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溢れる岩松愛

市民ライターのshimaです。

今回は私の地元でもある津島町
その津島町岩松を愛してやまない女性

『たむらゆうこ』さん


に話を聞きました。

ゆうこさんはいつも笑顔で楽しく迎えてくれて、
会うとラッキーと思わせてくれるすてきな方です。

ゆうこさん


最近、重要伝統的建造物群保存地区に選定された
岩松の町並みとの関わりや、大切にしてきたことなどを聞いてみました。

https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/hozonchiku/


ゆうこさんは津島町で生まれ育ち、
小さい頃からこの町並みと共に成長してきました。

3人の子育てをもうすぐ終えるゆうこさんは、

23年前『フラワーショップたむら』に嫁ぎました。


子どもたちは3人とも岩松が大好き


ゆうこさんは子育てをしていく中で、
大切にしてきたことがあって

『自分の中に糧となるものを持って家を出させたい』
『地元を大好きでいてほしい』


ということ。


そのため、地域行事にはできるだけ家族で参加し、
地元への感謝の気持ちや行動を
自らたくさん見せてきました。


子どもたちに

『岩松好き?』


と聞くと、みんな声を揃えて

『めっちゃ好き』


と言い、

岩松川の風景

『岩松の何が好き?』

と聞くと

『雰囲気』

と答えるそうです。

雰囲気が好きって、
なんかええなあと思いました。


また、大好きな岩松の町並みを
三輪車を引っ張りながら
1周回るのが、子どもたちとの
散歩コースになっていたそうです。



きっと、ここで育ってきたこと、過ごした時間、
見た景色、すベてが子どもたちにとっても
良いものとなって記憶に残っていくのだと
思いました。

ただの記憶じゃなくて肌で感じて
心地よかった想いをまとっている。

ふっと香った匂いで懐かしさや、
その時の情景を思い出すような 
心のどこかにしっかりと刻まれている

大切なもの。


それをしっかり感じて
子どもたちは成長しているんですね。

そして、子どもたちが大きくなって
帰ってきたいと思える田舎や
また会いたいと思える人がいることは
いいことだなあと思います。


岩松の町並み

ただある風景が宝物

ゆうこさんが、学校の地域学習の授業で、
子どもたちと町並みの見所をスライドショーで見たとき

『これ知っとる』
『すごいね!』

と、子どもたちは町並みでこれが自慢なことや、
ただある風景が宝物であることを話していて、
自然に大切なものに気づいていました。

授業をしている子どもたちを見ていてすごく嬉しかったし、
実は大人の方がその良さに気づいてないのかも、と思ったそうです。


岩松の町を自分の足でゆっくり歩いてみると、
たくさんの面白いものに出会えます。

見所もあるし、人もあたたかいし景色も素晴らしいです。

目の付けどころや視点を変えるだけで、
それは岩松の『宝』。

知れば知るほど好きになって、
愛情も愛着も湧いてきます。


ゆうこさんは

『今ある景色は特別なんよ』

ということを、地元の人にもっと知ってほしいそうです。


今あるものを自慢したり大切にしたりしていく

そこからまちづくりは始まるから


町並みの見所



ゆうこさんが、町を大切に思っている気持ちが、
溢れていました。

そして 、
町並み案内をゆうこさんにしてもらうと、
とにかく楽しい!

例えば、ここは昔は川が流れてたから家の土台が高いこと、
とか石工さんのユーモアで、
石垣の形が富士山や扇になっていること、

各家に使われている持ち送りがそれぞれ違っていること、
ベンガラぬりが綺麗、とか。


朱色の部分がベンガラ塗り
くの字の部分にある彫刻されたものが持ち送り


昔は置屋があった場所で、
夜も賑わっていたということ。
*置屋=芸者などを抱え、客の依頼で料理屋などに送り出すところ

他にも、住人と仲良くなり、
素敵な中庭や家の造りを見せてもらったこと
仲良くなると、更にその建物も好きになって、
町並み全体が愛おしくなること、とか!



私たちがまだ生まれていない時代の風景を想像したり、
なんとも楽しい時間でした。


岩松を好きな人を増やしたい!


地元岩松を大好きになってもらいたい。
そういう人を1人でも増やしたいと、
とゆうこさんは語ってくれました。

『町の大切さとか、岩松川での遊び方とか、
若い世代に同じような経験や
それ以上の経験をここでしてほしい。
受け継いでいってほしい』




まちづくりはまずその場所を好きになること、
知ること、
今あるものを大切に思うこと

関わる人それぞれが自分の思いを伝えながらも、
理解しあい、協力できるまちになればいいなと思います。 

今から楽しみがいっぱいです。


ゆうこさんありがとうございました!


                                                             つづく…


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