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僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46を今更ながらに観た

2025年1月5日3時28分、寝れないことを理由に前から観てみたかったこのドキュメンタリーを観てみました。

U-NEXTに無料で入ったのを良いきっかけだと思い、もうすぐ冬季休暇も終わるのでまとまった時間が取れる今がチャンスと軽い気持ちで。

観終わった直後ですが、言葉に吐き出さないとますます寝れないどころか頭の中が落ち着かない衝撃でとんでもないものを夜中に観てしまったなと思いました。

そもそも櫻坂46を好きになったのが一昨年の11月でした。

欅坂46から改名したグループ、くらいの認識でかっこいいパフォーマンスをきっかけに今でも好きで応援しています。

そして櫻坂46を好きになればなるほど、その基となる欅坂46とは一体なんだったのか、気にならざるを得ませんでした。

そして知ったドキュメンタリー映画。
ここまで観せていいのか。観終わった後の最初に抱いた感想でした。

それまでは今までのアイドルで一番、曲だけが先行してメンバーを知らないアイドルグループでした。

サイレントマジョリティー、不協和音などアイドルを全く知らない当時の僕ですら知るほどのもので、そのとき好きだった東海オンエアが不協和音を使った企画をしていたのも印象的で覚えているほどです。

そんな不協和音が映画の中では一つのターニングポイントととして描かれていました。

それまでは笑顔の多かった平手友梨奈さんが映画の中でそれ以降一切笑顔を見せなくなり、欅坂46の曲のイメージの苦しさや痛みを、自分の全てを犠牲にして表現しているのがライブのシーンで伝わってきました。

本来なら一番スポットライトが当たるセンターに孤独の色が見え、眩しすぎる光はかえって影も強調していることがこのドキュメンタリーからは痛いほど感じ取れました。

秋元康さんが映画の中で「新しいアイドルを作って、欅坂46から始まったといえるものを見たい」と言っているのが一つ印象的でした。

今の櫻坂46にも欅坂46のエッセンスとなるものはあると思います。

ただそれでも櫻坂46とはやはり違い、欅坂46はその破滅にも近い狂気さを兼ね備えたパフォーマンスで、他にはない、そして後にもないグループになったんじゃないかと思います。

それは尾崎豊やブルーハーツに近いものも感じます。
一瞬の眩い光、最大瞬間風速のような力強さ。

今では櫻坂46の中心となっている2期生のメンバーのあどけなさを心から楽しむ余裕もなく時間は過ぎていくほど自分の中では衝撃的でした。

改名を発表するときの菅井友香の震え、覚悟の表れが頭から離れません。

その覚悟があったからこそ、皆さんの諦めない心があったからこそ今櫻坂46があり、僕もこうして幸せの一つと出会うことが出来ました。

時間が経てど強すぎる光はいつだって注目を集める。
そしてそんな後ろにはいつだって強い影もある。

その影と向き合い、表現に昇華していた強さ、そして儚さであり脆さ。

うまく言葉に出来ていませんが、ものすごい熱を浴びました。
そして言葉が合っているか分かりませんが嬉しいです。

アイドルはストーリーで売るものだとわかっていましたが、ここまでするのかと一種の残酷さも感じました。

どこまでもビジネスであり、リアルでもある。

そんな熱狂が冷めないまま寝ようと思います。

ありがとうございました。

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