家族で旅して。〜なにわ篇〜
夜行バスでの眠りが浅かった分、ホテルのふかふかベットは最高だった。
優雅に目覚めた朝、今日は歩くぞ!と気合を入れて日焼け止めを塗りたくる。日傘もしっかり忘れずに。
三宮駅から大阪難波へ、難波から南海線へ。
1時間ほど電車に乗って到着したのは、堺東駅。駅前には立派な堺市市役所のビルがそびえ立つ。どうやらこの市役所の展望エリアから、とあるものが見えるらしい。
真ん中のもこもこエリア。
そう、あれが日本一有名な古墳、仁徳天皇陵。
教科書で見たあの鍵穴は、高さが足りなくて確認ができず。ヘリに乗って上空から見るという方法もあるらしいが、今回は航空写真をカメラに収めることでひとまず我慢した。
さぁ、今度はもっと近くへ。
この看板を見ると、天皇陵にきたんだなという実感が湧くのは、推古天皇陵に行った時の印象が強いからかもしれない。
大学2年の頃、ゼミの巡見で古代の旧街道や古墳を訪れた。その中の一つが、推古天皇陵がだった。結界がはられたような涼しい空気が印象に残っている。その時にも同じ看板を見ていた。
そういえばあの時、「なんであんなの写真撮ってるのー?」と聞いてきたお子さんがいた。そりゃあ、普段の散歩道で大学生がこぞって「緑のモコモコ」を写真におさめていたら変だよね。あの子ももう、ずいぶん大きくなったんだろうな。
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目で古墳を楽しんだら、今度は舌で。
近くの「こふんカフェ」でいいものが食べられると聞いたので、早速移動。
内装は今時で、粋なKOFUN Tシャツを着こなした店員さんは渋谷のカフェのようだった。けれど、古墳マークはたしかに堺のしるし。私は、世界遺産の古墳の横でハンバーガーを食べたのだ。
お腹を満たしたら、近くの堺市博物館へ。
戦後の開発で人々の暮らしを守ること。その土地の人たちにとってのアイデンティティを守ること。いろんな「守る」がぶつかった結果を、今私たちは目の前に見ているんだということを学んだ。
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西陽が強くなる頃、梅田にたどり着いた。
ここには、母ご希望のうさぎ雑貨店「Rebekka」さんがある。駅から少し離れた静かなビルの2階。かわいいうさちゃんたちのデパートだ。
旅のおともをしてきたラムちゃん、らみちゃんは悩んで悩んでよ〜やく会計をする横で、お友達にごあいさつ。
大阪のうさぎさんと会うのは初めてだから、少し緊張気味かな?
また一緒に来ようね。
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大阪と神戸は意外と近い。
2月の旅でも感じたけど、この日の帰りの電車でも改めて感じた。体感しないと分からないことって山ほどある。
古墳は想像の倍デカかったし、ハンバーガーは想像の3倍は美味しかった。百聞は一見にしかず。体験は想像を軽々超えてくる。
もっとたくさんの「体験」をしたい。
期待する30代、旅はまだまだ続く。