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2000年代初頭ごろに日本で生まれたマヌルネコたち~日本のマヌルネコ年代記:1999年~2010年
(※このシリーズはWEBコンテンツや一般向け書籍を基に、執筆時点でわかる範囲で書いています。新たな情報が得られれば、その都度補足していきます)
(※新たにカバー画像を追加しました。マガジンのカバーに登場するマヌルネコ界のビッグマザー、タビーさんの別バージョン写真です。2022年4月、筆者撮影)
【できごと】
1999年4月7日
東山動植物園にて雄のマヌルネコが生まれる。十兵衛と名付けられる。
2001年3月31日
東山動植物園にて雌のマヌルネコが生まれる。のちに上野動物園に移り、ララーと名付けられる。
また、同じ時に雄のマヌルネコも生まれており、マリモと名付けられる。
この時、合計何頭生まれたのかは不詳。
マリモに関しては「日本初の人工哺育で育てられたマヌルネコ」とのこと。
↓は上野動物園に移ってからのララーの動画。(2003年8月撮影。まだ名前が付く前?)
2002年9月22日
東山動植物園の「マヌルネコ夫妻」(十兵衛やララーの両親と思われる)が、「極めて良好な繁殖結果を収めた」ということで日本動物愛護協会から表彰される。
意外と知られていませんが、国内で初めて出産に成功したのは東山動植物園。なのでマヌルの血統管理園でもあります#internationalpallascatday#世界マヌルネコの日#国際マヌルネコの日#マヌルネコ pic.twitter.com/RIA102I0lg
— まにゃもう (@manyamou) April 23, 2019
2004年4月6日
上野動物園にて飼育されているマヌルネコ、雄のバヤル(1998年4月、中国生まれ)、雌のララーとの間に雌雄2頭の子供が生まれる。のちに雄はセバスチャン、雌はシルヴィと名付けられる。
2004年12月24日
セバスチャンとシルヴィが埼玉県こども動物自然公園に移動。
2007年8月上旬もしくは8月20日頃
バヤルとララーの間に1頭の雌の子供が生まれる。のちにペッキーと名付けられる。
2008年5月6日
バヤルとララーの間に1頭の雌の子供が生まれる。のちにタビーと名付けられる。
2009年1月30日
ペッキーが神戸市立王子動物園に移動。
2010年5月4日
バヤルとララーの間に3頭の子供(雄2頭、雌1頭)が生まれる。のちに雄はそれぞれナイマとドロー、雌はユスと名付けられる。
同年5月10日
東山動植物園のマリモ(雄)が死亡。享年9歳。
【筆者のひとこと】
この時期に関しては、マヌルネコ人気がまだそれほどでもなかったからか、情報がそれほど多くないです。
ここに登場する存命のマヌルネコのうち、タビーは現在、埼玉県こども動物自然公園にいます。
(ちなみにタビーは少なくとも最初の子供が生まれる2012年4月までに、上野動物園から埼玉県こども動物自然公園に移動したとみられます。参考資料のところでご紹介している記事『ちょっと変わったネコ、マヌルネコ』によると、2009年3月の時点ではまだ上野にいた模様)
ナイマ、ドロー、ユスは今も上野動物園にいます。
ペッキーの誕生日に関しては、参考資料のところにある東京ズーネットの2007年9月14日付の記事では「8月上旬」となっていますが、一方↓の記事(2010年4月30日付)によると・・・
>2007年に生まれた「ペッキー」は、自力で巣箱から出て来たときにはすでに成長が進んでいたため、誕生日がわかりませんでした。
とのことで、正確にはわかっていない模様。
ペッキーの移動先である王子動物園では「8月20日」と認識されていたようです。
改めて誕生日おめでとう。
— 白虎(びゃっこ) (@BLw7YC9kypEHVOt) August 20, 2018
今日はイーリスの日なんだけど飼育員さんの配慮でペッキーを出してくれました。
ただ11時ぐらいにはイーリスに交代するそうです。#王子動物園 #マヌルネコ #ペッキー pic.twitter.com/v5ziXPy3Sx
2002年に表彰された「マヌルネコ夫妻」のうち、お母さんの方がこの「マヌルママ」だと思われます。
現在の国内のマヌルネコの礎を築きあげた偉大すぎるマヌルママ。
— まにゃもう (@manyamou) April 23, 2019
レフとポリー以外は今、国内にいるマヌルネコは全て彼女の血統です。 2009年東山動植物園にて#internationalpallascatday#世界マヌルネコの日#国際マヌルネコの日#マヌルネコ pic.twitter.com/VKBIfc4A1M
(2022年10月18日追記)
東山動植物園の公式ブログにこんな記事が。もしや、これは「マヌルママ」?なんと15歳以上のご長寿だったんですねえ。合掌。
バヤルさんを紹介するツイートがあったので貼ります。イクメンパパだったんですね!
#あなたのマヌルネコはどこから
— ぴっぴ (@CurledTails) October 26, 2017
2004年上野のバヤル(当時はななしで父ちゃんと呼んでいた)
子供達をあやす良いお父さんでした。 pic.twitter.com/tZpv6jItRx
※この記事の参考資料(本文や『ひとこと』でご紹介した以外のもの)はこちら。
(tamaさんのツイートは十兵衛の生年月日を記入する際に参考にしました。画像をクリックすると生年月日が出ます)
朝から悲しいお知らせ
— tama (@tama080707) June 15, 2013
マヌルネコの十兵衛が、、、
#東山動物園 #マヌルネコ pic.twitter.com/sV03NFwOKO
↓上野動物園(東京ズーネット)の2004年5月15日付の記事。赤ちゃん(のちのセバスチャン、シルヴィ)誕生に関するもの。
同年5月頃?の動画付き記事。
↓同、2007年9月14日付の記事。赤ちゃん(のちのペッキー)の誕生に関するもの。(ここではペッキーは8月上旬生まれとなっています)
↓同、2009年3月6日付の記事。セバスチャン、シルヴィ、ペッキーの移動等に関する記述あり。
「セバスチャンとシルヴィが埼玉県こども動物自然公園に移動」の詳しいソース。
今日、 #埼玉県こども動物自然公園 に #セバスチャン の追悼に行ってきました。
— ニャロメ (@ManulTabitan) May 31, 2017
① #マヌルネコ 舎の扉に張り紙がありました。
②お花を置いて手を合わせました。
(お花は飼育員さんがいらしたので、この後すぐに持って行って貰いました。)
③主のいなくなったまだ新しい日向ぼっこ箱 pic.twitter.com/TN0mzckBFn
こちらの家系図も参考にしました。
プリームラがお母さんになりました。嬉しい、 #マヌルネコ家系zoo のアップデートです。ただ、まだ分からないことが多いです。「皆さん、ありがとうございます」byプリームラ #マヌルネコ pic.twitter.com/AgteevR3gA
— Shigeo (@Polarbear_san) June 13, 2021
(2022年8月27日追記)
東山動物園で誕生したマヌルネコ、「マリモ」についてはこちらのまとめでちょくちょく目にしていたのですが・・・
詳しい生年月日等を確認したので、新たに掲載しました。参考資料はこちら。
(マリモという名前なのでてっきり雌だと思っていたら、雄だった!)
(2022年8月28日追記)
ペッキーの正確な移動日が王子動物園のパネルに記載されていたことを発見したので、修正しました。
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(2024年3月20日追記)
上で紹介しているtogetterまとめの主であるまにゃもう氏が、1999年生まれの十兵衛さんのかわいい写真を投稿しておられたので。
十兵衛のめっちゃ可愛い写真でてきたので、これはUPせざるをえない! #マヌルネコ #東山動植物園 pic.twitter.com/mNx14fPSdT
— まにゃもう (@manyamou) March 20, 2024
そして、こちらは「いかにも十兵衛さん」な写真のようです。
ホントに「十兵衛」なの?
— まにゃもう (@manyamou) March 20, 2024
と思われそうなので証拠写真#マヌルネコ #東山動植物園 pic.twitter.com/AxRxEjL5kk