toeというバンドはなぜ有機的なのか
コロナ禍の影響で、様々なミュージシャンが自身の映像作品をyoutubeで公開しています。
「toe」という私の好きなバンドが先日以下の動画を公開しました。ここ数年、バンドやメンバーの発信を都度都度確認していたわけではないことから、久しぶりに映像作品(ライブ映像)を見ることができる、となり、なんとなく流して見ていました。
皆さんがこういう印象を持つのか分からないが、私はtoeって「有機的」なイメージがありました。
そもそも「有機的」って、、
〘形動〙 有機体のように、多くの部分から成り立ちながらも、各部分の間に密接な関連や統一があり、全体としてうまくまとまっているさま。
(コトバンクより)
toeは基本的にインストバンドで、ギター×2、ベース、ドラムの4人組です。
(Liveではキーボードもサポートで入ります)
ギターは二人とも比較的クリーンな音を使い、アルペジオやフレーズ、そしてポリリズムを多用します。
そして特徴的なのがドラム。とにかく細かいフレーズを、聴こえやすい音でクリアに叩くイメージです。
それに対してベースは歪んだ音でドラム・ギターどちらに寄るわけでもなく、間を自由に弾いている印象を持ちます。
私は楽器が好きで、ベースを弾くのですが、しばらくは個性的なギター、ドラムに対して、正直なところtoeのベースに対してピンと来ていませんでいた。
ただ、改めてライブ映像を見て印象がガラッと変わりました。
あのスタイルのベースが、ギター×2、ドラムの細かい音を接着剤のように引きつけ・くっつける。有機体とする役割をしてるな、と感じたのです。
4人のシンプルな編成のバンドなのに音の粒が非常に多くて、それががちっと重なり合って曲が出来る、それがtoeの最大の魅力でありかっこよさだなと感じました。是非ライブ映像を見てみてください。