こだわりとエゴ

スーツ屋さんを始めて２年？
勉強のつもりで色んなスーツ屋さんに会ってきた。

『うちのこだわりは』
『うちのハウススタイルは』
『うちが意識している』

職人にはみんなこだわりがあると思う。
こだわりがあるから職人なのか。

最近気付いた。
こだわりというものは、お客様に理解をしてもらって、
【需要を感じてもらって】初めてこだわりになるのだって。

お客様が売り手のこだわりに
需要を感じていなければ、それは
確実に売り手のエゴだって。

もちろんみんなに理解してもらえないからの
こだわりなんだろうけど、少なくとも
そのこだわりを自分の仕事に落とし混んで
食べていけないなら、それはエゴでしかない。

極端な例えを出すと
『うちのこだわりのワサビを使ったチーズケーキです。』
『うちのこだわりの豆腐を使ったラーメンです。』

そんなこと言われても、ごく普通の
チーズケーキ、ラーメンを食べたくなると思う。
そんなこだわりいらないと。

こだわりを持ってやっていくのは
ボランティアでも慈善活動でもなくて
仕事だから、そこに需要と供給。
対価でお金が生まれるわけで。

やりたい事は、やるべき事が出来てて
初めて取り組める事なんだと。

基本的なストレートが投げれて
初めて変化球が効くんだと。

型を理解していないのに型破りな事は出来ない。

だいぶ話が脱線したけど、
結局、何を伝えたいかと言うと
昨日の晩御飯は刺身定食でした。

#ミートスパゲッティ