「式根島おせっかい会議」のnoteを始めます。
式根島おせっかい会議のnoteを始めることにしました。
「式根島おせっかい会議」とは?
「式根島おせっかい会議」は、東京都の伊豆諸島のひとつ、人口500人未満の小さな離島である式根島で動いている小さな活動です。
月に1〜2回、有志で集まって、式根島のことについて語り合ったり、「健康」と「幸せ」について考えたりしています。
このnoteでは、「式根島おせっかい会議」の活動や今後の展開などを(議事録の意味も込めて)書いていきたいと思います。
私たちはこれまで、さまざまな地域でつながり作りをしている事例を参考にさせていただきました。
小さな島で、何をテーマに対話したのか、何を活動の成果としていくのか、地域のかたちづくりのひとつとして、同じような思いを持つ方々の参考になれば良いな、とも思っています。
「式根島おせっかい会議」の始まり
第1回の今回は、「式根島おせっかい会議」が立ち上がるキッカケについて書きたいと思います。
式根島には診療所があります。
2023年に診療所にやってきたドクター(医師は1人しかいないので、自動的に診療所長になる)が、診療所の待合室に「コミュニティナース」の本を置きました。
コミュニティナースと聞くと、「看護師」を想像すると思いますが、コミュニティナースは看護師だけが担う役割ではありません。病気になった人には、専門的な医療知識を持った医師や看護師が治療にあたりますが、コミュニティナースは病気かどうかは関係なく、地域で生活する人を対象に活動します。
地域で生活する人全体が対象なので、まずは人に会わなければなりません。
そのため、人が集まる場を作ってお互いに顔を合わせる機会を作ったり、地域を盛り上げるイベントを作ったり、人と人をつなぐ機会を増やすことが、おのずと活動の重要な柱になります。そこで病気をいち早く察知すれば、医療専門機関につなぐことができます。
このコミュニティナースの活動を紹介する本を読んだ島のおじいさん(79歳)が、「これこそ式根島に必要な活動だ」と確信。「この本に書いてあること、この島でもできないかな」と診療所のドクターに相談しました。
そこで2人で「とにかく島について語る場作りを始めてみよう」と、「第0回 式根島おせっかい会議」をスタートしました。
この時は、ドクターとおじいさんが島の人に声をかけ、7人集まってスタートしました。
ここでどんなことが話し合われたか、ということは、ドクターのnoteをご覧ください。このnoteでも、徐々に発信していきたいと思います。
「コミュニティナース」に共鳴する人たち。
ドクターとおせっかい会議をとりあえず始めてみた島のおじいさんが、持病の診療を受けるために東京に来たとき(式根島も東京都ですが)、東京に住んでいる式根島で同級生だった友だちの娘に「コミュニティナース」の活動について話をしました。
その娘(といっても、ええ年したおばはん)が、今、このnoteを書いています。
偶然、娘はコミュニティナースを知っていました。
コミュニティナースの始まりを支えた企業とのお付き合いがあり、その活動を間近に見てきたのです。
そこで、同じように「コミュニティナースの考え方は、式根島に必要だ」と直感しました。
島のおじいさんから聞いていた式根島の現在を考えて必要だと思ったのは確かなのですが、「式根島だから必要」なのではなく、これからの高齢化社会はどこでも必要な考え方だと思いました。特にさまざまな資源が脆弱な地方にとって、コミュニティナースの考え方は今後不可欠になると思います。
式根島は他の地域と同様、高齢化率が非常に高いです(50%くらい?)。
もちろん、島の医療設備も最低限で、リアル「Dr.コトー診療所」。ドクターや看護師だけに頼らず、自分たちでお互いの健康を見守るコミュニティナースのような活動があると、式根島はもっと安心して暮らせる島になる。
もちろん、今も平和でとても素敵な島だと思います。小さい頃に式根島で過ごしたことを、ずっと自慢して生きてきました。
でも、安心して老いることができる島は、もっと素敵になるな、と思いました。
↓その時の思い
素敵になるお手伝いをしたいと思い、「式根島おせっかい会議」に出るために島に行ったり、オンラインでドクターとあれこれ話したりしています。
もちろん、健康と幸せのための活動はすぐに成果が出るわけではないですし、長い目で見なければならないのですが、だからこそ足取りを残しておく必要があると思っています。
少しずつ前に進んでいる記録になりますように。