【EDH】大量のトークンで殴り勝て!【砂の造物師、ハゼゾン】
1年近くプレイしてかなり気に入っている「砂の造物師、ハゼゾン」のEDHデッキについて紹介します。
自己紹介
はじめまして。「シマダ」と申します。
週末に東京・神奈川のコミュニティでカジュアルレベルのEDHを楽しんでいます。学生時代から「遊戯王」「ハースストーン」などカードゲームには触れてきましたが、EDHの歴は浅く、2023年春に自身初めてのジェネラルとして「砂の造物師、ハゼゾン」を選んで始めました。
「砂の造物師、ハゼゾン」について
3マナと非常に軽いジェネラルで3つの能力を持っています。
まず「砂漠渡り」はインクの染み、強力なのは残り2つの能力です。
次に墓地から「砂漠土地」をプレイできる能力。限定的な「世界のるつぼ」を内蔵しており、墓地の「砂漠土地」を手札にあるかのように扱えます。このデッキには、場に出た「砂漠土地」を生贄に捧げて再利用することでアドバンテージを得るギミックを搭載しています。
最後は「砂漠土地」が場に出るたびに「3色」のトークンを生成する能力。土地を置くだけで「2体」も生み出す効率の良さが一番の強みです。3色であることもメリットとなっており、「召喚の調べ」など「召集」持ち呪文を唱える際の色マナもトークンで賄うことができます。多色故に「プロテクション」が効きやすいのはご愛敬。
コンセプト・デッキパワーレベル
大量に展開した「砂漠の民」を強化・活用して対戦相手のライフを削りきることが基本的なコンセプトです。
デッキパワーレベルは5-6を想定しています。コミュニティ内で遊びながらレベルを調整していくことが、EDHの魅力の一つだと感じています
デッキパワーレベルを測る一つの指針として「commandersalt」というサイトを利用しています。例えば「moxfield」で作成したデッキのリンクを連携することで1から10まで自動でレベルを判定してくれます。
こだわり・縛り
以下の縛りを設けています。
・基本土地以外は初版
・通常枠
自身に課した縛りによって初版(ベータ)が非常に高価な「太陽の指輪」を採用できなくなっています。
本来ワンコインで買える「太陽の指輪」ですが、ベータ版は10万円以上します。「魔力の墓所」のプロモ版は3~4万円程度と、この縛りの中では謎の逆転現象が起きています。(魔力の墓所のほうが安いじゃん)
デッキリスト
moxfieldは庭
採用カード紹介
採用カードの一部を役割ごとに紹介します
■砂漠
このデッキの要、「砂漠土地」です。ナヤカラーで使える「砂漠土地」は2024年3月時点で16枚あり、そのうち13枚を採用しています。
「破滅の刻」のアンコモン砂漠サイクルは1点のライフを支払うことで対応する色マナを出せます。その中でも「シェフェトの砂丘」は全体強化が可能で、このデッキの戦略とピッタリ合致しています。「ハゼゾン」の能力を活用し1ターンに複数回能力を起動することもあります。
「破滅の刻」のコモンの砂漠サイクルはサイクリングを持っています。サイクリングで捨てた砂漠をそのまま墓地からプレイする動きは無駄が少なくて好きです。
「屍肉あさりの地」は墓地対策ができる便利な砂漠です。ただし自分の墓地も追放してしまうため要注意。また、対戦相手が採用している可能性が最も高い砂漠であり、渡るならたぶんこれ。
「絡みつく砂丘」も良い仕事をします。対戦相手の「オークの弓使い」など強力なタフ1クリーチャーを除去できたら最高。自身の能力で墓地に送れる点も強力で、除去対象が戦場に居なくても適当に起動することが多いです。
■砂漠以外の土地
「ヴェズーヴァ」はほとんど「死者の原野」のコピーになりますが、「砂漠土地」や多色土地をコピーすることもしばしば。
「成長の揺り篭、ヤヴィマヤ」は「砂漠土地」を多数採用することで不安定になっているマナベースをサポートしてくれます。
各種「諜報ランド」は「フェッチランド」からサーチでき手札の質を上げてくれる良カード。「砂漠土地」が墓地に落ちるかも。
「死者の原野」の能力を誘発させるために基本土地を重複させたくないこと、「秋の際」「砕土」、対戦相手の「流刑への道」などでサーチする基本土地をある程度用意したいので冠雪基本土地を採用しています。
■マナ加速
1マナのマナクリーチャーは採用していません。1ターン目が最も強くてゲームの中盤以降はあまり強く使えないこと、1ターン目にアンタップインできる緑の土地が少ないことが理由です。ただ、緑以外の色マナを出せる「喜ぶハーフリング」「アヴァシンの巡礼者」くらいは採用すべきかもしれません。
以前までは緑の土地が無くて全く動けない状況を避けるために「タリスマン」や「印鑑」を採用していましたが、「カルロフ邸殺人事件」で「諜報ランド」が登場したことでさらに強く使えるようになった「遥か見」「自然の知識」「三顧の礼」を優先しています。
再序盤はマナ加速、後半は「砂漠土地」を生贄にできる「秋の際」はこのデッキと良く嚙み合っている一枚です。
「砂漠の民」トークンが3色であることがここでも輝きます。もしジェネラルが除去されてしまっても「花を手入れする者」があれば再度統率領域から唱えることは容易です。
「シェフェトのオオトカゲ」はサイクリングするついでに「砂漠土地」をサーチしてアンタップインできる優秀なカード。インスタントタイミングで「砂漠土地」を場に出してトークン生成を誘発できる点でも唯一無二の性能。クリーチャーとして唱えたことは一度もありません。
■追加で土地を戦場に出す
通常の土地プレイ権に加えて土地を戦場に出すことが重要なため、マナ加速とは区別しています。
3ターン目「ハゼゾン」、4ターン目「開花の亀」は極上の動きです。1回目の攻撃でブロックされ破壊されたとしても、役割は果たしてくれたと言えます。
マナベースに不安を抱えているこのデッキにとって「イリーシア木立のドライアド」は良い薬です。色マナ問題を解消するだけでなく、砂漠土地をプレイする回数を増やすことができます。
このデッキでは前述した「開花の亀」などタップインで土地を戦場に出す機会が多いため「洞窟探検」が有効です。
「見事な再生」「事件現場の分析者」は墓地の土地を全て戦場に戻せます。戦場に「ハゼゾン」や「死者の原野」があれば大量のトークンを一度に生成できます。
■土地を墓地に送る
手札から「砂漠土地」を毎ターンプレイできることが理想ですが「砂漠土地」の数は限られているため、墓地から「砂漠土地」を再利用して「ハゼゾン」の誘発回数を増やすことが重要になります。
「森を護る者」は「ハゼゾン」に対する単体除去をシャットアウトします。「被覆」付与能力はもちろん超強力ですが、このデッキではコストで土地を生贄にできる点も大きな役割を持っています。
「芽吹くゴブリン」は「キッカー」で「基本土地タイプ」を持つ土地をサーチできるだけでなく、貴重なドローソースです。「砂漠土地」を生贄にすれば得しかありません。
このデッキは「未知な領域」でサーチした土地4枚を全てプレイできます。アンタップインの砂漠土地を4枚公開することが多いです。
「不断の霞」は再利用可能な「フォグ」。バイバックコストで「砂漠土地」を生贄にすれば今後一切戦闘ダメージを受けなくなります。とはいえ「踏査」など土地の追加プレイ権が無い場合は土地が伸びなくなる点に注意。対戦相手は3人居るので全員から攻められると土地が足りなくなります。対戦相手が受ける戦闘ダメージも軽減できるため、仲良くしたいプレイヤーを助けましょう。
「風景の変容」はこのデッキの奥義その1。7枚程度土地がある状態で唱えると一気に勝利へ近づく1枚。
「ナヒリの石成術」は「風景の変容」の亜種。生贄に捧げた数だけ追加の土地プレイ権がもらえるため、土地を墓地からプレイしてもよし引いたカードからプレイしてもよし。
■フィニッシャー
「燃える都市」は「召集」で唱えることができるダメージ倍化エンチャントです。戦闘ダメージ以外も3倍!場に「ハゼゾン」と「衝撃の震え」があれば砂漠土地が出るたびに各対戦相手に6点!あっという間に除去されるので可能であれば出したターンにダメージを稼ぎたい。
「獣使いの昇天」を「旗印」などのクリーチャー・タイプを参照する全体強化よりも優先して採用しています。「死者の原野」「アルゴスの庇護者、ティタニア」から生成されるトークンもまとめて強化することが目的です。
「ゴブリンの砲撃」は角度を変えて対戦相手のライフを攻めることができます。また、ターゲットにはクリーチャーやPWも指定でき、インスタントタイミングで能力を起動できるため器用に立ち回ることができます。
■除去
カジュアルなEDHは様々な戦略のデッキが存在しているため幅広く対応する必要があります。その上で除去を構えるために展開を犠牲にしたくないため軽い呪文を優先しています。
厄介なパーマネントに向かって「失せろ」と言いたい。
最近お気に入りの除去カードは「すべてが塵と化す」であり、唯一採用している全体除去です。クリーチャーを横展開しますが対戦相手のほうが盤面が強い場面は往々にしてあります。自分だけ損をしないように自軍のクリーチャーを召集コストに充て、他すべては塵と化してもらいます。
ゲームプラン
■マリガン
理想的な初手は2ターン目にマナ加速を唱えられて、かつ、砂漠土地があることです。フリーマリガンを含めて3回くらいはマリガンをしても良いと感じているので、積極的に理想の初手を狙っています。
■序盤
「ハゼゾン」を唱えてからがスタートです。1ターン目はほとんどの場合タップイン土地を置いてエンド。「ハゼゾン」を戦場に出したターンに「砂漠土地」をプレイしたいため、2ターン目にマナ加速、3ターン目にジェネラルを唱えてそのまま「 砂漠土地」をプレイできると100 点満点です。
■中盤
土地プレイ権を増やすカード、「選定された行進」などのトークン倍増カードを駆使して戦場 を「砂漠の民」で埋め尽くします。
この段階で「頭蓋骨絞め」や「調和の儀式」による大量ドローで、展開した戦力を守れる「テフェリーの防御」「森を護る者」などを引き込めると優位を維持できます。
■終盤
一気に対戦相手のライフを攻めていきます。基本的には大量に展開したトークンを強化して戦闘ダメージによる勝利を目指します。「孔蹄のビヒモス」「宴の結節点、ジェトミア」「新たなアラーラの騎士」などで爆発的に打点を増加させます。
第2のフィニッシュ手段として、クリーチャーが戦場に出たとき対戦相手にダメージを飛ばすエンチャントを用意しています。「鍛冶の神、パーフォロス」は1体のクリーチャーが戦場に出るたび2点を飛ばすことができ、最も高効率のダメージソースです。
あらかじめ「ハゼゾン」と「パーフォロス」、土地が7枚ある状態で「風景の変容」を唱えて7枚の土地を生贄に捧げ、砂漠土地を7枚戦場に出します。そうするとトークンが2×7=14体生成、対戦相手に2×14=28点が飛びます。残ったライフを削りきることは容易いです。
最新セットの「カルロフ邸殺人事件」に収録された「戦導者の号令」はこのデッキが待ち望んでいたマスターピース。上記で例に挙げた2種類のフィニッシャー特性を兼ね備えています。
マイフェイバリットカード
■ズアーの宝珠
複数採用している墓地から土地を戦場に戻す呪文と強烈なシナジーを発揮します。「アルゴスの庇護者、ティタニア」とは2枚コンボ。生贄に捧げた土地の数だけ2点回復、5/3エレメンタルを生成します。対戦相手のエンドフェイズに土地を8枚生贄にできれば次ターンにはピッタリ40点。すてみタックル。背水の陣。
■動物学者、ベニー・ブラックス
前提としてこのデッキと「召集」は相性抜群で、「ハゼゾン」を唱えたターンに「砂漠土地」をアンタップインできれば、ジェネラルと生成したトークン2体、「砂漠土地」で4マナを支払うことが可能で、テンポを失わずに継続的なドローができるようになります。
■約束の刻
サーチしづらい「砂漠土地」土地を一気に2枚も戦場に出せます。解決時に「砂漠土地」が3つ以上あればゾンビのおまけ付き。砂漠2枚以上を含む5枚の土地からこの呪文を唱えて「砂漠土地」「死者の原野」を場に出せば土地7種類を達成し「死者の原野」まで誘発します。
今後の展望
「サンダー・ジャンクションの無法者」の発売を4/19に控えており、事前にtumblrで開発者のマロー氏が新製品のヒントを公開しています。今回のセットが西部劇をテーマにしていることから、「2色砂漠土地」が収録される確率が高いと予想しています。そうなった場合このデッキにとっては革命的な強化となります。楽しみだなぁ。
「ブルームバロウ」のファーストルックではこのデッキにぴったりのカードが既に公開されています。
新セットのカードが発表されるたびに採用を検討するこの感じ、小学生の頃パックを剥く度デッキに入れてデュエルしていたのと全く変わっていないなぁとつくづく思っています。
まとめ
デッキリストはまだまだ改善の余地があるので、これからも遊びながら最適な形を模索していきます。
大好きなEDHをテーマにしているためなんとか公開まで辿りつくことができました。個人的にはそれだけでかなり満足しています。万が一この記事を読んだプレイヤーと同卓できたら、それ以上幸せなことはありません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。EDHのテーブルで会いましょう。
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