上海&無錫ギター編曲・指揮研修会ツアー報告その5.
さてさて、講習会も2日目午前中に楽典を少しやって午後のレッスンは
ヴィヴァルディの協奏曲をこの日の夜が本番ですから、それを練習しながら
指揮のレッスンをしました。少しおかしかったのは1楽章の振り出しのアインザッツの練習をして「振ってみたい方はいますか?」数名が手を挙げたので数名の方に振って貰う事に。舞台に出て来てお辞儀をして、頭の中に一度音楽を鳴らしてテンポを確認。準備拍を打点を打たずに静かに準備点まで持って行って、拍を打たないようにブレスで始める。というルーティンでした。
ところが、最初の方の2人は良かったのですが、あとの人たちが何を勘違いしたか段々出て来てお辞儀が長くなり、妙にマエストロ風の動きだけをして
(まだ弾いてもいないのにコンマスと握手したり)準備拍も点も無くいきなり振り出す始末。どこからか、指揮法は振るまでが大事と勘違いし始めたようでまた一から指揮の説明のし直しでした(笑)
午後にデニーさんの高弟のプロの二重奏があり(またまた2重奏版チングルマを演奏)ピアソラなどかなりうまかったです。
でもそれが終わると早めの夕食で、いよいよ演奏会です。
ホテルのどでかい式場にプロの音響の方々が入り、セッティングして開始。
様々なギター重奏やチェロとの二重奏の後、私は自作を4曲弾き、その後
様々な合奏があり、いよいよ最後が協奏曲です。
演奏はとても上手く行き、アンコールはデニーさんが極めつけの「チングルマの詩」を演奏。Aメロから会場で皆さん鼻歌で歌っており
サビでは声に出して歌う方(!)静かに演奏が終わると皆さん総立ちで
涙をぬぐっている方もいて本当にびっくり!
カーテンコールに舞台に呼ばれて降りてくると、日本語が話せるギター先生が来て耳元で「永島先生は本当に中国全土で曲も人柄も大人気で、大変なことになってますよ!」ってそうなの~!日本では何も起きていませんが(笑)
このコンサートが終わると部屋で南通の丁先生がご自慢の息子さんのレッスンを求めて来て、(なかなかのテクニシャンでした)小一時間したところで「デニーさんの部屋で先生方が集まっているから早く来て!」というので
丁先生がお土産にくれたポークジャーキー(お肉類は輸入禁止)を詫びて宴会でシェアすることに。
皆さん夕ご飯が早めで少なかったので、奪い合って食べてくれました。
私は美味しいですが個別包装で3枚入りを一つで十分でした。皆さん一人で10袋ぐらい食べてます!(箱入りでひと箱120枚を4箱くれたので480枚!)
そしたら、チャイムが鳴って開けたらウーバーイーツが来て物凄いBBQのセットを持ってきました。
これには、あぁ悪かったなぁ。ごちそう頼んであったのに!と思ったのですが、誰も何も言わずあんまり食べないのでびっくり!
あとで主催者のチェンさんに余計なことして申し訳なかったと話したら
「いや、ジャーキーの方が美味しかったようですよ」そんな!
後から美味しいものが来たから、先に乾きもの食べて損したと考えるのは日本人(というか私一人の)志向のようですね(笑)
続く