麻糸にこだわる理由(2)この糸、ヤバい、全然ちがう。ずっと触っていたくなる。
今日は前回の麻糸クエストの続きです。天然繊維(特に麻)のアクセサリーにたどり着くまでの変遷をお送りします。
いろんな糸のご紹介
今まで出てきた糸について、写真を撮ってきたのでここに載せておきます。
これが一般的なマクラメアクセサリーで使われているワックスコード。ポリエステル糸がロウ引きされています。
それから、リネンのワックスコード。
これが、リネンで編んだ全作品!名付けてリネン3兄弟!
オマケで、結局ポリエステルだったのでやめた縫い糸はこちら。
(以下前回の日誌から抜粋)
さて、しかしながら、上記のロウ引きリネン糸はややお高かったので...(またもケチ根性か....!いや、これは重要な観点です。)
そんなわけで、自分でロウ引きをする方法や、麻繊維の種類についての調査が開始されたのでした。
麻という植物にも、いろんな種類があるんですね。代表的なものを繊維の特徴別にご紹介。
・「リネン(亜麻)」伝熱性が高く清涼感がある。ヨーロッパで多い。
・「ラミー(苧麻:ちょま)」固め、シャリ感あり。アジアで多用。
・「ヘンプ(大麻)」日本で一番使われてきた麻。リネンやラミーより清涼感がありシャリ感がある。読み方は?おおあさ。え、ヤク的なタイマとおおあさってなにが違うの?そのあたりはまた別途特集を組めたらと思いますm(_ _)m
(ちなみに以前から使っていた「精麻」という言葉はヘンプ(大麻)の繊維のこと。白米→精米、みたいな。ややこし〜!)
リネンとラミーは糸としてよく見かけるものの、ヘンプは「紐(太い)」しか見当たらず。
諦めかけたものの、小さなネットショップで細いヘンプ糸を発見!こちらです。
Micu曰く「触った瞬間、やばい!ってなった!これは、すごい。ずっと触っていたくなる。」
たしかになにやら... 軽くて、きれいで、繊細な感じ。「精妙」という、滅多に使わなくなる表現を使いたくなるような。
さて、この糸をmicuが自分でロウ引きしてみた糸がこちら。
その自家製ロウ引き糸で編んだ作品が、おなじみの左のものと、右はフローライトを包んだもの。(左のタッセルはヘンプ、右はシルク)
おおお...!なんていうか、清い!パワフル!石も映えてる。これぞ古代のジュエリー!と言いたくなるくらいの威力を感じました。
以下は、同じくらいの大きさの石と同じ生成(染めていない)糸どうし。左がリネン、右がヘンプ。
リネンの網目。
ヘンプの網目。
リネンも十分良い感じ。
この糸の作られ方のせいか、ヘンプの方がガタガタしていて、それが味になっていてさらに良いような...。ロウが濃いめに引かれているのも良き。
じゃあ、糸、このヘンプってことで十分いいんじゃないか? と思いきや....
Micu「ヘンプからパワーを感じるからこそ、この糸がどうやってできてるのかまで知りたくなってきた。自分の理想の糸を、買うんじゃなくて作れるようになれたら最強だよね。」
ということで、さらにこだわっていくことに。
さらにヘンプについて調査を進めました。
そこで分かったことは.....
日本でヘンプを育てている人はなんと10人以下!
栽培には特殊な資格が必要らしい。フツーの書類提出をすればいい、と思いきや、一般人(?)がポンと提出したところで跳ね返されるとか...?
合法的にヘンプ栽培が行われている栃木県では、違法ヘンプ栽培を捕まえるべく必死であるということ。
日本ではずーっと麻にお世話になってきたんですが、今は麻を取り締まる動きがすごいんですよね。(そのあたりまた別途...)
ともかく、日本では絶滅寸前の麻農家が頑張ってるよ!ってこと。中国からでも輸送コストや環境への影響はあるし、せっかくならばその絶滅危惧種を使わせていただこうじゃないか!!という気持ちになりました。
思い立ったら吉日、ネットで注文♪
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本日届きました!!長い!!(中身はもうちょいもったいぶりまーす笑)
そして、明日は待ちに待った麻績み(あさうみ)セミナー初日なのです!
micuがどんな技術を身につけてくるのか楽しみです♡(面白そうだったら私も教えてもらおう!)
こだわりを追求していくと、当然のように農業という第一次産業に辿り着いてしまうとは...!私は都会で生まれて都会で育った人間なので、感慨深いです。
次回は、届いた麻の写真と一緒に麻話をいろいろお届けしたいと思います。今回もお読みいただきありがとうございました。
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