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昔の男:10年ぶりの連絡は危険信号になり得るか

結婚を控えているからでしょうか。
なんだかモテるようになった気がします。
モテるの定義というか基準をどこに置くかは個人的裁量とさせてください。

”あなたのアカウントがフォローされました”

特に非公開にはしていない私のアカウント。
最近は、妙に女体を強調した海外女性のスパムアカウントのフォローが増え、そのたびにブロック報告をしているいたちごっこから、そろそろ非公開にした方がいいのかなぁなんて考えていた頃だった。

まるいアカウント写真に、風景を採用していたアカウントは、
昔、関係のあった K だった。もう10年ほど前のことだ。
他意はなく、何気なくフォローバックした。

Kは、カメラマンで、一緒に働いていた。
当時20代前半の私は、大人で、ゆったりと話し、笑う彼に自然と惹かれていった。
なんとなく仲良くしていることが恥ずかしくて、時間をずらして人の少ない公園でランチを一緒にしたあと、コンビニで偶然遭遇したかのうようにふるまって職場に戻ったりしたことが懐かしい。
同じフロアにいるものだから、何気ない会話がお互いに聞こえてて、
彼が会話にはいってきてくれたりすることも嬉しかった。

付き合っているという約束もないままに関係をもったあと、
私は彼が結婚していることを知った。
過去に、同じ経験があった私は、悲しみも怒りもなく、一旦、無になった。

どうしようかな。関係をやめるのか、続けるのか。

一般的に考えれば、なんで黙ってたの!?とか、騙した!とか、
そういう感情のなるのが普通なんだろうけど、恐らく当時の私は、なんとなく、うっすらと、感じ取っていたのかもしれない。

今となると、当時どういう終焉を迎えたのか思い出せない。
結局はそれくらいの想いだったのだろう。
奥様が知らずに済んでよかった。知らずに済んでて…ほしいなぁ。
今ならそう思える。

そんな悪い男、K。(あえて悪い男と言わせていただこう。)
アカウントのフォロー後、うやうやしくフルネームで確認のメッセージを送ってきた。

「お久しぶりです!そうですよ!フォローありがとうございます!」

と非常に他人行儀な返事をして、しばらく放置していたら、
新たな会話を提供してきた。懐かし話、今の仕事の話…etc
どうやら、先日参列した結婚式の新郎新婦から繋がったようだった。

お互い10年も経てば歳も重ねて、見た目も中身も変わる。
下心…なんてものはないだろうと思っていたが、

「綺麗になってるんやろな~会いたいな~」

この発言は、下心と受け取って相違ないと思った。

すぐ会える距離でもないので、さらっと受け流し、向こうの雑談メッセージに付き合う夜だった。

さて、ここから K が私に会おうと行動を起こして来たら、
新たなネタを仕入れることができるでしょう。

おしまい。(つづく?笑)

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