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ひとます雑貨家さん〜ひみつの言葉は花の誘い〜

こんばんは。
今日もひっそりオープンのひとます雑貨家さんです🏠

またコーヒーでも飲みながら、ひとます家さんの雑貨たちについて話しましょう。

あ、そうそう。
これまでのひとます雑貨家さんのお話をマガジンにまとめてみました。初来店の方、これまでのお話を振り返りたい方はこちらからぜひ。



さて、今日のテーマは
「ひみつの言葉は花の誘い🌹」

お店の奥にあるあの箱が主役です。
見えますか?ほら、あの左の奥の方。

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ちょっと下ろしてみましょうか。

手を伸ばし、よいしょ、と下ろした箱には「Spinu」という見慣れない言葉があります。

慎重にふたを開けると…
オフホワイトのフラワーリースが1つ、きちんと箱に収まっています。

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「Spinu」とは、このリースを作った作家さん。
スピニュと読むそう。

そしてこのお花は大変繊細なもので、6本拠りの刺繍糸を1本にほどき、ひとつひとつ手で編まれています。

とあるマルシェで一目惚れしたこのリースは、ペンダントトップやブローチとして身につけることができます。

マルシェでお花を編みながらお店に立たれていたSpinuさんの、とっても細いかぎ針で、ふんわり丁寧に編み込んでいく姿は、作り手の雰囲気やこだわりを間近で感じることができました。

作家さんの雰囲気含めの一目惚れ。
少し重い片思いかもしれません。笑

ところが、そんな一目惚れするくらいのものを、私は箱にしまったままにしています。

それはなぜか。

ほこりがかぶるから?
あまり見せたくないから?

いいえ、どちらも違います。


答えは、直感の「気になる」から生まれる出会いを演出したいから。

気にならなければ、気付くこともない店の奥の箱。
その箱がなにか琴線に触れたこと。
箱を手に取ってくれたこと。
ふたを開けて中の作品を目にすること。

ここまで辿り着くって、実はすごい確率だと思っています。

そして忘れた頃、人はまた同じものに反応します。

子どもの頃、箱にしまったあの時の宝物のように。
時を経て、また同じものが「気になる」。でも感じることは、あの時と違う。

その時々の新鮮さと懐かしさの体験を、あの箱にはできると思っています。

そういう雑貨が1つ、お店にあってもいいかもしれない。そう思い、あえて箱のまま店の隅に置いています。ここを訪れた誰かが、花に誘われ、あの箱を手に取る日がくると信じて。

本音をいうと、単純に箱が気に入っているというのもありますが、Spinuさんの作品には、そんな出会いの糸があると私は思っています。


…と語っていたら、もうこんな時間に。
他の話もしたかったのですが、コーヒーもすっかり冷めちゃいましたね。

今日はこれで店じまいにしましょうか。
続きの話もあるけれど、それはまた今度。

【CLOSE】


***

今回紹介した雑貨の故郷

●spinuさん
お話の中で少し説明も入っていますが、spinuさんが刺繍糸で作り出す花たちは、ふわりふわり可愛らしさたっぷりです。もっとこんな花の似合う女子になりたい。




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志麻/shima
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