お店を創るうえで大事なこと②
家は三度建てたらやっと納得のいくものができる、というけど、
店舗もまた同じだな、と思う。
今回で5回目となる店舗作り、3回どころではないけど、やっと辿り着けた感じがある。
毎回今までのこここうだったらな、を改善して最良を作るんだけど、やはり実際に稼働してみて、出てくるんですよね、不満が。
それは自分たちのやりにくさだったり、
はたまたお客さん側からの意見だったり。
(例えば前の店舗の椅子、アンティークっぽいレザーの椅子だったんだけど、少し沈むので年配の方には座りにくい…というご意見)
今回の店舗は半年稼働してみて今のところ
びっくりする程のストレスフリー!
見た目も機能性も納得のいく物になりました。
見た目は出来上がった時にほぼ決まるけど、機能性は動いてみて初めてわかること、
店舗を創る上でこの二つの要素はどちらも外せない重要な要素だな、と思います。
今回主に改善したかった点は
①お客様用の椅子
②フロント周りやデスクの上が散らかりやすいところ
③使う材料の収納
④スタッフの動線
まず①お客様用の椅子
これは一番の悩みどころで、
長時間座っていて極力疲れないもの、かつ見た目も機能性よいもの、あるようでなかなかなくて…
こんなサロンいいな、と思うネイルサロンへ実際お客の立場で行ってみて体感してみる、という作業を数年に渡りしてきました。
結果、ネイル用に作られた物が一番良い
というのが私の意見です。
見た目、機能で圧倒的だった
タカラベルモントのレーヌⅡUna
というネイルチェアに決めました。
当然お値段もなかなか良いですが、
ここは何よりお金をかけるべき所なので
迷わずGoで。
お客様には
ファーストクラスのようね
と言って頂いています。(こういう感想が何より嬉しい!)
②フロント周りいわゆる受付けという物が
前の店舗ではあったんですが、
伝票、カルテ、クレジットの控え…
とにかく忙しくなると散らかりまくるのがどうも嫌だったんです。
今回は大きいレジの機械もなくなったし、カルテも電子化したし、思い切って受付けをなくしてみました。
真ん中の大きな島の片側が今までの受付けの機能を果たしています。
おおよそ中身はこんな感じです☝︎
そして手前のテーブル、椅子は
フリースペースとして、お客様のウェイティング、スタッフの事務作業など自由に使えるようにしています。
客席より一段低くなっているので作業していてもお客様からは見えないようになっています。
普段はこの島の上にはノートPCとiPad のみ。
本当にすっきりしました。
サロンに受付けって必ずいるものだと思っていたけどそれは思い込みに過ぎませんでした。
(サロンの規模によってはそうもいかないかもしれないけど。)
③使う材料の収納
前のサロンはカラージェルが増えすぎて重ねて収納していたり、扉が多くて一度にピックアップしにくかったので、
今回はとにかく一面でぱっと見渡せるように
収納を薄く広く取ってもらいました。
先ほどの島の反対側です☝︎
開けるとこんな感じ。
パッと見渡せてピックアップしやすい。
ここに収まる以上は増やさないと決めて使わなくなったカラーは除いていきます。
(仕切りは透明なものでぴしっと区切りたいところ…要改善です)
ストーンやパーツも一瞬で取り出せるように定位置に置きます。
無駄なアクションは極力ないように。
たかが小さいことだけど、これだけで数分の時短に繋がります。
とにかくこの収納島が機能的すぎて
毎日見惚れてしまうんです。
何が神って私の要望をここまで形にしてくださる設計士さん、凄すぎる。
ほんとに言えばキリがないんだけどあともう1つ、このグレーの素材、ステンレスなんです。
生まれたままの磨く前のステンレスで、これを研磨していくとピカピカのあれになるそうです。
少し擦れたところとか色が変わってきてて
使えば使うほど味が出る、という…
もう一生手放せないです。
あと背の高い背面収納には
スタッフクローク、
お客様クローク、
ネイルワゴン、
エアブラシワゴン
サイドテーブル、
タオル類、
その他ストック類、
決算書等の書類、
などを収納しています。
④スタッフの動線
お店がコンパクトになって動線がかなりスムーズになり、とにかく無駄がなくなりました。
(前の店舗はフロアが広い上に2つに分かれていてとにかく行ったり来たりが大変だった。)
お店は広ければ広い方が良いものではなく、
適度な大きさで無駄な物がないのが全てにおいて一番良いのだな、と今回感じました。
そして最終的にはお客様に快適に過ごして頂くことが一番で、ごちゃごちゃと色々な物が目に飛び込んでリラックスの妨げにならないように、その為のお店創りなのです。
つい最近読んだ
ガトーショコラで大成功されている氏家健治さんの記事に共感しまくったのでこちらでシェアさせて頂きますね。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/59024
「当たり前のことこそ見直してほしいということ。その業界のいわゆる常識をなんの疑問もなく受け入れてしまっていることにこそ、余計なことは潜んでいる」
「1作業で3秒の短縮」
まさにこれです。
あと快適ネイルワゴンのことはまたの機会に書きますね。
書き出すとあれもこれもと文章がどうしても長くなる…
要点を絞って書けるようにはまだまだですね。