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2020.5.6 しんちゃんの映画。
数年前、帰省したときにTVを着けたらたまたまやってて、何の気なしに観てたらめちゃくちゃ良い映画!と思って、これを機に始めから観ることにしました。
この話、アニメなんですけど、結構リアルというか、生々しい怖さがあって好きなんです。
ちなみにキーパーソンとなるキャラがとてもかわいいのも大好きな理由のひとつです。
↓以下、ネタバレあります。
この話のキーパーソン、サキちゃん。
サキちゃんには、科学者のお母さんがいたのですが、研究室で事故が起こり、その時にサキちゃんを庇って亡くなってしまいました。それがサキちゃんのトラウマとなり、必ず悪夢を観るようになります。
その悪夢から娘を救うために、お父さんは町中の人たちの良い夢からエネルギーを吸い尽くして、サキちゃんが悪夢を見なくても良いようにしていくのです。
これが今回の敵サイドなのですが、心からの悪ではないんです。
娘を想うあまり、歪んでしまったその愛情。
でも、サキちゃんはしんちゃん含め、かすかべ防衛隊のみんなと出会うことで変わっていき、その想いはお父さんにも次第に伝わっていきます。
そしてこの話、何がすごいって、最後は悪夢の根源を倒すのかと思いきや違うんです。
ラスボスは、幼い頃の自分。
自分のせいでお母さんが死んだから、あなたは悪い子だ。それを忘れるってことは、お母さんを忘れちゃうってことだから、あなたは一生悪い子のままだ。と今のサキちゃんを責めるのです。
これ、何気にエグくないですか?
そんな過去の自分に責められて負けそうになっていたところにみさえが来て、母の愛情、親とはなんなのかということをサキちゃんに教えてあげるのです。
お母さんはサキちゃんを憎んでなんかいない。ということを知ったサキちゃんは、過去の自分を消さず、受け入れてこれからを生きていくことになります。
ここに感動して、もうわたくしは大号泣です。
そんな脚本を書いたのは、劇団ひとりさん。(監督も携わっているようです)
なんてことをしてくれたんだ!と言わんばかりです。
EDのケツメイシの曲も相まってほんと泣けます。
ちょっと乱文で失礼しましたが、観ていない方は是非観て下さい。
全力で推します。