希望ってやつ
今日も、母の食事介助に行ってきた。
前回調子が良かったので張り切っていた。
張り切っていたのがいけなかったのかもしれない。
ちょっと期待してしまったのが良くなかったのかもしれない。
今日母はあまり調子が良くなかった
介護医療院への転院の話が出た。
今の施設は、本当に母に寄り添ったケアをしてくれていると思う。
私に対してもねぎらいの言葉をかけてくれて、完食できると一緒に喜んでくれる。
落ち込みがちの私をささえてくれたのは、スタッフさんたちだった。
できれば、この施設で最期まで…という気持ちもある。
転院は悪いことばかりではない。
必要に応じて医療を速やかに受けることができる。
褥瘡の手当も確実に受けることができるし、お風呂にストレッチャーで入ることもできる。
けれど、父がよりよくなると希望を持って転院した病院で、一緒に観ることを楽しみにしていた桜が咲く季節に遠く及ばぬ時期にあっけなく逝ってしまったことと重なってついつい怖くなる。
前に介護の仕事をしていた時にも似たようなことで心が折れて、もう介護の仕事をしたくない、と思った。
希望がないと明るい気持ちになれない。
それなのに、やってもやっても希望が持てないときがある。
それでも、
「ありがとう」の言葉や笑顔に癒されて続けていけた。
そうだったのに、自分の両親の介護と重なったときにぽきりと心が折れてしまった。
自分の気持ちの折り合いや落としどころは大切だ。
父の時に比べれば、母にはまだ会える。
介護医療院でも、週に1、2回は面会ができるらしい。
母に医療的なケアがされれば安心だ。
積極的な医療ケアではなく、維持的な緩和的な医療ケア。
希望の先をどこに持って行けばいいのかな。
今はただ、「穏やかに、つらい思いをせず、少しでも楽しみを持って」という思いだけ。
私が母の立場だったとしたら、子供に嘆いてほしくないし、明るい気持ちで過ごしてほしい。
この考え方は父の時に学んだ。
希望ってやつ。
曖昧だけどすごく大事…生きる意味なんだろうな。
私にとっても、母にとっても…。
今日は目をなかなか開けてくれなかったけれど、先日は笑顔も見せてくれていた。
母にはまだ母なりに何かしらの希望があるのだろう。
よし、転院までは食事介助、頑張ろう♪
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