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学生さんに伝えた「スポーツとキャリア形成」とは。

2015年度より母校山梨学院大学で講義をさせていただいており、今年度は7回目。学生時代からお世話になっている恩師が亡くなって、初めての講義。正直、当時自分がお世話になっていた先生方が居るわけではないが、こうして声をかけて頂いてるのは非常に嬉しい。

水泳選手として努力してきて、挫折、水泳を失って相当な喪失感に悩まされた。昔っから人の目を気にするように生きてきたというのもあって、自分のことを話すことをしなくなっていた。そして、本当になりたいものに蓋をしてしまっていた…その時はフタをしてしまっていることさえ気づかなかったけど、それによってゴールが見えない状態。。

今、明確に夢・目標がある人もいると思います。それはほんとにすごくてかっこいい。けど、このままでいいのかな?とか、先に不安を抱いたり、この先何をしたらいいかわからないという方もいると思った。僕がそうだったから。この日は10年前の自分が目の前にいると思って、伝えたいことをお話ししてきました。

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▽自分が伝えた3つの想い
・とにかくやってみる。経験しながら自分を探す。
・自分のことを話せる人を探す。
・同じビジョンを思った人をさがす。

①とにかくやってみる。経験しながら自分を探す。

まず、引退後に初めて経験した事はマネージャー業務。マネージャーの仕事で学んだ事は「人を観察する」ということ。選手一人ひとりの表情・顔色を見て声をかけたり、きつい練習の時は雰囲気を盛り上げたり、コーチと選手のつなぎ役をしていました。

水泳と言う強みを生かし、総合型スポーツクラブに入社。入社後は主に水泳を担当させてもらい、下は3歳上は80歳位の年齢の方を指導し始めました。その他にも中学・高校へ外部コーチとして活動したり、自閉症を持ったスイマーを指導していくことをやってきました。

水泳の他にはマシンジムエリアでの業務、フィットネススタジオにてストレッチや体感トレーニングなどの軽い運動をレッスンを担当するようになって入社3年目頃にはフィットネスインストラクターとしても仕事をするようになります。

この時は決して自分ではやりたいと思っていませんでした。会社がレッスンやる方針になり、最初は嫌々やったのを覚えています。。体を動かしながらしゃべったり、プレコリオといわれる台本みたいなようなものを覚えたり、失敗失敗の連続の日々でした。

何とかレッスンを担当できるようになり毎週毎週繰り返しレッスンを行っていくと、自分が担当するレッスンを毎回受けに来てくれる方がいたり、レッスンが終わった後にすごく笑顔で「ありがとう!」と言ってくれたりしてすごくこの仕事は魅力的だなと感じてました。これもそうで、自分で嫌・苦手と思っていたけど…練習して磨いてみると多くの方に喜んでもらえて自分の眠っていた才能が開花された時でした。

トレーナーの仕事も少し関われせてもらいましたが、自分は支えるというより表現して1人でも多くの方を元気にするという方が自分の魅力が発揮されると自分自身が少しわかった瞬間でした。

まずは時間がかかってもいいからやってみるということです!

②自分のことを話せる人を探す。

自分の目から見て…同じ組織の先輩や上司が輝いていなかった。。このままじゃ俺も数年後もあの姿にしかなれないと思い、仕事以外の時間を使って…自己投資をするように行動を始めました。
まず始めたのは読書。きっかけは「20代でやったことがいいこと」っていうのをネットで調べたら一番最初に出てきたのが読書だったから。
自分でもいうのは変だけどめちゃくちゃ素直なんです。笑
自分が興味あるものを手に取っていったら、自己啓発系やビジネス書を買っては読んでました。

しかし、社会人2年目以降あたりで様々な困難に悩ませれ、ものすごい苦しい日々が数年続き、人生初めて分厚い壁にブチ当たりました。この時は相談できる人は誰もいないから一人で抱え込み"死んでしまった方が楽なんじゃないかな"と思うように考えてしまったこともあります。。

けど、そんな勇気は無く…ここでようやく嫌われてもいいから昔からの水泳仲間に自分のことを伝えよう。と思い、酒を飲みながら自分の過去をさらけ出しました。伝えたあと仲間から「悩んでるんなら、言えよ。」とか嫌うどころか、より仲間としての関係が深くなると共に、自分の心が「スーッと」軽くなったのを今でも覚えています。

なぜここまでいえなかったのか?
人の目が気になっていた。こう思われたら、どうしよう。怖い。とにかくいえなかった。自分の心が繊細だった。自分はこれがようやくできるようになったのが26歳の時。初めて弱い自分でいいんだぞって心を許せて時であり、そこから一皮向けたのか人との関わりがガラッとアップデートされていきました。

③同じビジョンを持った仲間をさがす。

水泳はよく個人競技のスポーツだとよく思われます。ですが、自分は最高のチームスポーツだと考えてます。

選手1人が個々の夢、目標を掲げながらもチームとしても大きな夢・目標を掲げて毎日過酷なトレーニングに励んでいます。
年1回開催されるインカレ水泳では全国制覇を目指します。チームメンバーや関係者に恵まれて、当時女子総合優勝2連覇の経験をしました。その時自分はレギュラー落ちでしたが、チームのサポートメンバーとして参加をし、チームとして全国制覇の経験が最高の財産です。
マネージャー、コーチの支え、トレーナーさん、保護者の方々の応援など1人で泳いでいるようで周りで支えているのが水泳なのです。

出身地もバラバラで年齢もさまざま。
何十人もいて共通していることは

『自分の目標を達成したい!チームで優勝したい!』というビジョン。

とにかく自己投資をしていくと外の世界で活躍してる方とのつながりが増えた。人とのつながりがアップデートされた。生き方を決めてから仕事を決めるようになった。個人事業主、経営者、会社外での人のつながりがどんどん増えて、水泳時代のキラキラを取り戻した感覚。この時期に気づいたことは水泳が好きはもちろんそうだけど、水泳で学んだ本質的な部分。

個人と個人が繋がり、よりよい世界を創るために果敢に攻める!

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一人ひとりの健康意識改革をするために今日も楽しんで動く!
そして、水泳業界を盛り上げて1人でも観に行きたいと思うような普及をしたいなと!

https://youtu.be/6q7D6Bctmic

↑日本で活躍するスイマーが声を上げていること。水泳界も盛り上げるためにやりたい。

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楽しい未来に向かって今日も進もう!

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