コンマギ Pixiv公開版
〈下書き/プロット―
時系列アニメ第2話〉
神浜中央署での取り調べと厳重注意をうえたいろは、その時、取り調べでデータベースにアクセスしたところ、申告されているはずの彼女の願いが記録から消去されているのが確認された。ハッキングの形跡なし。別の力で書き換えられたと考えられ、市警察特捜は彼女をマークした。
やちよ、そして小さなキュゥべぇとであったことで、その時、空白になり忘れていた自分の願いを思い出した。
後日、彼女は再び上浜にやって来た。今回は事前に申告した上で街を訪れたので情報が市警察に回っていた。その様子は全国の駅に設置された魔法少女の実に対応した顔認証システムに引っかかった。
特捜隊は いろは への尾行を開始。彼女が市バスに乗ったのを見て覆面パトカーで追跡をかけるが、突然バスは進路を変えたかと思うと路地裏に入ってしまった。
まさか、と思い追いかけるとバスは停車し乗客はいなかった。
状況から判断して魔女の結界に引きずり込まれたとみるのが妥当だった。捜査員は市警察の本部に連絡し、付近の魔法少女に魔女の存在を知らせるメールが入った。
しばらくして、乗客と いろは は生還した。メールが送信される前に魔女を追って結界内にいた1人の魔法少女に加えて後から合流した二人――水波レナと十咎ももこ が救援に入ったらしい。
結界から出た いろは のiPhoneに遅れてメールが入り、いろは は状況を理解した。
一方、救出された乗客たちは駆け付けた救急隊員や機動隊ににより救護を受けていた。その傍ら魔法少女たちは捜査員たちから事情聴取を受けていた。質問に答えていたのはいろはを助けた3人組のリーダー格、十咎ももこだ。
いろは は彼女とは別に、捜査員の冴島から事情聴取を受けていた。
彼から
「君は本当にトラブルに巻き込まれるな……」と皮肉られる。
いろは は先日取り調べを受けたことで、彼が苦手になっており気まずさから苦笑いするしかない。
事情聴取が終わり、解放されることが決まった ももこ。「これかどこへ?」と尋ねられ、もここ は捜査員の反応を覗いながら「えっと…..〈調整屋〉へ…..」と答える。
話を聞いていた新人の石島が冴島に尋ねた。
「何ですか?〈調整屋〉って」
「あまり一般には知られていないから知らないのも無理ないな。簡単に言えば、ソウルジェムに干渉して、持ち主に魔法を強化したり衣装などを改良してくれる魔法が使える少女たちのことだ。ソウルジェムに生命維持を委ねているといっても過言ではない魔法少女にとっては医者の代わりにもなる」
「私が以前いたあすなろ市にも大勢魔法少女がいましたが、そんな固有魔法は……」
「魔法少女が大量にいれば、能力や属性が重なるものも少なくない。調整自体は同じ固有魔法を持っている者もいるんだが、その中でもかなりユニークだ。神浜や東京みたいに人口密集率の高い都市にしかいない」
〈魔力〉や〈魔法〉のメカニズムを科学的なアプローチで解明しようとした動きはいまだにあるものの、未だに成功したという前例はない。
「元々、戦闘には不向きだが、その能力自体は貴重だから、ほかの魔法少女から重宝されている。もちろん、認可を受けた商売じゃないから、見ようによっちゃ違法だがな」
石島は ももこ の態度に合点がいった。
「もっとも、魔法少女の生存権や魔法で起こせることは現象面でしか把握できないし、魔法の調整やその結果なんて法的に立証できない故の法整備の遅れもあって見逃されてるけどな。今でもただの占いやおまじない程度の扱いだよ」
「あのー、スミマセン」
ももこ が声をかけて来た。
「どうした?」
ももこ は いろは を指さして尋ねた
「あの娘(いろは)も連れて行っていいですか?」
冴島は石島と顔を見合わすと、提案した。
「その娘(こ)は初めて行くところだろう?不安になるだろうから、私も付いていこう」
(下書き)
「お久しぶりです。里見教授」
「やあ、よく来たね冴島君」
「相変わらずの隠居暮らしですか。あなたほどの方であれば、まだ社会の第一線で活躍できるでしょうに、貴方の実績や今の情勢を鑑(かんが)みればなおさらです」
「僕の実績か……」
教授はしばし遠くを見るような目になると
「僕は、自分のやったことを後悔しているよ。僕が彼女たちの存在を世に伝えたばかりに彼女らを更なる苦難の道に追い込んでしまった…….そんな私に何の用だい?」
「心苦しい限りですが、単刀直入に申し上げます。この町でかつて教授が危惧されていた事態が現実になりつつあります。どうか知恵をお貸し下さ」
遠くを見ていた視線を里見教授は冴島に戻した。
「私が危惧していた事態というと、アレかな?」
「はい。魔法少女と、そうでない者との対立です『魔法少女至上主義』がもたらす最悪の事態……」
「私が表舞台を去る前、それを唱えたときは一笑に付されたよ」
「無理もありません。当時は、魔法少女そのものの脅威は軽視されていました。大人が魔法少女の力を悪用するならともかく、彼女ら自身が自発的な暴挙、それも反乱やクーデターじみたことをしでかすとは考えられていませんでした」
「立話もなんだ。上がってくれ、奥で話そう」