死神のコーチ2
あれから少し落ち着いて、
とりあえず紙にしたいことを書いてみた。
寝る。
美味しいランチを食べに行く。
・・・思いつかないな・・・。
したいことって全然ないのかな・・・。
「書けた?」
ひゃっ・・・・。
「いつでも側にいるって、言ったよね?」
いや言ってたけど・・・。
突然声をかけられたらびっくりする・・・。
「全然書けてないね。」
私って何にもしたいことなくて、なんとなく生きてるのかな。
そう思うとなんだか悲しくなってきた。
「じゃあ質問。」
「明日から、1か月間お休みをいただきました。
お金の心配もありません。」
「何したい?」
え、急に休み?しかもお金の心配がないってそんなことあるわけ・・・。
「想像して。死ぬって思った時もしたいこと思いついたでしょ?」
「だからね、今回も想像してそんな状況になったら何をしたいか、考えてみて。」
う~ん、平日の休みかぁ・・・。
静かなとこに行きたいから、お寺巡りとかいいかも。
そういえば座禅とか写経とか一回してみたかったんだよね。そこで精進料理を食べて、健康的なものを取り入れるのもいいかもしれない。
・・・着物を着て、お茶をいただくのもいいかも・・・。
でも、めんどうだし・・・。
「こらこら、今は’でも’、とか’めんどう’は横に置いて。したいこと、やりたいことを素直に書くの。」
・・実は御朱印とか集め始めたら他のも集めたくなるから手を出さないでおこう、って制限してたんだよね・・・。
お金の心配がなくて時間があるなら美術館とかもいいかも。
本も読みたいな。
あー・・・先に部屋を綺麗にしたいかな。
私は思いつくまま、やりたいことを書いていった。