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経済的に破綻した翌月に子供が生まれた夫婦の話し。(その27)49:51

 この物語は私達夫婦が13年前から今までに経験した実話を基に、登場人物などは架空の設定で書いております。
また内容も一部脚色しておりますので全てが正しく記載されているわけではありません。

 私達夫婦はこの物語を通じてたどり着いた心境をお伝えし、皆様のお役に立てればと考え、二人で相談をしながら書いております。


えっ!?

 母と仕事を終えて「ほっと」していました。
そこへ夫から村下さんが来ると聞いて「えっ!?」となりました。
ご予約のお客様が北野さんだと思って了解したのに、サプライズというより
気持ちが悪いどっきりでも仕掛けられた気分でした。
本音では断りたいでも、ここで断るのはあとあと角が立つ、と話す夫の考えはよく理解できます。
私は揉め事が嫌いですし、日々穏やかにお腹の子供にベストな胎教を与えたいと思ってました。

妻の表情のイメージ

人生はあと出しジャンケンという・・・

 妻の「えっ!?」っという顔を見てこの話は止めだと決めました。
これは”あと出しジャンケン”だと思いました。
とある有名起業家は人生は、あと出しジャンケンだと説いています。
ならば私は、あとあと出しジャンケンで返り討ちだ、村下さんがやってくる5日後までには、もう一度断れるように頭の整理をして待とうと考えました。

 私は週に数回経営者の勉強会に通ってました。
そこでは数人の若手経営者でつるむ仲間がいました。
私が村下さんからオファーを受けたことは仲間達には知られていました。
そしてその中にこの話の流れに興味をもっている者もいました。
どうするのか?
どうなるのか?と聞きたそうない空気は感じていました。

もしも私がこの仲間の車屋さんに相談していれば、この先の展開は大きく変わったと思います。
 ですが私は水君に相談したのです、
なぜか車屋さんには相談しませんでした。
水君は大物と言われている経営者が大好きな性格でした。
今回の鮎の話が私にいった事がとても羨ましいと思っていたようで、
とにかく一口噛みたいと話していたと聞きました。
そんな気持ちの水君に相談をすると、GOサインだと言われます。

 そもそも私自身の気持ちは綱引き状態でした。
止めるとやりたいが、五分五分というより、”49:51”で引っ張りあってました。
秒単位で”2”の差で気持ちが変わっていたのです。

つづく


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