ハンコで数十万横領された話
今「ハンコ」が何かと話題になっていますね。
私ハンコで数十万横領された事があります。
この話はVtuberになってから話すつもりでしたが、今タイムリーなネタなので今回は内容は簡単に横領をされた話をしていきたいと思います。
以前ある男のもとで仕事を請け負い派遣される形で仕事をしていました。
その男からは決まった日に給与もらう手筈になっていました。
しかしその日になっても男から給与をもらえませんでした。
男は「先方からお金を受け取っていないので給与を支払うことができない」
と言われお金を受け取ることができませんでした。
この時すでにこの男は怪しいと思い始めていたのですが当時は今のように
法律に明るくなく、論破することができませんでした。
ある時、出向いた現場でそこの現場責任者から自分はある派遣会社から派遣された
スタッフだったという事実がわかりました。
つまり私を雇っていた男は会社など経営していなく、私の名前を使い、
勝手に派遣会社の登録をして、勝手に仕事を決めて適当に私に現場を伝えるだけ
だったのです。今の時代派遣会社に登録しに行かなくてもスマホかパソコン一つで
派遣登録ができる時代です。派遣会社はスタッフの顔を知らなくてもいいのです。
そして給与の受け渡しは振り込みが主流ですが、その男は手渡し希望で派遣会社に
給与を取りに行って私の給与を横領していたのです。
ここで読者の方は疑問に思うでしょう。
なぜ男は私の給料を横領できたのか?
それは今回冒頭でできた「ハンコ」が関わっているのです。
その派遣会社で直接給与を受け取るには、「身分証明証」が必要になってきます。
しかし男は当然私の身分証明証なんて用意できません。
そこで男はある裏ワザをつかいました。
その派遣会社は「委任状」を持ってくれば、他人に給与を渡せる制度があるのです。
男は派遣会社に用意された「委任状」の書類に私の名前、住所、100均で
買えるような認印だけで「委任状」を偽造し、私の給与を横領したのです。
これにより、私には1円もお金は入らず、男は姿を消しました。
当時私は法律に詳しくなかったので泣き寝入りするしかなかったのですが、
実はこれ私にも対応できたんですよね・・・
本来給与は委任状で受け取るには「やむを得ない理由」があり、かつ「身内」で
あることが前提で給与が受け取れる仕組みだそうです。
つまり法律上では派遣会社の制度はガバガバ!
また、派遣会社が男に私の分の給与を払ったとしても私にはお金が来ていないので、
私は派遣会社に給与を請求することができることが後にわかりました。
それでは派遣会社が2重に払って派遣会社が損するだけだと思いますが、法律上では
私が男に詐欺にあったのではなく、派遣会社が男に詐欺にあったという形だそうです。派遣会社はそんな面倒なこと私のために被害届を出すこともなく、私に給与
を支払うこともなく時は過ぎていってしまいました。
私はこの法律の仕組みが分かったのが請求権の2年をすぎてからで時効になり、
警察に行っても詐欺の被害者と認定されず被害届も受理されず泣き寝入りになりました。
どこでも手に入る100均の認印で書類を偽造されて数十万を損するハンコ至上主義
なんて私はいらない。