時間を経て、いよいよQrionさんの手番。
曲を自在に伸びやかにかけ続け曲調は行ったり来たりするんだけど、アンセム同士のパワーで前後つながっていく。曲の力が残響するといいますか。
ふっと後ろを向くたら、ちょっとすごいんですが、あらゆる人が、ついさっきまでナンパ師の立ち回りで放浪していたお兄さんとかまで、みなが嬉しげに目を細めてもう自在に揺れていました。全員がわき目もふらず没頭している。
一体感どころではなかった。すごいことが起きているなと朦朧としてしまった。
なんかその景色が忘れられなくなって、めちゃくちゃ泣いちゃったんですよね。同じタイミングで同じ音を聴いていた人々がいて、記憶が濃淡はあれど残って、忘れたり覚えたりしつつ、だんだんクラブとかに行かなくなるだろうけど、でも同じ肉体を持つ以上、時間に乗って同じペースで老いていって、同じように消えていくとこまでぶわっと想像できた。Mortalであることの嬉しさを思った。なんかひとりじゃないなあと思った、知ってる人はひとりもいなかったし、これからも死ぬまで知り合わない人々なんだろうけど。
最後まで踊り切って朝の渋谷に出た。すごかったですね、一体何が起きていたんでしょうね、と話した。富士そばをたべた。朝の渋谷の臭い空気が心地良すぎて笑ってしまった。今後のパーティの情報をおしえてもらったりして解散。
0604 歩き
仮眠。起きて病院に行く。
数ヶ月前、曲で爆跳ねした瞬間グギッと捻った左足首、病院でとりあえずサポーターを処方され、痛みが引くまで注意して生活するよう言われていたのですが、いっこうに治る気配がない。
あらためて検査したところ……あるべき靭帯が消えてました(断裂)!ワオ!そりゃ痛むはずですよ。よく生活してたなこれまで。
先生、これって自然治癒しますか。しないね。消えたものはもとにもどりません。まじっすか。まあ正直無くても構いません。靭帯がなくてもふつうに飛んだり跳ねたりできる強靭な筋肉をつけなさい。………治療方針が急旋回してつい笑ってしまった。
足首のサポータは、今日からは原則外して生活することになった、筋肉がつかないので。プロスポーツ選手でない限りはたいていの運動も問題ないらしい、というかがつがつ鍛えろとのことだったので、引き続き、散歩したり飛んだり跳ねたりしていきます。なんだこれ…。
押上、業平、錦糸町あたりを歩く。サポーターがなくなって足が軽い。このへんに住みたいなあと思う。皆がそれぞれの領分で協力しつつ街並みを形成しているような雰囲気がある。錦糸町ブックオフの100円棚は先週とはまたラインナップが様変わりしていて買い込んでしまった。
足を伸ばして秋葉原。断線した家のスピーカーをジャンク屋で売ろうともってきたのだけど、試しにDIY修理してみようか、と思い直した。必要パーツをGoogleに訊きつつ、いくつか買って帰った。はんだごては家にあるけど久しく使っていない。まあ電気工作体験だと思って気楽に試します。
部品漁りに寄ったマルツ電気で、「アボイダーⅢ」が売ってあって大変おどろいた。
知ってる人いるんではないでしょうか。基盤とパーツを組み立てると、障害物を避けてとことこ歩くミニロボが出来上がる、電気工作キットです。
小学生のころ、青少年科学館とかの電気工作教室で、組み立てキットのラインナップのなかに確かにこいつが居ました。ラインナップの他のものは、基盤にピンで結線して軽くねじ留めすればできあがるようなものが多かったなか、こいつはパーツも多く、なによりハンダ付けができることが参加要件だったので、工作の手練れの上級生向けという扱いだった。はんだ付けができない自分はずっとうらやましがってた記憶がよみがえった。ずっと忘れていた。
それから10年以上、いまだに同じ顔で店頭に並んで、組み立てられて、とことこ歩いて、工作青少年の卵を育てているのか。えらいやつです。