10月環境を終えて
はじめに
初めましての方は初めまして、そうでない方はいつもお世話になっております。shadowverseのアンリミテッドというフォーマットで大会を運営しているshimという者です。今回は2024年10月環境におけるアンリミテッドの振り返りを執筆していきます。
10月環境の大まかな流れ
10月環境は大まかに初期中期末期の3つの段階があるので3章に分けてお送りします。その前に10月シーズンに於いてどうしてこれほどまでに環境が動いたかを軽く考察します。環境が動いた要因として挙げられるのは次の3点
テイカーへの理解度が深まり弱点が明確化した点(初期〜中期)
秘術ウィッチの最強カード1コストオリハルコンが先月に引き続き使えた点(先月から全ての期間)
テイカー以外のtier1デッキである超越ウィッチに対してどう戦うかというテーマへの解答が模索された点(中期〜最終期)
この3点です。この3点を挙げた理由については環境考察の際に随時書こうと思います。では環境解説に移ります。
10月初期環境
まず10月初期環境について解説します。10月の初期環境では、速度の速いデッキが主にTOP tierとして環境を暴れ回りいかに速くリーサルをするかという観点で鎬を削る環境でした。環境デッキの参考例としては次の2デッキです。
疾走型テイカーネクロマンサー
言わずと知れた最強アーキタイプ。当時はとにかくテイカーでスケルトンレイダーとデッドメタルスターを出して相手の体力を刈り取るデッキが主流で進化回数を稼ぐためにブロッサムソウルやキリエといったカードで1〜2ppしか消費せずに進化をし、テイカーのコストを下げることだけを考えてデッキが組まれていました。先月以前からもずっとこのアーキタイプがトップシェアを独占し続け、最強の座を欲しいがままにしました。
アグロ型秘術
アグロ型秘術と銘打ってみましたが、前寄せ秘術だとか色々な呼び方がある上にマギサ採用型を紹介していますがマギサの枠がアシッドゴーレムとなっていることもあるためこれが流行っていたとは一概には言えないです。(個人的にはマギサ型はリソースが少なくなりがちなので好みでは無かったです。マギサにオールインするデッキだと思ってます)ですがテイカーに対して体力が5の6点疾走が平均3ターン目に出てくるという事象があまりにも強く、当時の環境においてテイカーに有利を取ることができかつ他のデッキにも速度的な優位を保って蹂躙するデッキでした。
その他のデッキについて
これらのデッキの他に武装ドラゴンやコントロールロイヤル、ウヌエル型ガルラビショップ、復讐宴楽ヴァンパイア、ホズミエルフなども環境におり、秘術テイカーの2強とは必ずしも言えないような環境でした。
10月中期環境
10月の中期となり、テイカーに対しての対抗手段が幾つか発見されてそのカードを入れたアーキタイプのデッキが開発されました。それらのデッキについて紹介します。
封魔型超越
封魔型超越は疾走型テイカーのOTKルートの一つであるテイカーデドメレイダーソルコンデドメレイダー18点+進化2点のルートがソルコン系統が撃てなくなったことにより消えてテイカーが2枚のOTKルートのみしか採ることが出来なくなるので要求値が上がるという点、テイカーが下振れた際に葬送を(アクセラレートはスペルなので)止められる点、超越というデッキの性質上、下振れたデッキに対する蓋性能が高くさらに後述する秘術にも五分以上の相性で戦えるデッキである点、プレイが他のアーキタイプに比べて簡単である点などの理由から一時期超越がランクマに跋扈していました。
パメラ型秘術
アグロ型秘術に対してであったり復讐宴楽ヴァンパイアなどのアグロムーブに対してパメラやライリー等で回復を挟んでコントロールをしたり超越に対して早期のスタック7以上のオリゴを撃ってアグロを完遂するルートを採れたりと無限択を採れるデッキなので最強デッキであることには変わりないのですが、無限に択を採れるということは則ち無限に悩めるということ。構築からも千差万別でプレイングも人それぞれで安定した勝率を出すためには長くアンリミテッドを触らないとならないため扱いが難しく「上手い人が使ったら最強デッキ」という立ち位置に…。当然使い手も少ないので対秘術を考えるのも難しくランクマ単位だと秘術に対してメタを張るよりは他のデッキに対してメタを張るほうが結果的に勝てるという雰囲気が出てきてしまったりというデッキでした。
復讐宴楽ヴァンパイア
テイカーと超越に有利であるデッキとして確立されたデッキです。元々アーキタイプとして成立していたデッキですが今月はグランスエンジェルが2コストというナーフを受けていてそういった環境的な追い風というのもありアグロデッキの主力として活躍しました。絢爛のセクシーヴァンパイアから始まるワンサイドゲームは他のアーキタイプにない爽快感があり、使い手は凄まじい脳汁を出しながらゲームができるデッキとして愛用されていました。(?)
進化ヴァンパイア
テイカーネクロマンサーの弱点である序盤の弱さをリアン&アルフィー+ビィの盤面プッシュで明確にアドバンテージを稼ぎつつ盤面で勝つデッキとして活躍。手前味噌になりますが上の構築で大会ベスト4となっていますのでこのデッキ割とやれると思ってます。
進化時効果が強く、交戦時相手のフォロワーに3点ダメージを与えるためテイカー側が除去をする手段としてキリエ進化という選択をする以外に取れる手段がなく先攻3ターン目にこのフォロワーが進化(他のフォロワーの進化に反応してこのフォロワーも進化するためリアルフィビィが出来たら3ターン目に立つ)出来た場合テイカーの低コストフォロワーでは(体力が基本的に3以下なので)一方的にリアルフィが勝つため6点クロックが約束され、トバリやイツルギ(きゅん)で〆られるというのが基本的な勝ち方でした。このデッキもしかしたら今月もやれる可能性があるので進化デッキ使いたいなーと思ったら使ってみるのも良いかもしれません。
武装ドラゴン
筆者自身あまりこのデッキについて詳しくなく下手なことが言えないのでテイカー目線からの武装ドラゴンについて話しつつこのデッキの強さを話していこうかなと思います。武装ドラゴンとの戦い方として武装ドラゴンのゴールである「バトル中に離れた武装フォロワーの数」が4以上(これ以降場から武装フォロワーが離れるという行為を武装カウントを稼ぐと記述します)というのが設定されているのでそれを達成しないようにある程度盤面を放置することと盤面に当て先をしてプレイしないことを念頭に置いてプレイしないとならないというのを強いられるマッチアップであるためアグロに耐性があるテイカーである疾走型テイカーはレーバテインドラゴンの展開前に確殺ハッピーセット(デッドメタルレイダー葬送後テイカーソルコンorテイカーテイカー)を揃えるゲームとなりとある天才によって編み出されたカードのコンボを立てられた場合取る手段が乏しくなるというマッチアップでした。
ファンファーレで動くデッキ(主にテイカー)にファンファーレロックをかけることで1ターン無いしはこのカードが除去されるまで遅延を出来るカード。進化権を消費するのでゲーム中一度絡めば勝てるカードではあれど速度が必要なので3枚採用なんじゃ無いかなぁと思ってます。
エルタを守護裏に隠す守護の候補として発見されたカードであり次のターンの始めに場から離れるので武装カウントを稼げるという何一つとして無駄の無いテキストをしており10月環境の数ある発見のうちの一つですね。エルタが2コストでクラウドギガースが2コスト。後攻4ターン目(進化可能ターン)で丁度PPを使い切れる美しいマナカーブをしているのでそういったポイントも芸術点が高過ぎます。
10月中期環境を通じて
中期環境では疾走型のテイカーに対してテイカーメタを張るデッキ(進化ヴァンパイア、武装ドラゴン、紹介していませんが葬送ネクロマンサーなど)とそのメタデッキや下振れているテイカーを完封する超越ウィッチ、全てのデッキに対して五分以上の相性である難易度神、デッキパワー神の秘術ウィッチ、疾走テイカーなど様々なデッキが活躍していました。ただしデッキ自体の速度が落ちてきていたのもありプレイ難度が低めかつ環境の通りがいい超越ウィッチが徐々にシェアを伸ばし始めていきました。
10月最終期
10月最終期に関しては筆者がただあるテイカーの紹介をしたいだけの章です。
10月の中期環境でも解説しましたが環境の速度が落ちて超越がランクマで台頭してきたという背景があり、超越に対してのメタを張るデッキを模索する中当時ランクマで最前線に立ってテイカーを回していたとある人がこんなことを思い付きます。
テイカーにトリニティモンスターズ入れれば
超越にも勝てるしOTK出来るんじゃね?
その前にも対超越に対してテイカーの番面で勝つために深淵の大佐を疾走テイカーの横に添える(デッドメタルスター+スケルトンレイダー+深淵の大佐)構築が模索されておりテイカーも少しずつ変化していく環境でした。
大佐入り疾走型テイカー
環境が遅くなり大佐を入れて盤面の圧力をかけられる型が開発されここからデッドメタルスターと大佐のセットがテイカーに入っても回ることがわかりかのデッキに繋がったのかなぁと個人的には思っております。こういったところは環境に安定したアグロデッキがいない故のメタの回り方のような気もしております。(個人的には狂乱がいなかったからこそ実現したようにも思え狂乱好きの自分としては複雑な気持ち…狂乱がいたらフレイアとか採用してる場合じゃないし大佐葬送している間にフラ煉に轢き56されてる)
トリニティモンスターズ
このカードの強いところは破壊時にランダムな相手フォロワーを破壊出来るラストワード持ちの7コスト必殺突進ターン終了時相手に3点バーン、つまり全部です。(テイカーから出されるので正直ファンファーレ効果よりも強いけどそこはご愛嬌ということで…)このカードとデッドメタルスター及び深淵の大佐をサーチできる魔法みたいなカードが見つかり…という形だそう。このデッキに関して開発に携わった3人(原初の3人と呼称いたします)のうちの1人から情報提供を頂いたので少し流れを追って説明していきます。観点としては次の3つ
サーチ方法の変遷
葬送札の変遷
進化用のカードの変遷
1.サーチ方法の変遷
大佐入り疾走テイカーでも紹介したフレイア採用から始まり後にとあるカードに化けるサーチ札。このカードでは「タイプを持つフォロワー」をサーチするカードであるため「八獄」タイプを持つ深淵の大佐、「機械」タイプを持つデッドメタルスターをサーチできる百鬼夜行対応スタッツのニュートラル(百鬼夜行のサーチ対象外カード)という優秀極まりない札という形だったのですが大佐デッドメタルスターの他にトリニティモンスターズをサーチできる札が出てきてしまい交代に繋がったのでした。
真打登場!!万死の否定者
デッドソウルテイカーにこのカードを入れてサーチをするデッキは私の知る限りこのデッキともう一つ(一応Xで見せたことはないはず。私はとあるデッキ研究家のモルモットでありその人に作ってもらった盤面テイカーに入っていた記憶がある。あいつがトリモン見つけてたらもう2ヶ月早く(絶望環境期)トリモンテイカーが世に出来ていたのかもしれないと思うと怖くて仕方がない…原初の3人もすごいですが僕の飼い主も凄い…アイツ曰くテイカーは殲滅対象らしく最近は進化共鳴ネメシスでランクマを奔走中)でテイカーに余計なネクロフォロワーが入ると百鬼夜行のサーチがブレたりテイカー展開時盤面がロックされてしまったりとあまり研究がされておらずまだテイカーの真価が明かされていなかったのかなぁと今になって考えています。
効果としては墓場の枚数が4枚の時手札のネクロフォロワーを融合することでラストワードを持つフォロワーをランダムに山札から手札に加えられるもので、なぜか「偶然たまたま」デッドメタルスターと深淵の大佐とトリニティモンスターズはラストワードを持っており他のデッキのパーツにラストワードが無く手札に加えられるカードが「なんとビックリ偶然たまたま100%コンボパーツが拾える」という事象が発生したためフレイアを凌いで採用に至ったという訳です。更には環境のテイカーメタとして用いられていた「エルタ」に対して”進化“時の効果(エルタに邪魔させない)で4点除去且つ2点回復も出来て延命しつつEPを使わずに進化を稼ぎメタクリをも焼きながらゲームが出来るサーチ札と至れり尽くせりのカードだったと言えます。
2.葬送札の変遷
2コスト2枚墓地肥やし(死を知るはデュエマに採用されるなら闇単色2マナのツインパクトカードなのでこれだけで2枚クリーチャーが墓地に置かれるため5000GTとかDOOMとかがバケモンになっちゃう気がする。エマタイの方が強い…?知りませんね)2ドローとデュエルマスターでこのカード使えたら墓地ソースが壊れそうなカードですが、このデッキに於いては2コストというコストの重さのせいで噛み合いが悪く少しずつ採用枚数が減り最終的には3枚から1枚ないし不採用まで減ってしまったカードでもあります。自分は10月最終期で2枚採用という割と遅れたデッキを使っていたかなぁと反省しております。
死を知る者の採用枚数と反比例をするかの如く採用枚数が増えていった葬送カード。元々疾走型テイカーの場合如何に速くデッキを掘ってOTKを取るかが重要視される中で手札が減ってしまうこととドローが1枚しか出来ないことの2点から疾走型テイカーでは採用枚数が減っていたカードでしたがトリモン採用型テイカーに於いては全く逆の考え方となっており、盤面を形成して盤面で戦うことが重要なデッキなので速度を重視することよりもテイカーの展開前に死なないことを重視することの方が大事であるため、このカードの長所である2点回復を買われたことと1コストであるが故の噛み合いの良さ(後4キリエ進化2ブリューミング進化のムーブをした際に1PPしか余らないため2コストの死を知る者では葬送が出来ず次のターン以降に葬送するハメになっていたのがこのカードのおかげで解消したというのも大きかった。従来の疾走型テイカーであれば墓場の枚数が6枚以上あるので霊体の侵入進化というくっつきが見込めた)がこのカードの採用枚数増量の後押しにもなった理由のひとつとも考えられます。もうひとつの葬送カードとも噛み合いが良いためこのカードがトリモン型テイカーの葬送カードとして採用されたのは為る可くして成ったともいえるカードなのかもしれません。
大腕の沙汰
葬送しながら墓地を2枚肥やし融合札を錬成出来る1コストのカードとして採用されたカード。このカードの偉い点は2つあり、一つは融合札として一度葬送したカードを墓地から拾ってこれる点。これによりネクロカードしか融合できないという制約を持つ代わりに完全無欠となる誓約を交わした万死の否定者の運用を手助けするカードとして活躍しました。もう一つの利点として最序盤でテイカーや(対テイカーを除き)ボーンドミネーターを仕方なく葬送してスタートしなくてはならない進行を採る際の事故回避要因としてこのカードが大活躍。他のカードを葬送した際に墓地に落ちたテイカーやボンドを回収出来る(等価交換をしない)錬金術を出来て快適でした。このカード自体の発見はリスト秘匿及び箝口令を敷かれた後のことだったので原初の3人だけで共有される情報を筆者が独自で発見出来たということもあり印象に残っているカードだったので(半ば思い出補正で紹介しております)紹介しました。
ちょっとした箸休めに採用が分かれたカードについて紹介します。
1コスト葬送の枚数が増えて1ターンに2回葬送をするということが頻発したためにアグロの受け札兼融合札として2枚分デッキを圧縮しながらデッキを回せることもあり強いカードであったのは間違いないです。採用が分かれた理由に挙げられる点としては直接召喚というものの欠陥である素引きがとても弱いのに素引きをしてしまい実質的に1枚分の手札ロスを起こしてしまう点。デッキの都合上葬送して手札を進める事が出来ず融合する他ないため少し動きが難しくなるまたは窮屈になるという点。百鬼夜行で当たる可能性があり、百鬼夜行の当たりが相対的に減ってしまう点。この3点が挙げられます。これによりプレイング自体の大きな転換を必要とするためこのデッキ自体の開発が環境最終期且つ情報高い秘匿性の環境であった為に少し敬遠されていたようにも思われますがもう少し時間があればこの型も開拓が進んでいたのかもしれません。
3.進化フォロワーの変遷
箸休めも終わり最終章の最後までやってまいりました。最後は進化フォロワー及びニュートラルフォロワーに関しての話です。(進化フォロワーの話とニュートラルフォロワーの話を分けようかなぁとも考えましたが被る箇所が多く分けるほどでもないのでまとめて書きます)ニュートラルフォロワーに関しては従来の疾走型テイカーと似たような採用のカードが多く共通の確定枠については軽めに話そうかなぁと思います。
ビィブリューミング
いつもの進化コンビ。個人的にはコイツらの(せいで)おかげで進化にまつわるあらゆるデッキが強化されて、除去のラインが跳ね上がり「令和のスペック」とも言えるようなインフレを感じました。(狂乱とかの除去ラインを超えながらミッドレンジとしても戦えるのフツーにゲームをぶっ壊してる要因の一つなんじゃないかなぁ)ビィは3枚ブリューミングは2枚。疾走型テイカーならブロッサムソウルもこの枠にいるのですが盤面型に於いてはスケルトンレイダーの餌にしかならないという事がありネクロフォロワーを絞る意味でも不採用。
希望の断片・キリエ
テイカーの頼もしいサーチカード。後4でこのカードを投げれた時点でテイカーは手札に一枚以上あると思った方がいいくらいテイカーへのアクセス率が高い。それもそのはず、1tパス2t2回葬送から万死サーチをした瞬間にテイカー以外のカードが3枚あるケースがボンドのみ。更にはキリエから葬送したいパーツを引けば葬送から融合でニュートラルフォロワーとテイカーしか山札の中に残らないので進化前と進化後2枚サーチの中でほぼテイカーが引けると思ってプレイするのが精神衛生的にいいかなぁと思えますね。(実際テイカー6枚積みとか思いながらプレイ出来るので)1コストで手札を一枚増やしながら相手の盤面に触れて進化カウントも稼げると。ただ一つ欠点を挙げるとするならキリエ自体をキリエから持ってくることもあるという事象だけかも。これが「希望の断片・キリエ」を除くと書いてあれば神のカードだったとか思ったりもします。
霊体の侵入
墓地を6枚消費して自動進化。疾走顔3点。シンプルですけどその3点が大きいというのは今も昔も変わらないやつ。但し万死のサーチコストとして墓地を4枚消費する為中々墓地が6枚になる事が少なく不採用になるリストも少なくないようでした。(筆者はそれでも1コストで進化をEP消費しても良いから稼げるという事象が強いと思っており、顔を詰めてテイカー2枚大佐デドメOTKパターンとかも見れたので使ってました。不採用の理由もわかりますが…)この辺りも原初の3人で採用するか否かが分かれたんだとか…。面白いですよねー。
スマートゴブリン
ニュートラルフォロワー且つ百鬼夜行対応スタッツ1コストという驚異的なコストの軽さ、そこから放たれる盤面を広げることに対する圧力。およそゴブリンとは思えぬ活躍ぶりを見せておりテイカーには自由枠の一環として挙げられるほどの活躍を見せているカード。イラストのほんわかさとは思えぬほどの活躍っぷりは思わず筆者も脱帽しながらデッキ40枚のうち2枚はコイツに用意させることを(半ば盲目的に)してしまいます。俺はこのカード大好きです。真面目な話霊体の侵入と入れ替えの枠として採用されることが増えておりこのカードの価値がようやく表に出た良い機会だったのかなぁと思っております。少し難点なのがフォロワーなのでキリエでサーチをしてしまうこと。これをすると手札で腐ってしまうのでとても悲しいです。(相手のフォロワーが3体以上居れば進化するだけで良かったと思うけどなんで自分のフォロワーがいないことも条件になってるのかなぁ…)
ワンダードリームアリス
盤面型テイカーだからこその採用枠。盤面型は疾走型と異なりテイカーを複数枚使用するということとレンジ自体を長く設定できる(息切れのしにくい)デッキであるからこそ2枚目以降のテイカーのコストを軽くしつつドローを進めて3枚目のテイカーを引っ張ったりブリューミングを引っ張ってテイカーのコストをさらに下げられたり5点疾走としての火力要因となれたりと器用なカードでした。このカードが採用されるに当たって盤面はなるべく出さないようなプレイングを強要されるというのも強い部分です。キリエから釣ってきても悪くないと思えるのもあり強いカードでした。
このようにして出来上がったトリモン型テイカーの参考例はこちら。構築だけ見たい方もいると思いますが最後に持ってきた理由はこういうバックグラウンドを見て欲しいのでここに持ってきました。
トリモン型テイカー改め「「「世紀末テイカー」」」
このデッキのゴールとしてトリニティモンスターズ、デッドメタルスター、深淵の大佐を葬送してテイカーを出しデッドメタルスター大佐9点、デッドメタルスターをソルコンで破壊して使い回して5点デッドメタルスターから出てきたトリニティモンスターズと元々テイカーから出てきたトリニティモンスターズで3点×2即ち、「4+5+5+6=20点」というOTKがあり、その途中で盤面自体で戦うプラン、ビィなどでアグロしつつデドメや大佐で押し切るプランなど多様なプランがあり超越にも安定して受けが出来る最強のデッキとして10月最後の大会のうちベスト4の中で(少なくとも)2人が持ち込むという驚異的な記録を残したのでした。(そのうちの1人が自慢のようでお恥ずかしいですが筆者です。もう一方はこのデッキを作った原初の3人のうちの1人でした)このデッキが最強たる所以がこれで裏付けられたと思います。完成した世紀末テイカーに関してはその後の解説動画で観れると思うのでそちらをご覧いただければ嬉しいです。ご本人様に許可を頂けましたので以下にURLを掲載させていただきます。
※ご本人様にご快諾頂けましたので掲載しております。ヨシハラ様ありがとうございます。
終わりに
以上が10月環境の解説と世紀末テイカーの解説でした。如何だったでしょうか?11月シーズンに入ってから1週間が経った頃になりましたが環境自体が一強ないし二強環境となっておらず様々なデッキが活躍しております。10月とはまた違った毛色の環境が見れるのが楽しみです。このnoteに構築例などのデッキ共有をしてくださった方、世紀末テイカーの解説にご協力してくださった御三方、このnoteに携わってくださった全ての方にこの場を借りて御礼申し上げます。またここまで読んでくださった皆様にも感謝申し上げます。本当にありがとうございました。ではまたどこかでお会いしましょう。(2024.11.7)
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