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どうやって第一希望園に入れたんですか?
そう聞かれた時、私はこう答えた。
フルタイム共働きで、0歳から預ける。
それでも入れない激戦区は、正直打つ手がない。
保育士に転職するくらいしか思い浮かばない。
なので、この話はこんな人にはほとんど役に立たないかと思う。
・もう0歳をすぎてしまった
・0歳から保育園に預けるのは不安。家でゆっくり保育をしたい。
・12月〜3月生まれ
もちろん、0歳で保育園に預けることは様々な理由で難しいこともあるだろう。
これから0歳4月入園のチャンスがあり、0歳復帰できそうだという人に向けて、私の経験を綴る。
私が保活をした横浜市は、1歳児クラスが特に激戦であり1歳児クラスの拡充に力を入れている。
逆にいうと、0歳には(家からは遠いかもしれないが)余裕がある。
ちなみに長男は生後5か月で入園した。
私は悩みを保育園に相談できて、仕事で色んな人とも話すことができて、息子も親以外の色んな人と触れ合えて良かったと思っている。
後悔は全くない。
子供2人を近所の保育園に入れるまでに、(引越しもあったものの)計6回保育園の申請をした。
2人であれば最低2回の申請で済むところ、結果的に6回も申請することになった。
例年大量の紙に住所氏名生年月日を書き続ける申請にも飽き飽き。
最後は新たに始まったオンライン申請で、スマホでぽちぽちした。切手代とボールペンのインク代が浮いた。
初めてのオンライン申請で、本当に申請は受理されたのか不安すぎて何度も申請受付メールを確認した。
通知が届くと思われる日は何回もポストをのぞき、
結果的に第一希望園に兄弟で通えると決まり、長かった保活が終わってホッと胸をなでおろしたところだ。
保活で大事なのは"役所相談"
役所の窓口に相談することが保活の第一歩だと私は思う。
見学より先に、まず役所に行く。
横浜市の場合、保育コンシェルジュという電話や対面で保活の相談ができる窓口がある。
ここで自分の希望を伝え情報を提供してもらうのだが、保活の進め方はもちろん、保育園の特徴や倍率などに関してもアドバイスがもらえたりする。(タイミングによっては、一覧にまだ未掲載の新規園の情報を得られたりする)
人気から考えてどのような順位で希望するのがよいか?
申請時の状況で加点や減点要素はあるか?
そんな戦略的なことを相談できるので、
見学をする前にまずコンシェルジュに相談することをおすすめしたい。
保活初心者こそ、地域の保育園事情に詳しいプロに相談するのがいちばんの近道だ。
6回の申し込み
1回目
長男0歳4月入園。
初めての保活で右も左もわからず、しかも保育園激戦区だったため、電話で保育コンシェルジュに相談した。
最寄り駅までの2kmで入れる園が2園しかなく、引っ越しの予定もあったので、希望の中には隣駅や2駅先の小規模保育事業も入れた。
幸い、第一希望の1番近い認可保育園になった。
2回目
引越しのため、年度途中の転園申請。
引越しが理由の場合、認可園からの転園でも減点はない。
家から2km以内に園が1つしかないこと、一旦遠い認可園に入ってしまうと再度の転園が難しい(減点となる)ため、希望は1つのみ書いた。
当然空きがなく、これは保留で終わった。
翌年度までは頑張って前の園に通った。
子連れでバスと電車を乗り継ぎ40分通うことを1か月ほどしてみたが無理だった。ギャン泣きの子供を抱っこしてバスを降り、夜道を5km歩いたこともある。
結局、保育園の近くに月1万円で駐車場を借りた。
9km、ラッシュ時は渋滞で50分かかる道を毎日車で送迎し、保育園に預けた後、電車で30分かけて職場に向かった。
イヤイヤ期と重なり、駐車場から保育園の5分の距離に1時間かかって、泣きながら職場に遅刻の連絡をしたこともある。
下の子妊娠中だったので吐きそうになりながら、チーズバーガーを詰め込みつつ、疲れてギャン泣きの声をBGMに運転する毎日。
よくやり切ったと思う。
3回目
4月申請だが、転園希望の最寄り園には空きがない。
認可保育園もいくつか見学したものの、これというものもなかったので、何か良いところがないかと藁にもすがる思いでコンシェルジュに相談。新規開園の小規模保育事業があると聞くことができ、次に認可園へ転園する際も加点があるとのことで、第一希望にした。
結果的にこの小規模保育事業に登園することとなったが、なんと連携園に希望の園が入っていたため、ここで最終的に最寄り園へ通えることが確定した。
ただこの園は家から5km離れており、毎日片道40分、路線バスで通うことになった。下の子の産後は車で送迎した。
ちなみに転園の場合仕事をすでにしているため、慣らし保育はかなりのスケジュール管理を求められる。
細切れの休暇と親戚を呼んでのテレワークを駆使して対応した。
めちゃくちゃハードだったから、「育休中最後の息抜きね〜」なんて言えないのが現実である。
4回目
小規模保育事業は2歳児クラスまでしかないため、連携園で希望人数の枠内であれば確実に希望した認可保育園、幼稚園、こども園に入ることができるのがメリットだ。
4回目は厳密にいうと保活と少し違って、転園先への申し込みをした。とはいえ書く書類はほぼ同じ。
たまたま連携での入園の例がなかったそうで、園側も私も手探りで手続きをすることになり、役所と両方の園と何度か電話をするハメになった。
スマホの契約は絶対に通話定額プランをおすすめする。固定電話(イエデン)があり、必ず家から発信するのであればたぶんいらない。
5回目
今度は次男の0歳4月の保活。
長男と同じ園は0歳児クラスがないが、翌年の1歳児時点で応募するとなると兄弟加点のみでは心許ない。1歳は激戦なのだ。
そこで、長男が通う小規模保育事業と、他のところも含めて3か所ほど書いた。
上でも述べたように、小規模保育事業から認可保育への転園申請の場合は加点があるからだ。
幸い第一希望に入れたが、その先に待つのは家の最寄り園の長男と、家から5km先の次男の送迎だ。
しかも4回目申し込みの長男の転園と同じタイミングだったため、2園の慣らし保育のお迎えをどう乗り切るかがとても難しかった。5km離れてるので同じ時間には迎えに行けないし、指定された帰宅時間の早い方からお迎えに行く必要があった。
これを乗り切ったらどんなスケジュール調整案件もこなせると思いながら、カレンダーと睨めっこする日々だった。
6回目
最後の、次男を最寄り園に入れる1歳4月の転園申請だ。
書いた希望園は1つだけ。
落ちたら現在の小規模保育事業に在籍しつつ、転園を申請し続け、それでも空きがなければ最終的には連携で通うという作戦だ。
そうなる頃には長男は卒園式しているけれども。
結果的には、なんとか希望通りに転園が決まった。
私が取った"戦略"
保活のまず始めに相談したこと
0歳児で入ること
小規模保育事業を積極的に調べたこと(転園時に加点)
加点となる条件・減点となる条件をよく確認したこと
希望園に入るまでは、30分以上の登園にも耐え忍び、次点を選んで妥協しなかったこと
(今が一番大変、これから必ず楽になると自分に言い聞かせる)
余談:園の見学
申込の前に、現実的に通える範囲内の園は全て見学した。
仕事の合間を縫って見学したり、妊娠中から見学したこともあった。
希望順位が低い園は見ないと言う人もいるかもしれない。
園の見学は、希望に書く以上は必ず行った方がいい。
良いと思っていたところが、自分の考え方と合わないなんてこともある。(バンボで離乳食、バウンサーでお昼寝という園には驚愕したものである)
良い園は本当にスタッフさんも保育士さんもハキハキとしていて明るく挨拶してくれる。
そのあたりは結構ポイントかもしれない。
その分新しい園は見学が難しい。
どのような人が勤めているのかもわからず選ぶ時の気持ちはさながらギャンブルだ。
ただ、できる限り質問をして不安をなくすこと、新規園だからこそ決まりが少なく希望を言いやすいととらえれば、除外するのは勿体無い。
最初は園も慣れてなくて我慢することも多いかもしれないが、新規園だから仕方ないと諦めることはもったいない。
おわりに
あの園人気で入れないんですよね、という言葉を聞く。
1歳児クラスの申込延べ人数が定員の10倍、100人を超える園もある。
もちろん、内定者全員がフルタイム共働きで兄弟がすでに園にいるという恐ろしいパターンもあると思う。
特に海老名のような大型マンションが急に建ったようなところは非常に厳しいだろう。
ただ、
みんなそうだから1歳まで育休とって、パートで復職しようかな、見学めんどいから行ってないな、希望は近所だけでいいや。
この結果、「保育園全落ちした」というようなケースもあるだろう。
他人の言葉に惑わされず、役所の担当窓口(すなわちエリアの保活に関する情報を持っている人)に相談し、見学した肌感で、打算込みで園を選ぶ。
育児で大変な中での保活はキツい。でもまずは相談し、ある程度準備すれば、納得感をもって入園の日を迎えることができるのではないだろうかと、私は思います。