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【新時代のキャリアデザイン】「GO OUT 飛び出す人だけ成功する時代」

最近、ときどき「キャリア」を考える講師を依頼されることになり、「キャリア」を考えるための読書を励行中。その読書体験をときどきシェアします。第1回目。

「シェアワーカー」「副業」「複業」「パラレルキャリア」の違い


実は、人生という視点で見ると、「シェアワーカー」「副業・複業」も「パラレルキャリア」も同じ意味だと思ってます。私は最近、副業が解禁されましたが、それまで17年間あまりパラレルキャリアとして映像や地域活性化に取り組んできました。ついでに子育ても加わって、人生・キャリアに悩むことも多々あり、参考になった本のご紹介です。すでに飛び出している方、副業禁止の方にもぜひ読んでほしいです。

人生100年時代、「飛び出す人」を目指そう


リンダ・グラットン著『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』の中で、「100年ライフ」のための準備として、これからの時代何が変わるのか、という14個の項目がこちらです。

  1. 70代、さらには80代まで働く

  2. 新しい職種とスキルが登場する

  3. お金の問題が全てではない

  4. 人生はマルチステージ化する

  5. 変化が当たり前になる

  6. 人生の新しいステージが現れる

  7. レクリエーションから、リ・クリエーションへ

  8. 「一斉行進」が終わる

  9. 選択肢を持っておくことの価値が増す

  10. 若々しく生きる

  11. 家庭と仕事の関係が変わる(家庭でパートナーと両方が仕事を持つ)

  12. 実験が活発になる

  13. 人事制度をめぐる戦いが始まる

  14. 政府が取り組むべき課題

これを見ると、これまでの常識が通用しなくなり、これまでうまく行っていたことがうまくいかなくなると言うことでしょう。そして、いま何歳であろうと、新しい行動に踏み出し、長寿社会に適応できるようになる必要があるのです。
「多くの人が自分にとって真に大切なものを探索するようになり、一人ひとりの個性と多様性が奨励され、称賛されるようになる。こうして、人々は多様な生き方と働き方を選べるようになり、それが100年ライフの果実を産む」のだと著者であるグラットンとスコットン両教授は最後にこのように主張しています。

教育→仕事→引退の常識が変わる

この本「GO OUT」の中の考え方は、経営者に話題の本である『両利きの経営』を人生設計に置き換えた物が原型となっています。つまりは、「知の探索」(知識やスキルを広げようとすること)と「知の深化」(既存事業を発展させるために、技術を掘り下げること)という2つの軸て人生を考えるというものです。これまで人生は「教育→仕事→引退」のワンステージでした。これからは、マルチステージで生きる時代です。そのために単一の価値だけでは通用しなくなってきます。ゴーアウトとは、今までの環境(コンフォートゾーン)から出て、新たな世界を覗くことです。今までの世界で専門性の深化に頼るばかりでなく、探索で新たな領域に踏み出していくことで、新たな「出会い」と新たな「結合」によって新しい「何か」を生み出すことが目的です。

GO OUTして探索すれば、確実に今とは違う世界が見える

ゴーアウトとは、社内で経理、営業、マーケティング、広報、人事とさまざまな部署をローテーションすることではありません。結局、それではコンフォートゾーンという自分の領域内から出られていないのです。今は副業や兼業なども徐々に許されてきているので、他の分野に足を踏み入れるて、とらわれている「常識」から自由になる必要があります。日本企業でイノベーションが生まれにくいのは、エリートと呼ばれる人たちは「探索」が不十分であり、オタクは「深化」を掘り下げるだけ掘り下げているけれど、狭いコミュニティに留まっているからです。

「遊び」も「仕事」のスタンスで両立していく

一番大事なのは、「遊び」も「仕事」というスタンスをとることです。私は長年、制作費を使い、自分はボランティアという立場で150本もの映像や映画制作をしてきました。最初からプロ意識があったわけではありませんが、仕事のようにやってきました。よく上司に「銀行員」なのか「映画監督」なのかどっちなんだ!と詰め寄られたこともありますが、映像制作が遊びかと言われると、遊びではありません。どんどん内容も高度になるため、毎日勉強していました。映像制作を通じて新商品開発の声もかかり、経営を学ぶために大学院(MBA)にも通い始めました。現在、複業集団の集まる「ワークデザインラボ」のメンバーになり、全国の地域創生事業を学ぼうとしています。やったことがなかったけれど、「やってみたいこと」「好きなこと」に足を踏み出すたびに世界や見えるものが広がっていったことを実感しています。

遅いも早いもない。時間をかけて世界を広げていく

キャリアの話に戻りますが、仕事の「キャリア」だけを軸に人生プランを考えがちでですが、「これからはキャリアを仕事に限定せず、人生まるごとキャリアとして考えた方がよい」と筆者は言ってます。
最初から収益目当てで行くと振り幅が狭くなってしまうのではないかと思ってます。ボランティアでもなんでも、まず踏み出すことが重要です。
そう、そこでぜひ「シェアワーカー」初めてみませんか?今は専業主婦で仕事もしていないという方も専業主婦と好きな仕事を両立できる方法があればやってみたいのではないでしょうか。

シェアエコ四国の「四国わかちあいネットワーク」では、そのような個人の方の活動も応援したいと思ってます。ぜひメルマガ会員から始めてみてはいかがでしょうか。

四国以外の方も歓迎!「四国わかちあいネットワーク」
https://sharing-economy.jp/ja/shikoku_wakachiai_network

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