HALO PMS 「たると☆マギカ」編
設定
原作と史実
『たると☆マギカ』の世界における百年戦争は、その背景に十字軍や教会の分裂が背景にある。
当時の政体や騎士団などの組織の多くは、十字軍や教会分裂といった事件に起因して組織されている。
登場人物のバックグラウンドには、百年戦争の直前に合ったフス戦争やそれ以前の宗教的な混乱(教会大分裂)さらにそのきっかけになったヨーロッパ各国の成立過程、十字軍遠征などと切っても切り離せない。
こうした史実の歴史をある程度理解する必要があり、これを理解することで幹部候補生の受験勉強への応用も可能である。
史実におけるヨーロッパの民族分布を決定づけた民族大移動を惑星への移民に重ね合わせてみるのも良い。
本作の設定・地理など
登場する組織は国などは主に自治州であり「国家」を自称しているが自治体に過ぎない。しかし、惑星全体と統括するN4統合政府とは実質独立している。
騎士団や軍隊は市民軍などの民兵部隊。設立にあたって企業や地元の政治家などが後援者となり志願兵を募って組織されている。
組織
自治政府・政治体
スミヴィミュンデ自治共和国
公用語はドイツ語。立法と行政を兼ねる「議会」によって統治され、議長はそのまま首長を兼ねている。西方自治区の中でも最大の人口と領域、そして規模を誇る自治州でありN4中央政府でもその影響力を無視できない。公用語はドイツ語だが、中欧から東欧系の市民が多数住んでおり、議長とその細君であるバルバラはハンガリー系である。
現議長はジギムント。
軍・民兵
ドラゴン騎士団
本作では、民兵組織由来の準軍事組織。ドイツ語表記は”Drachen-orden”(”Drache”で「竜騎士」”n”が付いて複数形、”orden”は「結社」、「教団」を意味する)。
編成上は「連隊」で指揮官は大佐が任命されている。
指揮官は元黒騎士連隊所属のヴィルヒム・グロスマイスター大佐。
登場人物
ジギムント
スミヴィミュンデ自治共和国最高議長。
西方自治区の中央一帯を統治している自治州の中でも最大の勢力範囲を誇る政体のトップ。
地方政治組織における有力者で、エリザの義理の父でもある。
ハンガリー系。
元ネタ
神聖ローマ帝国の皇帝。にしてハンガリー国王。フス戦争の発端となるフスの処刑や教皇マルティネスの任命、など多くの戦乱の発端となった。人物
バルバラ・ツェリスカ
ジギムント議長の細君=ファースト・レディ。エリザの実母。
男癖が悪く、毎回マスコミを騒がせゴシップのネタになっているが、かなり美人でありSNSでも話題になっている。
元ネタ
原作=史実の人物はハンガリー王国の王妃。
>この時代、ハンガリーはどんな状態だったのか?何故バルバラはジギムントに嫁いだ?
ヴィルヘルム・グロスマイスター
ドラゴン騎士団連隊長。元ネタは「乙女戦争」に登場した、ドイツ騎士団のヴィルヘルム。
身長はアーマーを装着したB-006 と同等で、居丈高だが精悍な顔立ちの青年。
真偽は不明ながら、先祖はかつてのドイツ騎士団に居たとのこと。家系を誇りにしており、先祖の名に恥じない振る舞いをしようと心がけており、騎士道精神に基づく公正さにあふれた青年。
元は別の部隊〈黒騎士〉連隊の中隊長だった。
現在の連隊長の地位は、たまたま黒騎士連隊を訪れていたバルバラが彼を気に入ったことから任命された。
その経緯故に、周囲からはいい顔をされないこともあるが見掛け倒しの人間ではなく、上記の性格に加えて軍人としての才覚は本物、自信も常に鍛錬を怠らず強靭な肉体と個人戦闘力を持つ。
モデルはもう一人いて、佐藤大輔の小説「ヒュッケバイン‐鏖殺の凶鳥‐」に登場した国防軍降下猟兵(本来は武装親衛隊に与えられる称号だが、ヘルマン・ゲーリングを助けた功績で国防軍でありながら名乗ることを許された)部隊少佐から。
(本編での動き)
連隊長として、部隊に加わっているエリザを気にかけている。
スーパーソルジャーであるスパルタンについても聞き及んでおり、B-006を「君のような部下が欲しいものだ」と称賛しているが、彼自身必要以上の会話をしないため、肩透かしを食らうことが多い。
ペリカンでネオ・オルレアンに向かおうとするも、バンシーに襲撃され不時着。立ち往生していたB-006を偶然発見。
そのまま連隊本部に連れ帰り、コヴナントの襲来したオルレアンへの救援のため連隊を率いてエリザとB-006とともに進撃する。
プロット
プロローグ
すなお――両親を人質に取られている関係上、かなり無茶な命令を実行させられている。
わざとコヴナント軍につかまり、尋問の末欺瞞情報を流す役目を追わされた。
「バルカミィ提督、例の魔女の一人を捕らえました!」
「何と!真か!?」
「これより尋問し、情報を吐かせようかと」
「出来るのか?」
「お任せください!自分にはチャック・ロック卿から学んだテクニックがあります。どんな秘密も白状させて見せます」
「分かった。簡単に殺すなよ」
すなお は拷問を受けたがソウルジェムを調整して痛覚を消したのでそれほど痛くなかった。代わりにある程度痛めつけられてから、拷問に屈した振りをして命乞いの演技の後にN4西方自治区にあるUNSCの重要研究施設について教えた。
そのエリートは すなお を処刑せず、まだ情報を吐かせようとしたが神子柴の密命を受けた雫がゲートを開き、救出部隊を展開。すなお の魔力反応を頼りにゲートアウトし、展開した彼女たちは すなお を救出すると暴れまわり、置き土産とばかりに時限爆弾を残して撤退。艦に損傷を与えて引き上げた。
一方、巡礼艦隊は すなお から与えられた情報を欺瞞情報とは疑わず、彼女が教えた施設をUNSCの秘密兵器研究施設と確信、捕虜の救出に来たことが信ぴょう性を増していることや他の魔女(=魔法少女)たちが西部自治区に集結しているのを確認したことから自白を真実と見て部隊の集結を始めた。