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音をもう一度考える~音のアーキテクチャ展に行ってきた。~

お久しぶりで御座います。私事ではありますが、先日から東京徘徊をしており、以前から気になっていた展示であるAUDIO ARCHITECTURE 音のアーキテクチャ展に行ってきました。


概要

私達が普段何気なく聴いている音楽、音はリズム、メロディー、声など様々な要因え構成される”構造物”、”アーキテクチャ”であると言える。音楽が”構造物”であるという事を、私達は意識して生活していない。この展示では、”音楽=構造物”をテーマに、9人の作家がそれぞれ独自の視点で映像作品を作りあげている。テーマ曲は小山田圭吾(Cornelius)が今回の展示の為に書き下ろした「AUDIO ARCHITECTURE」。展示会ディレクターは中村勇吾である。

↓HP

場所:21-21 DESIGN SIGHT

感想

かなり面白かったです。(←語彙力皆無な感想で御免なさい、、)

1つの楽曲をテーマにしているのに、9人の作家一人一人が全然違う視点から楽曲を捉え、表現している事にとても新鮮さを感じました。

又、展示自体は映像作品と音楽がメインなので、沢山あったわけではないのですが、それぞれの視点で描かれた作品を通して1つの楽曲を何度もループして聴く事で、「AUDIO ARCHITECTURE」という曲自体やテーマである”音楽=構造物”について凄く考えさせられた気がします。

更に、美術館自体や展示形態から新しい美術館の在り方、新しい音楽に聴き方、音楽とメディア(映像)の関係性についても考えさえられました。

にしても、小山田さんの曲カッコよすぎる、、泣

音楽と五感、美術と五感、

私が最近感じてる事なのですが、音楽(聴覚)や美術(視覚)はそれ以外の感覚と凄く関係性があり、それを考えさせるコンテンツが増えた気がします。

例えば、今回の音のアーキテクチャ展の要素から考えると、

音楽=聴覚、映像=視覚、体験=触覚、

等複数の要素が含まれています。

又、近年ではCDの売り上げが減少しているのに対して、音楽フェスは拡大し続ける傾向にあります。音楽フェスの要素を考えると、

音楽=聴覚、アーティストさん達、モニター=視覚、フェスのノリ、ダンス=触覚?、フェスご飯=嗅覚、味覚、

とほぼ全ての五感を体感する事が出来ます。

従って、音楽や芸術はあらゆる五感と関連し、又その様な体験型のコンテンツに注目度が高まっていると言えます。

そしてSNS、

又、これらはメディアと大きく関連していると私は思います。

アーキテクチャ展でもそうでしたが、これらのイベントではSNSにあげる為に写真を撮る人が必ずいます。

面白いもの、綺麗なものをリアルタイムで他人と共有できるSNS。

まさにSNSがイベントの来場者、話題性を拡大しているといってもおかしくありません。

又、ストリーミングサービスやYouTubeの出現によって、音楽の聴き方は大きく変化し、それがフェスの来場者増加に繋がっていると私は思います。

これらのサービスは、わざわざCDショップに行かなくても、話題になってるアーティストや曲を簡単にキャッチできます。又、ストリーミングサービスのAI機能が自分の好みに合うアーティストをおすすめしてくれるので、わざわざ自分で探しに行かなくてよくなりました。

フェスというイベントは、時代の音楽の聴き方によく似ています。いくつかステージがある中から気になるアーティストをピックアップして見に行く。気にいらなかったら、違うステージに遊びに行けたり、ご飯を食べたり、アトラクションや写真撮影を楽しむ事が出来ます。又、アーティストは代表曲をメインで演奏するので、何となく知ってる曲やノリで楽しむ事が出来ます。新しい音楽も発掘できます。

このような理由で、音楽フェスは拡大し続けていると私は考えます。

まさに今、音楽の聴き方、芸術の在り方は過渡期に来ているのかもしれません。


最後に、

今回のアーキテクチャ展で色々考えさせられる事が多くありましたが、この展示は凄く時代の流れに沿っているな、と感じました。時代の流れにうまく沿いながら、作家達がクリエイティビティを発揮し、テーマを主張する。本当に面白かったです。又、グッズもかなり可愛いので、御勧めです。


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