③エッセイ(家族系)編:エントリー作品のご紹介 #ひかむろ賞愛の漣
こんにちは。ひかりのいしむろ店主のあゆみです。
石と言葉の #ひかむろ賞愛の漣 のエントリー作品のご紹介、第三弾をお送りします。このnoteでは、エッセイの中でも特に家族まわりについて描かれている作品を集めてみました。
①詩歌編
②お手紙編
③エッセイ(家族系)編(このnoteです)
④エッセイ編
⑤小説(ファンタジー)編
⑥小説(その他)編
↓全てのエントリー作品はこちらから
コンテストの結果については全てご紹介した後に別途発表させていただきます。
それでは、どうぞ!
キスをあげます(サトウカエデさん)
ママからのキスがだいすきで自らキス屋さんになったという娘さんへの、あたたかな目線で描かれたエッセイ。
6歳の娘の話だ。彼女にとって、キスとは愛をやりとりするコミュニケーションなのだ。
言葉でこそ伝えられることもあるけど、体温やふれあいでこそ伝えられることもやっぱりあるんだなあ。。NZや、人と人の距離の近い地域がちょっと羨ましい〜!いやいや、日本のどこに住んでいても、ほんとは自分から始められたらいいよね。誰だってキス屋さんになっていいんだよね。
並べられたぬいぐるみたちは、イヌ、ネコ、ユニコーンとおとなしく順番にキスされて、さいごに頼んでもいないのに私の頬にキスしてきた。
カエデさん、爽やかでやさしい愛のエッセイをありがとうございます!!
愛のしろくま劇場(優まさるさん)
まさるさんのアイコン、くまの「ハルコ」の謎が明かされたお話。ファン必読の作品を寄せてもらってしまいました....ありがとうございます!
ゲームセンターのお姉さんからのアドバイス、「お腹を押してあげてね。」
ボコ。
取り出し口にくまのぬいぐるみの顔が見えた。
この瞬間からハルコとの日々が始まったんですね。そしてハルコにも命が宿り... チャーミングな会話があふれていって。変化していく家族に寄り添うハルコとまさるさんの関係性にも注目です。
こうして、ハルコは、みんなとお話しできるようになった。「おはよう」、「おやすみ」、「いってらっしゃい」、「ただいま」、「あんパン」、「ブス」、「ブタ」、「はげ」、あんまり言うと頭をたたかれた。
手触りのある幻想を(逆佐亭ゆうらくさん)
裕らくパパとママと娘さんの、楽しく愛にあふれる関係性の伝わってくるエッセイ。いくら茶化しても散らしてもごまかされないぞ...!このnoteの主題はこれですね。
娘が可愛くて仕方が無い。
私は実体験はありませんが、母親と父親の育児姿勢は違いがあると聞いたことはあります。性別で分けるわけではないですが、母親的な慈愛と、父親的な慈愛というのはありそうだなあと思いました。
こちらのnoteも合わせてぜひ... いや、上の応募作品を読んだ方は必ず読んでください。子ども時代、覚えている以上にパパやママが愛していてくれていた...かもしれません。
君は今日の事をきっと忘れる。
この真っ暗な夜道も、
少し肌寒い空気も、
二人を優しく包み込む月灯りも。
だから、せめて僕だけは覚えておこう。
書き記して、記憶にとどめよう。そう思った。
ズボラ女、お洒落なティーカップを買う(奥村まほさん)
かわいらしい"ズボラ女"からちょっと個性派?な"丁寧男"への眼差しを追いながら、二人に流れる空気を感じながら、思わずほっとしてしまうティータイムのようなエッセイ。丁寧男さんは、最近紅茶にはまっているらしい。
しばらく待ってからマグカップに注がれるロンネフェルトの紅茶は、ゆらゆらと立ちのぼるやさしい湯気をともなって、やすらぎの香りを鼻腔の奥深くまで届けてくれる。
ロンネフェルトの休日。なんて美しい響きなんでしょう。
丁寧男の一連の動作をぼーっと観察するのが、ズボラ女の休日夜の趣味である。
疲れた時とかに、何度でも読みたい。読後感の良さが本当に半端ないです。推奨BGM:lofi hiphop(本当に聴きながら読んでました)
私はバッカス、ならば月の女神は(千鶴さん)
緊急事態...!!私、この作品をマガジンにも入れずシェアもしていませんでした... アメジストの神話をこんな美しく力強く語り尽くした作品は他にありません。これを読まずに愛の漣は終われません。
というツイートをさせていただきました。(千鶴さん本当ごめんなさいでした...)みなさん読んでいただけましたでしょうか。このお話は、重要な登場人物としてお母様・お父様が登場するので、家族系にまとめさせていただきましたが、本来は個人変革のお話だと私の中では解釈しています。
感情のコントロールが効かない。いつも得体の知れない不安感に包まれていた。どこにも踏み出せない私は、世界を呪うことでしか自分を保てなかった。
千鶴さんの、アメジストの神話の斬新な語り口をぜひ味わっていただきたいです。
嫉妬に酔った私は、ピューマに世界を襲わせる。
でも、手綱を離したピューマが襲おうとしたのは、この私だ。
アメジストに想う(平沢たゆさん)
石を選ぶ心理、石を見て"この人らしい"と思う理由について書かれたエッセイです。自分に足りないものを石に求めたり、その人にあってほしい要素を石を通じて代弁したり。無意識な作用、あるんじゃないかなって私も思います。
石を通じての思い出や思いを聞かせていただき、ありがとうございます。
自分の中で「うまく付き合いたい」という思いが、石を通して無意識に作用したのかもしれない。その甲斐あってか、義母とはうまく付き合えている。とても大事にされていると思う
エッセイ(家族系)まとめは以上になります。
素晴らしい作品がたくさんでしたね...!!
note上では素晴らしい作品が次々と生まれるので、どんどん押し流されて行ってしまいますが、良いものは本当に良いんですよね。
投稿されてから時間は経っていますが、今からでもコメント・シェアなど、ぜひしてみてくださいね。著者の方はきっと嬉しいと思います。
それではまた次回、エッセイ編に続きます。
どうぞよろしくお願いします!
▼詩歌編まとめはこちらから
▼お手紙編まとめはこちらから
▼本企画の詳細記事はこちら