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溢れる岩松愛
市民ライターのshimaです。
今回は私の地元でもある津島町
その津島町岩松を愛してやまない女性
『たむらゆうこ』さん
に話を聞きました。
ゆうこさんはいつも笑顔で楽しく迎えてくれて、
会うとラッキーと思わせてくれるすてきな方です。
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最近、重要伝統的建造物群保存地区に選定された
岩松の町並みとの関わりや、大切にしてきたことなどを聞いてみました。
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/hozonchiku/
ゆうこさんは津島町で生まれ育ち、
小さい頃からこの町並みと共に成長してきました。
3人の子育てをもうすぐ終えるゆうこさんは、
23年前『フラワーショップたむら』に嫁ぎました。
![](https://assets.st-note.com/img/1727318308-iDqBP90tAOfCJNvGaorTd4mF.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1727318286-92wCuXmGOUcMRAsb361gk7iH.jpg?width=1200)
子どもたちは3人とも岩松が大好き
ゆうこさんは子育てをしていく中で、
大切にしてきたことがあって
『自分の中に糧となるものを持って家を出させたい』
『地元を大好きでいてほしい』
ということ。
そのため、地域行事にはできるだけ家族で参加し、
地元への感謝の気持ちや行動を
自らたくさん見せてきました。
子どもたちに
『岩松好き?』
と聞くと、みんな声を揃えて
『めっちゃ好き』
と言い、
![](https://assets.st-note.com/img/1727318486-LUaOlfKs9wNT2HuPdBSCZyWo.jpg?width=1200)
『岩松の何が好き?』
と聞くと
『雰囲気』
と答えるそうです。
雰囲気が好きって、
なんかええなあと思いました。
また、大好きな岩松の町並みを
三輪車を引っ張りながら
1周回るのが、子どもたちとの
散歩コースになっていたそうです。
きっと、ここで育ってきたこと、過ごした時間、
見た景色、すベてが子どもたちにとっても
良いものとなって記憶に残っていくのだと
思いました。
ただの記憶じゃなくて肌で感じて
心地よかった想いをまとっている。
ふっと香った匂いで懐かしさや、
その時の情景を思い出すような
心のどこかにしっかりと刻まれている
大切なもの。
それをしっかり感じて
子どもたちは成長しているんですね。
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![](https://assets.st-note.com/img/1727318610-9kiL5URspuT6ldFW8OhtHAgm.jpg?width=1200)
そして、子どもたちが大きくなって
帰ってきたいと思える田舎や
また会いたいと思える人がいることは
いいことだなあと思います。
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ただある風景が宝物
ゆうこさんが、学校の地域学習の授業で、
子どもたちと町並みの見所をスライドショーで見たとき
『これ知っとる』
『すごいね!』
と、子どもたちは町並みでこれが自慢なことや、
ただある風景が宝物であることを話していて、
自然に大切なものに気づいていました。
授業をしている子どもたちを見ていてすごく嬉しかったし、
実は大人の方がその良さに気づいてないのかも、と思ったそうです。
岩松の町を自分の足でゆっくり歩いてみると、
たくさんの面白いものに出会えます。
見所もあるし、人もあたたかいし景色も素晴らしいです。
目の付けどころや視点を変えるだけで、
それは岩松の『宝』。
知れば知るほど好きになって、
愛情も愛着も湧いてきます。
ゆうこさんは
『今ある景色は特別なんよ』
ということを、地元の人にもっと知ってほしいそうです。
今あるものを自慢したり大切にしたりしていく
そこからまちづくりは始まるから
![](https://assets.st-note.com/img/1727320886-TaSgPd8bIKvJE2fuQ7zC6yAq.jpg?width=1200)
ゆうこさんが、町を大切に思っている気持ちが、
溢れていました。
そして 、
町並み案内をゆうこさんにしてもらうと、
とにかく楽しい!
例えば、ここは昔は川が流れてたから家の土台が高いこと、
とか石工さんのユーモアで、
石垣の形が富士山や扇になっていること、
各家に使われている持ち送りがそれぞれ違っていること、
ベンガラぬりが綺麗、とか。
![](https://assets.st-note.com/img/1728540494-uv7wze3UqFRtWVAfHMEGrpPJ.jpg?width=1200)
朱色の部分がベンガラ塗り
くの字の部分にある彫刻されたものが持ち送り
昔は置屋があった場所で、
夜も賑わっていたということ。
*置屋=芸者などを抱え、客の依頼で料理屋などに送り出すところ
他にも、住人と仲良くなり、
素敵な中庭や家の造りを見せてもらったこと
仲良くなると、更にその建物も好きになって、
町並み全体が愛おしくなること、とか!
私たちがまだ生まれていない時代の風景を想像したり、
なんとも楽しい時間でした。
岩松を好きな人を増やしたい!
地元岩松を大好きになってもらいたい。
そういう人を1人でも増やしたいと、
とゆうこさんは語ってくれました。
『町の大切さとか、岩松川での遊び方とか、
若い世代に同じような経験や
それ以上の経験をここでしてほしい。
受け継いでいってほしい』
まちづくりはまずその場所を好きになること、
知ること、
今あるものを大切に思うこと
関わる人それぞれが自分の思いを伝えながらも、
理解しあい、協力できるまちになればいいなと思います。
今から楽しみがいっぱいです。
ゆうこさんありがとうございました!
つづく…