オムニバス版「ティゲンホーフ防衛戦」
(参戦作品)
幼女戦記
ハイスクールD×D
銀魂
ヨルムンガンド
緋弾のアリア
ブラック・ブレット
あらすじ
超常現象により様々な世界と繋がったことで混沌が日常となったもう一つの東京。
20世紀のテクノロジーと魔術が共存する〈統一暦〉世界。
東京と繋がる超空間ゲートが開いた新興の大国〈帝国〉ライヒ は周辺国を相手にした世界規模の戦争を続けていた。
長引く戦争の中で帝国 ライヒ は東京を通じて不足する物資を西暦世界や他の世界より調達していた。その中には帝国をはじめ統一歴世界の水準から見れば先進的な異世界製の兵器も多数あった。
帝国と地球の世界的運送企業”HCLI”の武器取引に関心を持った東京新聞の記者数名とフリージャーナリストの古村崎 哲朗がそれを取材するために、統一歴世界へと足を踏み入れることになる。
新聞社及び出版社は彼らを護衛するために、数年前の異世界との結合以来その存在が明らかになった魔の者たちや異なる歴史を歩んだ日本からボディガードになりえる人材を選び警護を依頼した。
国民の銃器所持が認められた日本より神奈川武装探偵高校2年生のキンジ、アリア、理子、レキ。同1年生のあかり、ライカ、佐々木志乃、ライカのアミカ麒麟。
未知のウィルスにより変異した生命体〈ガストレア〉の脅威にさらされた世界のもう一つの東京、通称〈東京エリア〉より〈民警〉の里見蓮太郎とイニシエーターの藍原延珠。
宇宙人により開国されたもう一つの日本の江戸より、万事屋銀ちゃんの3人組。
そして、駒王学園オカルト研究部の一行。
記者団と共に世界と世界を繋ぐ超空間ゲートをくぐった一同は帝国軍当局より、東部の街〈ティゲンホーフ〉へ案内される。
東部はダキア公国の侵攻以降、平穏そのものなので帝国 ライヒ 側にとっても都合がいいと考えられ、彼らの取材目的が帝国とHCLI社による武器取引と知ると「ちょうどHCLIのエージェントが現地司令部の兵站幕僚と受け取り確認をしてますよ」と親切に教えてくれた。(帝国側は非難の対象になっているとは考えてなかった模様。)
帝国軍当局が手配した列車に乗り一同はティゲンホーフ市へと向かった。
この世界の陸上輸送の要である鉄道の路線分岐点
本編
一人の帝国兵が近づいてきた
「使え!”ゲブラオホ”」
そう言って、その兵器はキンジにドイツ製のカラシニコフを渡してきた。おそらくHCLIが持ち込んだものだ。
「え!」
突然のことに、渡されたカラシニコフ”MPi"を抱えて戸惑うキンジ。すかさずアリアが通訳した。
「『これを使えっ』って言ってるわ」
「え、でも.....」
猶も帝国兵は早口でまくし立てた。アリアが同時通訳する。
「『そんな銃”ピストーレ”じゃ大軍相手に戦えない。使うと良い、気にするな、兵站部へは既に話は通してある』ですって」