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愛育病院出産レポ(地獄の授乳合宿編)
https://note.com/shikibum/n/nced9279ecddc の続き。
出産後3時間強で早くも始まった母子同室についての記憶。
子供を生む前は「粉ミルクでも育つけど、母乳がどんなものか試してみるか〜」と思っていたため、軽率に「できるだけ母乳育児を試してみたいので母子同室で〜」と回答してしまう。ここから地獄の授乳合宿4泊5日が始まる(眠れないので実質0泊5日)
コロナ禍で面会がないこともあり、病棟内は日中も産婦だけ。皆、満身創痍の身体でヨロヨロとすっぴんパジャマ着圧ソックスで赤子とともに生活し、合宿の雰囲気があった。
前提
大部屋
個室料金が高いので、とりあえず大部屋スタート
自然陣痛無痛分娩
安産
翌日から病棟を無駄にぐるぐる歩いて散歩するくらいには身体が大丈夫だった
Not貧血
出血量は700mlとやや多めだったが、出産直後の血液検査で貧血ではなかった&毎日売店で鉄分ドリンクを買って飲んでいた
産褥入院中の日々
出産0日目
23時を過ぎてからの出産だったので、LDRで終了。
出産1日目
出産3時間強にして母子同室開始。新生児の入ったコットがあると大部屋はなかなかタイト。
この日は7回、合計2時間ほど乳を吸わす。
5時頃、ウトウトしていたが、同室の人(本人と赤ちゃん不在)の携帯のアラームのJ-POPが爆音で10分ほど鳴り続ける。大部屋無理かも?と思う。
無痛分娩だったため、朝方に尿が出るかチェックでいきなり看護師さんに見守られながら排尿、人生初の衝撃だが出産ハイで何となくやり過ごす、うまく出たので褒めてもらえる。
生理2日目以上に悪露が出るが、赤ちゃんのお世話は止まらない。出ない乳を吸わせる。
14時頃赤ちゃんを預けてシャワー浴、前日の入浴から24時間経たない内に入れたのでかなり爆速。今後14時頃に入浴する。
出産2日目
出産ハイも切れて産後ハイだが、少し眠い。
血液検査と各種書類のやり取り、1時間ほどの退院指導。
赤ちゃんは初ミルク、5ml、20mlの2回。この日は6回合計2時間ほど乳を吸わす。
愛育病院の母乳指導はスパルタで夜預かってくれないという意見も目にしたが、希望を言えば預かってくれた。連続して寝たい、泣いたら起こしてください等の自分の希望を伝える心が大事かもしれない。
夜間の間は授乳時以外は新生児室に預けていたので、その間に赤ちゃんの検温や黄疸チェック、体重測定をしてもらえていた。
出産3日目
産後ハイ継続。
この日は9回合計3時間ほど乳を吸わす。2回分計測しており合計35ml。
沐浴指導あり、30分前までには授乳を終える&空腹ではない状態になるようにコントロール。
正直1回の沐浴指導では全然わからないまま終わる。両親学級でも新型コロナウィルス対応で沐浴指導はほぼなく不安だったため、産後ケアで2回補習。3回もすると落ち着いて受けられたので、洗う際に念入りにしたほうがいいポイントもわかってよかった。
出産4日目
産後ハイ継続だが、疲れてきた。
この日は8回合計3.5時間ほど乳を吸わす。1回分計測しており50ml。
退院診察があり1時間ほど別に赤ちゃんを預ける。
翌日の退院があるので荷物の整理。
出産5日目(退院日)
深夜の間にK2シロップ2回目。産科病棟の時間感覚すごい。
朝に先天性代謝異常検査、終了後赤ちゃんの退院診察。
本来午前中でバタバタと退院だが、引き続き産後ケア入院に入ったため病室移動。
眠れなさすぎて笑える
1日のうち一定時間以上立っている時間が20時間以上(Apple Watchで取得しているアクティビティのスタンドが20時間、通常12時間あると褒めてくれる)
まとまった睡眠がとれなさすぎて睡眠アプリが睡眠していないことになっている
ノイズキャンセリングイヤホン、耳栓、アイマスクを駆使しよう
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22日が出産日、Apple Watchの計測から26日は寝ていないことになっている…
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産褥入院期間中は20時間を記録…
物心がついてから初めて入院したが、入院生活って案外忙しい。3時間おきの赤ちゃんのお世話に加えて、入院生活縛りがあるため、まとまった時間眠るのが難しかった。
6時起床、洗顔等身支度、7時半朝食、9時回診、12時昼食、14時入浴(これはシャワー室の空きを見て自由に決められる)、18時夕食、21時消灯。
これに追加で沐浴指導や退院指導、退院のための診察、赤ちゃんのお世話が入ってくる。何度冷めた食事をとったことか。
大部屋のメリット/デメリット
メリット
最大のメリット、個室料金がかからない!
出産時の愛育病院の個室料金は1日35,000円。5日で175,000円…
大部屋の場合、トイレに行くたびに赤ちゃんを新生児室に預けに行かなくてはならないので、非常に面倒だけれど、運動になる&トイレついでに赤ちゃんを預けて売店に行ったり休んだりできるという利点もあった。
愛育病院は新生児室と授乳室が隣り合っているため、よく新生児室に子供を預けるついでに授乳室で授乳をしていた。授乳室には深夜でも大体誰かいるので大分孤独感が薄れた、担当の助産師さん以外にも居合わせた助産師さんに授乳を見てもらったり、他の人が受けている指導を聞いたり出来たので、色々な意見を聞けてよかったと思う。
産後ケア入院で個室も使ったが、個室ではナースコールをすれば都度授乳を見てもらったりミルクをもらったりできる。都度呼ぶのが心苦しく思うタイプ&初産の場合、泣く赤ちゃんと痛む身体、出ない乳を抱えずーっと個室に籠もりきりになりそうで、精神衛生上よろしくないかもと思った。
デメリット
騒音、逃れられない騒音。しかもコロナ対策で大部屋のドアが開放されているため1日中新生児室からの元気な声が聞こえてきていた。
4人部屋で最大3人までしか使用しなかったが、それでも昼夜を問わず同室の人の入院や診察があるので耳栓等を使っても起きてしまうことがあった。たまたま同室の人がわりと頻繁にチェックが必要な症状があるらしく、3-4時間に1回は診察聞き取りがあった…
同室の赤ちゃんの泣き声で自分の赤ちゃんが泣き出す、という話もよく聞くが、これは繊細なタイプの赤ちゃん以外は大丈夫かな〜と感じた。新生児室では元気に泣いている赤ちゃんの隣でもみんなスヤスヤ寝ているので、大部屋だからどうということはなさそう、泣くときは泣く。
トイレの度に赤ちゃんを預けるので移動が多くなる。運動になるが、身体が辛い場合はオススメできない。帝王切開だったり、お産が重い場合は身体を休めるのが第一なので個室がいいと思った。
また時節柄、病棟・病室での面会は一律禁止となっていたが、病室での面会が可能な場合は面会者との会話がうるさそうなので、より個室のメリットが大きくなると思う。