経済的に破綻した翌月に子供が生まれた夫婦の話し。(その10)若い妻に驚き
私はこの時まだ世の中を舐めていました。
そう思っていたのは俺ならできるという何の根拠もない自信のせいでした。
その自信が原因で妻そして妻のお腹の中の子供にとても苦労をかけてしいました。
驚き
村下会長と北野社長は煙草を吸いに正面玄関から外に出て行きました。
二人がいなくなり残された 私とボクサーと鮒男はしばらく黙っています。
私はこの話は断ろうとこの時思っていました。
ですから断り文句を考えていました。
失礼にならない言葉を私のトーク用脳みそが選んでいました。
先にも書きましたが私はこのような台本がないトークが得意。
このぐらいの事を乗り切るのは簡単な事でした。
ボクサーが鮒男に 目配りをしました。
経理が常務に目で合図をすると鮒男は私に話かけてきました。
「どうでしょう?」
私は心のなかで「何がぁ?」と思いつつ顔に笑顔を作りました。
「どう?と言われても」「そのぉー」「私は金川を知りません。」
「ですからイメージが湧きません。」
と断りトークを始めました。
すると鮒男が「私も最近会長につれていってもらったのですが、金川はなかなかいいお店でした。あれをコピーすれば儲かるという会長の言葉は理解できたました。」と言いながら私との間合いを詰めてきました。
するとボクサーが突然「おれも一服したかった」といいクラブハウスからパットパットゴルフのコースへ向かう方のドアの鍵をあけて新鮮な空気を吸ってくるといい外に出ていきました。
鮒男が「一緒に煙草吸います?」と私に質問。
私が煙草も酒も止めたと言い「吸いたければどうぞ」「ここで待ってますよ」とボクサーが出て行った方向に掌を向けて誘導してあげました。
「すみません」といい出ていく鮒男。
会長に指一つで指示されたいた男達はまるで不良中学生のように隠れて煙草を吸いにいきました。
男達の煙草を吸う時間が ここに集まった5人にとってはそれぞれの状況を整えるためのハーフタイムになりました。
村下会長と北野社長、ボクサーと鮒男、それぞれの喫煙場所で、どうやってこの話を優位に進められるかと煙を吐きながら相談をしていと思います。
一方、私は携帯で妻に電話をし簡単に状況を説明「金川って知ってる?」と質問してました。
この頃は今のようにまだサクサク情報を集められるスマホはありません。
DOCOMのiモードで若干の情報が入手できる程度でした。
ですから私は妻に金川を知らべてもらおうと考え「金川って知ってる?」と問いかけました。
すると妻は「あーっなんとなく知ってる」「行った事はない」と返答するので、私より年齢が19歳も若い妊娠中の妻が金川を知っていた事に驚きました。
つづく
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