あの日のメンマ
残暑厳しい今日この頃。
まだまだ暑いですが、街中でセミファイナルをよく見かけるようになりました。秋が近いですね。
あ、セミファイナルとは蝉さん達の最後の頑張りです。
ご存知の方もいるかと思いますが、
蝉さんの最期、蝉+ファイナル=セミファイナル
日本人のこういうセンスが私は結構好きだったりします。
ところで先日、電車でメンマの匂いがした話を書きました。
*記事はこちら↓
(ぜひコメント欄も面白いです)
これに対し、今まで繋がりのなかった方も見にきてくださったり、色んな推理や妄想が膨らんだり。思っていた以上に皆さんが一緒に楽しんでくださって、すごく嬉しくなりました。
今日はその後日談です。
***
果たしてあの匂いはなんだったのか…
そう思いながら翌日も電車に乗って職場へ向かいました。
例の車両に乗ります。くんくん。
メンマの匂いは…しない。
元々それが普通であの日だけ特別だったんだけども、なんだかちょっぴりがっかりしてしまう自分がいました。
あのメンマの匂い、またしましたよ!
と言いたかったけれども、残念ながらそれは叶わず。。
でもふと思いました。
いや、待てよ。私、今日座っているな。
あの日は電車が少し混んでいて、眠たくても座れなくて、立っていました。
その時、あの美味しそうなメンマの匂いが漂ってきたのです。
でも今日は電車が空いていて、席があいていて、
「お、ここ座れるぞ」とついつい腰を下ろしてしまいました。
なんてことだ。
学生の時、散々「実験は同じ条件で」と理科の先生に言われたじゃないか。
あの時と同じように、眠くても立って、窓からねじ込む熱い空気が顔に当たっていたら、そしたらあの匂いが鼻をかすめたかもしれない。むむ。
とはいえ匂いは外からではなく、中からかもしれません。
誰かがその匂いを運んでいる説は、まだ検証の余地があります。
誰かのお弁当のおかずにこっそり入っていたり、服や鞄にこぼしたメンマの匂いが残っていたり。はたまたラーメン修行中の弟子が師匠に認めてもらうため、自宅で一生懸命仕込んだメンマを大事に抱えているかもしれない。
周りをさりげなく見渡して、くんくん。
しかし近くにメンマの匂いをまとっている人はいないし、お弁当やメンマが入っていそうな包みを大事に抱えている人もいません。
でも諦めません。
駅に電車がつくたびに、新しく入ってきた匂いを確かめます。くんくん。
職場の最寄り駅まであと3駅、2駅、1駅…
結局その日あのメンマの匂いに出会うことはできませんでした。
一期一会だったあの美味しい匂い。
ご縁があればまた鼻をかすめることがあるかもしれません。
ここまでメンマの匂い一つで話をした人がいるでしょうか?
きっといないだろうなぁ。笑
もしまたあの匂いに出会えたら、続きのお話を書きにきます。
くだらない話ですが、よかったら聞いてください。
メンマか、はたまた違う出会いがあるのか。
毎日平凡だった通勤時間に今後の楽しみに増えたお話でした。
明日も平和な1日でありますように。